火山灰は目にとっても、大変危険です!

昨日、御嶽山が噴火をしたことでニュースがひっきりなしに流れていました。火山灰は人体に大きな被害をもたらすので、注意しなければなりません。特に灰を吸い込んでしまうと呼吸器系、肺や心臓に影響が出るというのは、大人であればすぐに思いつくことなのですが、”目”に関しましても、要注意です。

 

火山灰は”灰”という文字で表記されるので、見たことが無い場合、”細かい砂?”のようなイメージを持たれるのでしょうか・・?しかし、火山灰は粒子自体は小さいのですが、一般的な砂よりも先が尖ったりしています。目に入ると、角膜を傷つけて炎症を起こしたり、剥離させてしまう危険があります。目に入らないよう、ゴーグルを着用するなどして対策が必要です。

 

そして、こういった事態が近くで起きたらともかく「メガネ」に切り替えてください。火山灰が降ってきたときに「コンタクトレンズ」をしているなんていうことがないよう、常に目に合ったメガネは携帯しておくように心掛けましょう。

そろそろ使い捨てレンズに転向するべきか。

ジョンソン&ジョンソン ワンデーアキュビューここ10年くらいで、コンタクトレンズというものは日常生活に大変なじむものとなりました。

コンタクトレンズといえばひと昔前まではハードコンタクトレンズの事でした。本当にガラス玉のようなものを目に入れて視力を矯正していました。次いで、使い捨てではないソフトコンタクトレンズ(以下、従来型ソフト)。ハードのようなゴロゴロするような異物感などもなく視力を矯正できたので、多くの方に利用されるようになりました。

従来型ソフトは、ハードコンタクトレンズが使用できない方にとってはありがたい存在ではありましたが、残念ながら感染症のリスクが大変高い点と、手入れに熱消毒(いわゆる煮沸)を行って殺菌したりする手入れの手間が大変という声が多くあがっていました。さらに酸素透過性などの性能面もハードに比べて低く、トラブルも絶えることはありませんでした。

そこで登場してきたのが、使い捨てコンタクトレンズでした。当初はフォーカスデイリーズやワンデーアキュビューくらいしかありませんでしたが、その手軽さと眼障害を未然に防ぐ上では眼科医からの信頼も厚かったのです。それもあり、各社製造メーカーの開発も、使い捨てコンタクトレンズに注がれていくようになりました。

ただ、使い捨てタイプでは毎日必要不可欠な視力のために使うとはいえ、多大なコストがかかりました。(当時は1箱4~5千円くらいが相場でした)そこで、頻回交換タイプ(2ウィークタイプ等)が主流になっていったようにも思えます。

現在では、酸素透過性の高いシリコーンハイドロゲル素材のコンタクトレンズが大半をしめ、眼科で処方受ける際には耳にタコができるくらいどの眼科の先生も勧められるはずです。

しかし、未だ根強く従来型ソフトを使用している患者さんをお見かけします。度数などのカスタマイズといった処方的理由を除き、利点としてはコストカット以外あまり思いつくものがありません。事実、多数の製造メーカーが従来型ソフトの製造を中止していて、新製品は開発すらされていないのです。

使い捨て(頻回交換)レンズも、現在ではかなり安価に手に入るようにもなりましたし、ここはひとつ目のためを思って乗り換えてみることをお勧めします。

秋のスキンケアは保湿が重要!

まだまだ暑い日もありますが、朝晩はだいぶすずしくなってきましたね。この季節の変わり目のスキンケアはかなり重要となってきます。

秋は夏のように陽射しが強いわけでも、冬のように空気が乾燥するわけでもないので、つい油断してしまいがちです。
しかし、実際この時期の肌は抵抗力が落ちていて、不安定でデリケートな状態なのです。

夏の紫外線による肌ダメージは大きく分けて2つあります。

1つは過剰に生成されたメラニンです。紫外線量が減るにつれ、メラニンの生成量は元の状態へ戻っていき、すでに生成されたものも新陳代謝とともに排出されていきます。ただし、肌の状態が適正でないと、メラニンはそのまま肌内部に残ってしまい、シミやそばかすなどの色素沈着となってしまいます。

もう1つは肌の乾燥です。紫外線は角質層の保湿機能やバリア機能を確実に低下させています。その為、空気が乾燥していなくても肌は乾燥しやすく、外界からの刺激に対して過敏な状態になています。

この先、本格的な乾燥シーズンを迎える前にしっかり肌をリカバーしておきましょう。

まず、クレンジングや洗顔はいつも以上に優しくていねいに。洗顔料はしっかり泡立て、たっぷりの泡をクッションにして、手は触れないぐらいを目指しましょう。顔を拭く時もごしごしこすらず、抑えるようにして拭きます。

