若年性白内障

白内障というと高齢者の病気というイメージが一般的だと思われます。実際、白内障を発症している人のほとんどが老人性白内障です。加齢によって引き起こされる白内障は、40代の人に少しずつ見られ始めて、90代になるとほとんどの人が発症しているというデータがあります。

しかし最近では20代〜30代の人にも発症が確認され、稀に10代の人にも現れているようです。
このような白内障を若年性白内障、または併発性白内障といいます。
若年性白内障は進行が早く、症状を自覚してから急激に水晶体が濁っていきます。若年性白内障の治療も老人性白内障と同様に点眼治療と手術の外科的治療方法があります。
若年性白内障は目のケガやアトピー性の皮膚炎、網膜剥離やぶどう膜炎などの眼疾患などにより併発する恐れがあります。
他にも遺伝や紫外線、ステロイド剤の副作用などもあげられます。
また、若年性白内障増加の背景には、運動不足や喫煙、生活習慣などが関係しているのではないかとも考えられています。
近年では肉類やコレステロールの高い食生活が基本となり、野菜の摂取量が少なくなっています。このため、野菜に含まれるルテインという栄養素が足りなくなっているのです。ルテインは白内障や視力の低下を防いでくれる栄養素です。
喫煙や飲酒、ストレスや運動不足などはルテインの吸収を妨げると言われています。
できるだけ野菜を多く摂取し、適度な運動をして健康的な生活を心がけましょう。

糖分の取りすぎは、目にも影響アリ!

クリスマスケーキ明日はクリスマスです。クリスマスケーキの準備はOKでしょうか?!適量を食べる分には全く問題はありませんが、ついつい食べすぎ!!なんて事のないよう、ご注意ください。

ケーキを食べて”体重”のことは気になっても、”目”のことまではなかなか気が回らないと思いますので、「何故ケーキの食べすぎと目が関係あるのでしょうか?」というテーマにしてみます。

ケーキに含まれるような糖分(砂糖)を多量に摂取しすぎてしまうと、目の健康バランスが崩れるといわれています。これは糖分が体内で代謝されるときに、ビタミンB1を消耗させることによって起こります。このビタミンB1こそ、 皮膚や粘膜を正常に保ち、目の疲れを軽減させる働きをしている目の立役者なのです。また、視神経の働きも強化させるといいます。

糖分を取りすぎることによって、糖質代謝にビタミンB1が使われてしまい、目の健康を維持するための栄養素が不足してしまうのです。(他にも、ビタミンB1が不足すると体調不良やイライラ、胃腸の働きの低下などが起こります)美味しそうなケーキも、腹八分目で我慢~☆がちょうど良いでしょうか。

また、糖分を摂取するなら、ビタミンB1を多く含む食品も一緒にとることを考えてみるとよいでしょう。ビタミンB1は「豚肉」「レバー」「玄米」「にんにく」などに多く含まれます。積極的に摂取して、バランスを保つように調整してみるのも方法のひとつです。

糖尿病から目を守る。

糖尿病の3大合併症の一つ、目には「糖尿病性網膜症」という病気があります。しかし、糖尿病性網膜症そのものを治す特効薬はありません。一度糖尿病にかかったら完治はしません。血糖値をコントロールすることによって、病気とうまくつきあっていくほかなりません。

ところで、まず糖尿病にならないようにするにはどうすればよいでしょうか?!一番の予防は「規則正しい食生活を送る」ということです。

(1)3度の食事をよく噛んで食べる
ゆっくりよく噛んで食べることにより、大量に食べることを防ぎ、すい臓にかかる負担を軽減させる。

(2)野菜から食べて、主食(ご飯やパンなど)を食べる
食物繊維を含む野菜を先に食べることによって、血糖値の上昇をゆるやかにします。

(3)適度な運動をする
食べるだけ食べて、エネルギーを消費しない。というのは、糖尿病に限らず慢性疾患におちいりやすい原因のひとつです。

すぐにでもできることは、たくさんあります。
まずは、規則正しい食生活を送ることを心掛けてみてください。

冬の肌の冷え対策

14日には東京でも初雪が観測され毎日寒い日が続いていますが、体調管理は大丈夫でしょうか?
12月から2月にかけては気温も湿度も共に一年の中で最も低くなります。

冷えは肌に悪影響を及ぼします。身体が冷えると代謝が悪くなり、肌はうるおいを失ってカサカサになってしまいます。
更に血のめぐりも悪くなると、顔色まで悪くなってしまうのです。
冬に肌が乾燥するのは単に低湿度だからというだけではなく、身体の代謝という内側からの影響もあるようです。

