遠近両用コンタクトレンズと、脳の働き。

近両用コンタクトレンズ。遠くも近くも見える!ということで、試しに使ってみたという方も多いのではないでしょうか。でも、どうして遠くも近くも見えるようになるのでしょうか?

ここでまず「メガネ」を思い出してみてください。

遠近両用メガネの構造一般的な遠近両用メガネは左の図のような作りになっています。メガネは目線を動かした位置によって見え方が異なります。

遠くを見る時は真っ直ぐ正面を向いて物を見ますので、レンズ上方から真ん中あたりまでは遠く用の度数が入っています。近くを見る時は寄り目にしながら物を見ますので、鼻側の下方あたりに近くを見る度数が配置されます。メガネは耳と鼻でレンズの位置が固定されるので、固定されたレンズを通して物が見える、という状態です。

 

対して、コンタクトレンズの場合はどうでしょうか?ソフトコンタクトレンズの一例をみてみます。
一枚のレンズに、遠くを見る度数と近くを見る度数が全部入っています。

ワンデーピュアマルチステージ遠近両用デザインしかし、黒目の上に直接のせてしまうのでメガネのように寄り目をしたりして見る・・ということは難しいです。

そこで、目と脳の関係がでてきす。”目”は脳の一部ということを以前からお話していますが、まさにこの機能を活用して物が見えているのです。

遠近両用のコンタクトレンズをすると、遠くも近くも見える状態になっています。遠くの物を見ているときは自然と近くの物がボヤけながら見えます。近くを見ているときはその逆の状態になります。これは、より鮮明に情報が脳に伝わってきた方を見えていると認識しています。個人の意思で操作するものではないので、何かしなくてはいけない事というのはありません。

ただし、便利なようにも思えますがコンタクトのフィット状態が良くなかったり、ドライアイの症状が出たりなどでコンディションが悪いと良好な視界は確保できません。見え方に対する満足度も個々に差があります。よく試してみてから使用するとよいでしょう。

皆が思いやりの心を持てるようになると良いのですが。

先日、全盲の女子生徒が何者かに蹴られて、全治3週間の怪我を負うという事件がありました、、、。

そんな酷いことをする人がいるのかと、驚きと怒りと、そして悲しくなりました。少し前にも盲導犬が刺されるという事件がありましたが、加害者たちはいったいどういう神経をしているのでしょうか。

この事件は、少女の持つ白杖につまづいた腹いせだと思われているようですが、あまりにも自分勝手すぎます。

全盲の人が外を歩く時には、障害物などは杖で確認するしかないのです。目の代わりのようなものなのです。したがって杖を左右にふって確認しながらゆっくり歩くようになるのは容易に想像できます。なので、見えている私たちがよけるべきところを、勝手につまづいたあげく蹴るなんて信じられません。危害は加えないが「邪魔だ」と言う人もいるようで、悲しい現実です。

しかも少女は点字ブロックにそって歩いていたとのこと。あれは資格障害者の為にあるものです。線状のものが進む方向を、点状のものが注意を示しています。なので、それをふさいだりしてはいけません。正面から歩いて来たと思われる相手がよけるのが当然なのです。

白杖を持つ人すべてが全盲とは限りませんが、視野が狭かったり、弱視だったりと、普通に歩くのが困難なので、見える私たちが気遣ってあげるべきなのです。声をかけて手助けをすることができれば一番良いのですが、悲しいかな、実際はなかなかできないものです。おかしな話ですが、親切にするのに勇気がいるのです。せめて歩行を邪魔しないようにすることしか、私にはできていません。そんな私言うのもなんですが、すべての人が、せめて、邪魔思ったり、歩行の妨げになるようなことだけはしないように、思いやりの心を持てるようになれればと願います。

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診療費のクレジットカードの使用について。

診察費用をお支払いただくときに、「クレジットカードは使えますか?」というご質問をよくいただきます。

回答といたしましては、”自由診療”にあてる診察費用には、クレジットカードがご利用いただけます。

健康保険証を使用し「保険の負担割合」のご負担金は、申し訳ないのですが「現金」のみとさせていただいています。”眼科診療はすべてこれにあたります”

美容皮膚科の場合、基本は自由診療を採用しています。こちらの支払いには各種クレジットカードがご利用いただけます。支払方法も、1回のみでなく分割、ボーナス払い等も受け付けています。
クレジットカード

 

電子マネーなどは、端末機未設置のため現在のところ使用できません。ご了承ください。

パソコンと涙。

パソコン作業現在はパソコンやスマホなど、日常的に液晶画面を見続けることが多くなりました。パソコンなどを見続けると、”目が疲れる”とか”目が乾く”といった症状を訴えると思いますが、その原因のひとつとして”涙の質”が落ちてしまうということです。