次に、化粧水ですがいつもどおりのものでも十分です。ただし、しっかりと肌に浸透させることが重要です。つけるときはコットンではなく、手にとって手の平全体で顔を覆うようにして温めながら浸透させていきましょう。美容液を使うなら、まだ生成されたメラニンが肌内部に残っているので美白タイプのものが良いでしょう。最後に保湿クリームで、しっかりふたをしましょう。乾燥が気になる人は、ヒアルロン酸、プラセンタ、セラミドなど様々な保湿成分がありますが、肌の一番外側の表皮の中で水分量が多く、また失われやすい角質層の角質細胞間脂質のセラミドを補うのも、効果的です。

簡単に言ってしまえば、保湿が一番ということです。保湿がしっかりできていれば、夏のダメージからも回復し、冬に備えての準備もできるということになるのです。

目も呼吸をしています。

目も呼吸をしています。肉眼でちょっとのぞきこんだだけではわかりにくいのですが、確かに呼吸をしています。

近年はコンタクトレンズユーザーが1500万人にものぼり、その影響で角膜障害が起こる危険が高まっています。

コンタクトレンズなどをつけて持続的に酸素不足の状態が続くと、「角膜内皮細胞」が死んでしまい数が減少します。角膜内皮細胞は透明な状態を保ち、物を見るために大切な働きをするものです。

そして角膜内皮細胞そのものは、増加することはありません。生まれた時が一番多く、年齢を重ねるとともに減少していくのみです。この細胞の多さを保つためには、酸素の供給が必要不可欠なのです。

さらに酸素の不足で生じることは、目に細菌がつきやすくなり炎症を起こしやすくなります。目の酸素が不足すると、角膜の上皮細胞が剥離しやすくなり、この剥がれ落ちた部分に細菌が付着しやすいというわけです。

たとえば、角膜に付着しやすい”緑膿菌”という細菌がありますが、この細菌は一般的なハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズで比べた場合、酸素透過率で劣るソフトコンタクトレンズのほうが細菌の付着率は約4倍も高いと言われています。

ひどい状態に陥ると大気中から酸素を取り入れなれなくなった目が呼吸をしようとして、黒目にまで血管をのばし、血液から酸素を供給しようとします。最悪の場合、失明に至ります。

自覚症状がなくても、目は悲鳴をあげているかもしれません。ご注意を・・。

さくら眼科では院外処方箋を発行しています。

薬剤師”医薬分業”という言葉があります。お医者さんと薬剤師さんがそれぞれの専門分野の実力を最大限に発揮できるようにしよう!と、厚生省も推進されているものです。

病院によっては先生の診察を受けた後、病院内で薬をもらって帰宅。というところもあります。一昔前までは、ほとんどの病院がそうでした。

しかし先生が診察をして、薬の内容まで事細かに患者さんが理解できるまで説明をしていたら、大変な時間がかかります。ただ、患者さんに使用してもらう薬については一人一人に、ご理解いただいた上で使用してもらわなくてはなりません。

そこで、薬の専門家”薬剤師”さんの登場です。
薬のことを薬剤師さんが管理してくれることで、他の病院で使用している薬も把握されるので、薬の重複や飲み合わせなど、ひとつの病院ではわからないけれども重要な情報がわかるのです。

別の窓口に薬を取りに行くのが大変・・と、思う方もいらっしゃっるとは思いますが、それ以上の安全を手に入れることができるのです!

ちなみに、さくら眼科近辺の薬局薬剤師さんたちは本当に親切で、A子も利用させてもらっていますが、しっかりと使用する薬、飲み合わせ、禁忌などについても確認と説明をしてくれますよ。

目が良くなるコンタクト?!

さくら眼科では、数多くの種類のコンタクトレンズを処方しています。そんなとき「目が良くなるコンタクトレンズ」をテレビで見た!処方してほしい。とご要望をいただくことがあります。

「???目のよくなるコンタクトレンズ・・?」

そのほかの特徴を伺ってみると、どうやら”オルソケラトロジー”のことのようです。

テレビや雑誌などの広告や謳い文句が”目のよくなるコンタクト”と言われているせいか、患者さんたちからは多大な期待が寄せられているようです。なんといっても、生活上からメガネやコンタクトレンズをしなくても物が見えて、活動できる!というのですから、興味津々ですよね。

では、オルソケラトロジーとはどういったものなのか?というと、簡単に言えばハードコンタクトレンズを着けている時間帯を「昼間」→「夜間(就寝時)」に逆転させたものです。ですので、「目が良くなる」わけではありませんので、お間違いなく・・・!