身体は服で守られていても顔は空気にさらされた状態なので、日中冷えてしまった肌を夜に温めることが大切です。
そこでオススメなのが蒸しタオルです。蒸しタオルは水に濡らしたタオルを電子レンジで温めれば簡単に作ることができます。
蒸しタオルは使い方によって三つの効果があります。一つ目は洗顔前に使用することによって毛穴を開かせ、クレンジング力を高めてくれる効果。
二つ目は洗顔後に使用することによって、基礎化粧品の浸透力を高めてくれる効果。
そして三つ目が冬の冷えに欠かせない、温感効果です。蒸しタオルで温感パックをする場合は、少し冷ました蒸しタオルを作り5分程肌に当てるとポカポカしてくるそうです。温められた肌は血行がよくなって血液循環がよくなります。
蒸しタオルで内側から冬の肌トラブルを改善しましょう。
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朝ご飯をしっかり食べると太らない?!

ダイエットをすると、どうしても食事そのものを抜いてしまう!という方はいませんでしょうか?しかし、ダイエット中こそ3度の食事をしっかりとる必要があるのです。

なかでも「朝食」を抜いている!!という方は要注意です。

朝食を抜いてしまうと、これから活動を行うためのエネルギーが不足します。食欲は満たされないと、甘いもの(糖分)や高カロリーの食を得たいという欲求が高まります。逆に考えると、朝食をしっかりとると、前述のような食したいという欲求を抑えられるということがアメリカの研究チームによって科学的に明らかになっています。

さらにタンパク質を多く含む朝食をとっていると、平均4時間くらいは空腹感を抑えることができるとされています。

ちなみに朝食を抜いて間食をする。というのは、体に必要な栄養素が欠乏し尚且つ不必要なカロリーだけ摂取してしまう一番よくないパターンです。とくにダイエット中の朝食はバランスを考えて食べるようにしましょう。
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充血を取る目薬って何?

「目が赤くなりやすいので、赤くなったときに充血を取る目薬を処方してください」

患者さんから、漠然と発せられた一言でした。そんな目薬があるのだろうか?!と、一瞬考えてしまいました。よくお話を伺って見ると、TVコマーシャルなどで目が赤くなりやすい人に!というようなキャッチコピーで宣伝をしていた市販薬があるとのこと。確かに、目が赤くなりやすくて、外見的に気にされてしまうというのもわかります。

そもそも目の充血は、目が疲れたり、表面が乾燥し始めたりすると、目を守るために血液が集結するために起こります。これは目の防衛機能といっても過言はありません。そして患者さんのおっしゃているような市販薬には、「血管収縮剤」とよばれる成分が含まれ、確かに一時的に赤くなっている症状を抑える働きを持っています。

しかし、血管収縮剤は外見だけの改善であり、根本的に充血を起こしている問題を解消させるわけではありません。むしろ、血管収縮剤の効き目が切れたときにさらに症状は悪化することでしょう。

そして、最初のテーマにもどりますが、眼科医の処方する目薬には、血管収縮剤が含まれるものはありません。もちろん防腐剤も入っていません。治療を目的とする以外、不要なものは混入されていませんので、薬の有効成分が目に負担をかけることなく届きます。

便宜上、市販薬を購入されるという方も血管収縮剤の入っていない【第3類医薬品】を選択するようにして、症状が改善されないのであればすぐに眼科医の診察を受けるようにしましょう。

視力0.9と1.0の差にこだわる必要なし?!

ランドルト環メガネの掛け合わせをするときに、0.9にするか1.0まで見えるようにするか、結構悩んでしまうという方っていらっしゃいます。「視力1.0というとしっかり見えている!」という一般的な概念がやはりあるからでしょうか。

では視力1.0とはいかなるものかというと、5m離れた位置からランドルト環「高さ7.5mm」「Cの太さ1.5mm」「切れ目の部分の幅1.5mm」が判別できるということです。
(※ランドルト環・・・視力検査の時に見てもらう「C」の表のことです)

視力0.5用のランドルト環の大きさは1.0用の2倍、0.2用は5倍、
0.1用は1.0用の10倍の大きさとなっています。

これをふまえて考えますと、0.1 の視標と 0.2 のランドルト環は実物を見るとわかりやすいのですが、大きさがかなり違います。「0.1しか見えなかった方が、0.2まで見えるようになった」という1段階の変化は、視力検査上、大きな変化があるということです。しかし、0.9見えている方が1.0まで見えるようになったというのは、実は視力上では大した変化ではありません。

