フィギュアスケートの選手が、スピンで目が回ることはないの?

冬季オリンピックまであと2ヶ月。
その中でもフィギュアスケートは花形競技のひとつで
日本の選手層の厚さには、驚くばかりです。

昨日はフィギュアスケートの試合がテレビで放送されていました。
今回は男女で優勝していましたね!素晴らしいです!

 

ところで、テレビを見ながら家族からこんな事を聞かれました。
「フィギュアスケートの選手は
こんなにスピンで回転しているのに、何で目が回らないのかね?」
ということ。

何故、選手達は目が回らないのか?!

⇒これは、一重に練習に練習を重ねた訓練のたまものです。
(簡単にまとめすぎ?!!)

そもそも目が回るというのは、
「三半規管が感じ取る情報」と
「目から伝わる情報」の処理が出来ずに混乱している状態なのです。
三半規管とは、耳の奥にある平衡感覚を感じ取る器官です。
中にあるリンパ液の動きで情報を得ます。

三半規管からの情報と、目からの情報が一致(情報が処理)されていれば
目が回る(=脳が混乱する)ことはありません。
この三半規管は訓練することにより、鍛えることができます。

フィギュアスケートのスピンをするように
体が回転すると三半規管が体が回転していると感じ取ります。
そうすると、目は反射的に回転方向とは逆に動きます。
これは、目が見ているものがブレて見えないようにしようとするために
起こります。

ですので一点を見ずに、電車の窓から過ぎ行く景色をぼ~っと見るような感じで
目が反射的に回転方向と逆に動こうとするのを防ぎます。
(フィギュアスケートのスピンみたいに高速で回転する動きで
目が反射的に動いていたら、どれだけのスピードで脳は
情報処理をしなければならないかと考えたら、ちょっと冷や汗でますね;)

実際にフィギュアスケートの選手でも、スピンの練習し始めやブランクがあると
目が回るようです。
これを訓練によって、三半規管の情報と目からの情報を上手く
処理させるようにしているのです。
ちなみに、遊園地のコーヒーカップとかでも
目が回る人とそうでない人がいます。
車に酔う、酔わないもこの三半規管が影響していますので
苦手な方は訓練で克服することができるということです。