目のトラブルで眼科を受診したことがある方は、ほとんどの方がご存知かと思いますが、空気をプシュっ!!と目に当てる検査があります。
検査そのものは痛みをともなうようなものではないのですが、いつ空気が飛び出るのかという一種のドキドキ感?!が検査を受ける方の苦手意識を増幅させているようにも思えます。
この眼圧検査ですが、苦手でできればやりたくないとおっしゃる患者さんも少なくありません。しかし、失明を伴うような大きな病気を発見する役割をもつ重要な検査の1つなのです。
そもそも眼圧とは、目の中の圧力のことです。目の中には房水があり、通常はこれが作られた分だけ排出されて一定の圧力に保たれます。しかし、なにかトラブルが起こり増減が上手くいかなくなると、目の異常を引き起こすことになります。眼圧値の平均は10~21mmHgと言われ、異常値が出ていないかを検査で確認をします。
代表的な病気は眼圧値が高い場合は緑内障、低ければ網膜剥離が疑われます。他にも虹彩毛様体炎、脈絡剥離などがあります。早期に見つかれば、失明に至る前に処置ができるわけですから、少しの勇気を持って一瞬だけプシュ!!を我慢です。