夜間(就寝時)にオルソケラトロジーをしたまま寝て、朝起きたら外します。そうすると、角膜が一時的にきれいなカーブを描き、視力が矯正されるというものです。そして、日中はメガネやコンタクトレンズをせずに生活できるので、これは便利です。仕事上やスポーツなど、メガネやコンタクトレンズをしていられないケースでは非常に役立つかもしれません。

しかし根本的な治療をして治したわけではありませんので、永久的に見えるわけではありません。毎日、就寝時にオルソケラトロジーを装着しなければ元にもどります。また、軽度の近視や遠視の方といった限られた方にしか適合しません。角膜への酸素不足や傷やなどを含め、懸念されることもたくさんあることもご周知いただければと思います。

(※ちなみに、さくら眼科ではオルソケラトロジーの処方は行っておりません・・)

検査機が新しくなりました♪

眼科に行けば、必ずといってよいほど設置してある、オートレフケラトメーター。

ついにさくら眼科でも新台と入れ替えになりましたぁ!

開院以来10数年間、使い続けてきました機械がついに交換されました。

1台で眼圧を含めた3つの検査項目を測定できるので、ともかく早いです。目のカーブを測ったりするのも、結構長めにジッとしていただく必要がありましたが、この時間がまず短くなりました。そして、いままでの眼圧計は、激しい?!音とともに測定していたので、患者さんもびっくり!!という反応が多かったのですが、これもまたマイルドになりましたよ。

ですが、一番よかったな!と思うことは、患者さんに機械ごとに移動していただいていた手間がゼロになったということです。とくに足の悪い患者さんには、本当に申し訳ないと思いながら移動してもらっていたので、これは本当に助かりました。移動する時間がなくなりましたので、他の患者さんをお待たせする全体的な待ち時間も短縮になりました!

いつも定期検診などでいらしている方は、ちょっと今までより早くなった?!と、お感じいただけたら幸いです。

目元クリームの前に炭酸パックはいかが?

目元のクマやシワは、見た目年齢をグッと引き上げる原因です。先日、クマの改善には「ティーマインアイコンプレックス」というクリームがあると紹介しましたが、これと一緒に炭酸水のパックを使用してみるとのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 
炭酸水は二酸化炭素が水に溶けている状態です。二酸化炭素の量が増えると、体は血流を利用して酸素を運ぼうとします。この体の性質を利用してみるということです。

手持ちのコットンなどに炭酸水をたっぷりとしみこませて目元に10分くらい置いてみます。炭酸水は甘味や香料、重曹などが入っていないものを選べば問題ありません。お近くのスーパーやコンビニで手軽に入手できます。

ひと手間かけることで、毎日のお手入れの効果がグッと変わるはずです。手軽にできることから試してみてはいかがでしょうか。

おしゃれ用カラーレンズは、ほどほどに。

人間は1日に約14,000回くらい、”まばたき”をします。

特にコンタクトレンズをしている方は、 まばたきをする度にまぶたの裏と摩擦を起こします。

カラコンは、少なからず着色をするために金属塗料をレンズに入れ込んでいるので、 通常のソフトコンタクトレンズより厚みがでます。 摩擦は数回でどうなる・・・というわけではありませんが、 数が増えれば話は別です。

レンズに厚みが増すと、表面の涙の層が薄くなり乾きやすくなります。 乾いたところで摩擦が起きると、目の傷につながります。 おしゃれをしたい!という気持ちはわかりますが、 時間帯を短くするなど、ほどほどにして使用するようにしましょう。

ゴロゴロしているのに我慢して使ってしまおう!といったことがないよう ご自身の眼を守るということも必要です。

 

ちなみに、傷が付いてしまったときに コンタクトレンズを中止せずにレンズの上から点眼なんてしていたら いつまでたっても回復しませんよ~・・。

iPS細胞による網膜手術が成功しましたね!

網膜手術先日ニュースでも大きく報道されましたが、先端医療センター病院でiPS細胞を用いた世界初の網膜手術が成功されました。患者さんはトラブルもなく順調に回復中とのことで、喜ばしい限りです。そして人間の網膜を人工的に作れることにも驚きです。

今回は目の難病と言われる加齢黄斑変性症の患者さんにこの人工網膜を移植して成功させたということです。難病と言われるのは、効果的な治療方法がないからなのです。

加齢黄斑変性症は、年齢とともに網膜の色素上皮や脈絡膜の機能低下が原因と言われています。この年齢とともにというところが治療をするうえで一番難しい点でもあります。今までの治療法は「進行を遅らせる」とか「レーザー凝固」などが一般的で、根本的に治すということには至っていなかったわけです。

しかし、今回は人間の網膜を人工的に培養して作り上げ、網膜そのものを元気なものに取り換えたということで、大変画期的な治療方法となったわけです。人間の臓器部分の移植って本当に難しいもので、拒絶反応を起こしたり、うまく適合しなかったりと大変なことなのです。医療がこれからも進歩していくのを心から応援したいですね。