糖尿病と眼の合併症

糖尿病の患者数は年々増加傾向にあり、国内の患者数は約950万人で、予備軍を含めると約2,050万人と言われています。
しかし、糖尿病の患者さんのうち治療を受けている人は約65%だそうで、自分が糖尿病であることに気付いていない人、気付いていても放置している人がとても多いことがわかります。
糖尿病は合併症が怖い病気で、そのうちの一つに眼の合併症があります。
糖 尿病網膜症は自覚症状がないまま進行するため、ある日突然見えなくなった、目の前が真っ暗になった、などの症状で眼科を受診すると、その時にはかなり進行し てしまっていることが多く、最悪の場合失明してしまう恐れもあります。糖尿病網膜症によって失明まではしないまでも、社会生活に支障が出るために障害 者認定を受けている方は視覚障害者の約6分の1を占めています。
しかし、糖尿病と診断されても必ずすぐに網膜症になるわけではありません。定期的に眼科での検診を受けていれば糖尿病網膜症の発症リスクを抑えることができます。
早期に発見、治療することができれば、ほとんどの場合失明することはないと言われています。
もしも糖尿病と診断されたら、大切な眼を守るために必ず定期的に眼科での検査、診察を受けるようにしてください。