 

 

涙の質というのはこの場合、目の表面を保護する『ムチン』という成分が減少しているということです。涙は「水層」「油層」「ムチン層」の3層に分かれていています。涙の水分を逃がさないように油層があり、ムチンは目の表面全体に水分をいきわたらせ安定して目の表面を守るよう働きます。ということは、ムチンが少ないとドライアイ症状が悪化する原因になります。

 

パソコン画面を見るといういのは、仕事上など欠かせないことではありますが、ムチンを減少させてしまう原因であるというのも事実です。やはり積極的に減ってしまったムチンを補うよう心掛ける必要があります。ムチンはビタミンAを摂取することによって、体内で作られやすくなります。また、オクラとか山芋とか粘々とした食品にもムチンは多く含まれます。

もちろん、画面を見る事をやめて目を休める”小休止”も忘れずに行いましょう!

目薬でも多量使用は危険。

目薬目がかゆい。目が充血する。

つらかったので、たくさん点眼した。眼科の受診の前にさまざまな市販薬を使うも良くならなかった。ということで眼科を受診される方がいらっしゃいます。症状がつらいときに点眼する量を増やしたら、効果は倍増して軽快するのでは?!と、機転をきかせたつもりでも、それは無駄に薬を使用したことにしかなりません・・

 

薬は薬事法によって、その薬が人体に安全に且つ、効果的に作用するように使用方法や使用量が事細かに定められています。なので、使用量は少なすぎても多すぎてもダメなのです。

内服薬(飲み薬)だと、さすがに口の中にいれるものなので、多量に服用しようとすると躊躇されるようですが、目薬は多めに点眼してしまうことにあまり恐怖感の実感がわきにくいのかもしれません。

”目”から点眼した薬でも、体内に取り込まれるということでは飲み薬と変わりはありません。多く点眼しても、効き目が倍になるわけではありませんし、必要量以上は涙で体外に流されてしまうでしょう。

目薬とはいえど、使用方法や容量を守って使うように心掛けましょう!

コンタクトレンズの処方の種類が増えました

今回処方できる種類が増えたのは、2weekタイプの遠近両用レンズです。

クーパービジョンから出たレンズで、「バイオフニティマルチフォーカル」というものです。すでに近視用と乱視用がありますので、ご存じの方もいるかと思いますが、酸素透過性の高いシリコーンハイドロゲル素材のレンズです。

バイオフィニティシリーズは従来のシリコーンハイドロゲル素材よりも親水性が非常に高くなっているため、やわらかい付け心地で目にやさしくフィットします。もちろん乾燥にも強く、優れた水濡れ性の為、汚れも付きにくく、付いても落としやすくなっています。

そしてこのレンズの遠近のつくりは、中心部が遠用度数で周辺部が近用度数となり、今までのシリコーンの遠近両用レンズとは逆になります。さらに遠用部、近用部ともに球面設計で、その間の移行部は非球面設計にし、各光学部サイズ(度数の入る幅)を最適化することにより、視線を切り替えた時の違和感を少なくして、遠くから近くまで自然な見え方となるようになっています。

もちろん見え方には個人差がありますし、レンズと目との相性もあります。実際に付けてみなければわかりませんので、少しでも興味のある方はぜひご相談下さい。

コンタクトの度数=メガネの度数ではありません。

眼科で処方された「コンタクトレンズの処方箋」で「メガネ」は買えません。また、逆のパターンで「メガネの処方箋」で「コンタクトレンズ」は買えません。

コンタクトレンズを作るときには、確かに検査用のメガネを掛けながら視力を測りますが、これは予備検査のようなものです。視力の矯正が問題なくできるか?という点を調べています。そのあとに、コンタクトレンズを実際に着けて違和感がないか、安定して視力が出るかなどを細かく調べていきます。また、コンタクトレンズは種類ごとに大きさや厚み・目に対するフィット状態も変化しますので、製品ごとに着けたうえで検査が必要です。

コンタクトレンズの度数とメガネの度数も、度数が強くなればなるほど差が出ます。ある程度近い値にはなりますが、イコールではありません。コンタクトレンズは、黒目の上に直接のせて視力を矯正しますが、メガネは数ミリで離れた状態から矯正をします。そのため、矯正度数にもズレが生じます。実際に度が強すぎたり、見えにくい、長時間使用できない!というような製品になりかねません。それぞれの度数は参考程度にはなりますが、そのままの度数を入れれば問題ない!という安易な考えはやめたほうが無難でしょう。