軽症なら、近くの診療所を活用すると医療費も節約できます。

先日、某テレビ番組で医療費の節約術について放送されていました。

お財布その中で、ちょっと具合が悪いなという軽度の症状のときに

A)大きな病院
B)近くの小さな診療所(クリニック)

どちらを受診したほうが節約になるかということが質問されていました。皆様でしたら、どちらを選択されますか。

正解から申し上げますと(B)が節約になるです。

眼科の例で考えてみると、ちょっと最近メヤニが出るので近くの診療所を受診したという場合。
初診料、診察料、処方箋料で3割負担の方であれば1,200円程度が会計で支払う金額です。

大きな病院でこれと全く同じ診察内容をした場合、診療費そのものについてはそれほど大きな差はないのですが

「選定療養費」

というものが別途会計時に請求されてしまうのです。

選定療養費とは、大きな病院を自ら選んで受診すると請求されるものです。病院によって独自に金額が設定されていますが、5千円から1万円程度が相場です。本当に軽症であれば診療所と比べて5倍近くも支払う金額に差が出てしまうこともあります。

まずは近場の診療所を受診し、本当に専門的な治療が必要と判断される場合は大きな病院へ診療所の医師から紹介状が出されます。紹介状も料金はかかりますが、3割負担の方で750円です。紹介状をもって大きな病院を受診すれば選定療養費を請求されることはありません。

選定療養費という存在そのものをご存知ないという方も多くいらっしゃると思いますので、是非参考になさってください。