目薬は数多く使えば安心?!

目薬何かツライ症状があるとき、薬を飲めば何とかなる。そのように思われるのは自然なことなのですが、本当に必要かどうかをよく主治医の先生と相談いただくのが先ず必要なことです。

眼科で処方される目薬であっても、「たかが目薬」と思わずに「薬」として考えてくみてください。目薬でも喘息を悪化させたり、肺や心臓にまで影響を与えることもあるのです。点眼する目薬の数が増えればそれだけ副作用のリスクも2倍、3倍と高まるのです。

また、数多くの目薬を点眼すると本当に効果を出したいお薬が作用していないという事もあるのです。

複数の目薬を点眼するときには、先に点眼してから最低でも5分は時間をあけてから次の目薬をさすことが必要です。時間をあける理由は、先に点眼した目薬が後から入ってきた目薬に押し出されてしまうからのです。複数の目薬をしっかり点眼しているのに効果が出ないという方の理由もここにあるのです。

そういった事から考えると、複数の目薬をさしておけば安心!という訳ではなく、むしろ「気をつけなければならない」とお考えいただければと思います。

眼科の先生方も極力リスクは減らし、でも必要な薬は使用しなければならないので非常に考えながら患者さんごとにケースバイケースで対応をしていらっしゃるのです。

肝斑には、トラネキサム酸を”塗布”が効果的です。

肝斑シミトラネキサム酸=内服薬。シミの治療とかによく使われているよね!という認識が一般的かと思われますが、最近では「塗る」トラネキサム酸が注目を浴びています。

トラネキサム酸は止血薬として使われていましたが、美白効果が発見されてからは美白薬としても広く知れ渡るようになりました。

皮膚科でもレーザーでの処置ができない肝斑の治療に使われており、内服薬として処方されることが多いのです。しかし、止血薬でもあるため血栓症のリスクや下痢や嘔吐、ホルモン分泌異常などの副作用が心配されるため、長期的な服用が難しいのです。

そのため、最近ではトラネキサム酸を塗布するという点が着目されて直接皮膚に塗布しても美白の効果を発揮することが解明されました。ドクターズコスメとして化粧品に配合させて使用すれば、毎日無理なく続けられ、さらに副作用のリスクもほとんどなく、高い美白効果を発揮してくれるというわけなのです。

当院でも資生堂社が現場の医師とともにつくられた「ナビジョンDR TAホワイトエッセンス(1本45ml ¥10,000+税)」を取り扱っています。トラネキサム酸の美白効果をより安全に使用できるエッセンスとなっています。