0.1→0.2と0.9→1.0というのはともに表記上で見ればどちらも1段階の差ですが、視力上として考えると大変な差になっています。

この差を%で比べてみると、0.1から0.2の差を100%としたとき、0.9から1.0の差はわずか10%です。そう考えると、視力1.0に固執する必要はあまりないということかもしれません。ご参考にどうぞ☆

☆メルスプラン☆ワンデー乱視用を使用中の方はご注意を。

さくら眼科でも処方しているメルスプランのコンタクトレンズ。

秋ごろから「メニコンワンデートーリック(1dayタイプ乱視用)」が安定供給されず、患者さんのお手元に届くまで時間がかかるかもしれない!というお知らせがメニコン社から届いていました。しかし現在では、新規にメルスプランのワンデー乱視用への変更は、自粛に至るまでとなっているようです。

メニコン社の告知文はこちらです。

メニコンワンデートーリック すぐに解消させるとおもいきや、欠品解消は長引きそうな様子ですね・・。すでにメルスプランでこの製品を使用している方の分も規格によっては無いそうです。

コンタクトレンズは視力の悪い方にとっては必需品でもあります。「無い物は無い!」ということであれば、何とか目に合う他のコンタクトレンズを探さねばなりません。しかし、メニコンワンデートーリックは、近視矯正度数、乱視矯正度数ともに広い製作範囲をもっていた製品のひとつです。そのため、他社ワンデータイプの乱視用では視力がいつものように出ない!などというケースもあります。さらに、乱視用はうまく目にフィットして回転したりしないかということも重要ですので、難しいところです。(実際、調子が良ければ安易に他のレンズにされるという患者さんも正直少ないように思われます。)

製品が目に合うかどうかは、使用感などを含めて個人差がありますので実際に使ってみないとわからない、というのは事実です。他種への変更もスムーズにいくとは限りません。何度も選びなおしになる可能性も十分あります。そのため、メニコンワンデートーリックを使用されている方は、手持ちのコンタクトレンズがなくなる前に余裕をもって検診にいらっしゃることをお勧めします。特に年末は製造メーカーのお休みがあったりもするのでご注意ください。

【お知らせ】リニューアル作業完了しました☆

師走というのは早いもので、12月は第一週が過ぎ去りました。

秋くらいには・・と思っていたさくら眼科・美容皮膚科のホームページがようやくリニューアルしました!

眼科の診療案内ページと、美容皮膚科のページに分かれて閲覧がしやすいようになっています。随時新しいお知らせ内容に変更していく予定です。是非、ご活用下さい^^

さくら眼科・美容皮膚科のホームページへ

乱視用コンタクトにしたら、レンズが大きい!!

よく皆様お気づきになります。近視用のコンタクトレンズを使用されていた方が「乱視」を矯正しないといけなくなったとき、テスト用のレンズをご用意するのですが、手にとられて一言。

「でかい」

はい。そのとおりなのです。

乱視用のコンタクトレンズは、製造上どうしても大きくなりがちです。これはレンズをずれにくく安定させたり、視力が出やすいようにということを第一目的とするため、どうしても大きくなってしまうようです。厚みが気になるとか、サイズが大きいので目の中の存在感が半端ない!など表現は様々ですが、近視用→乱視用へシフトされる方はやはり”着け心地”がどうもしっくりこないようです。

また、レンズサイズが大きいと目に装着するのが大変だという声もお聞きします。

眼科側としては、まずは視力の確保ということを一番に考えたいところなので、乱視用を案内することが多いのですが、着けていられないコンタクトレンズでは意味がありません。

もし、「でかい」ということが気になるのであればメニコン社の『プレミオトーリック(2週間交換タイプ)』というレンズを選んでみると良いかもしれません。

プレミオトーリック
医療機器承認番号:22300BZX00094
メニコン 2ウィークプレミオトーリック 1箱6枚入

プレミオトーリックの直径サイズは「14.0ミリ」

一般的な近視用ソフトコンタクトレンズと変わらない大きさです。多少、レンズデザインは乱視用傾向があるものの、”でかさ”による違和感は軽減させられるのではないでしょうか?酸素を通す力もトップクラスで、優れものですよ。