ドライアイでも、視力は落ちます。

ドライアイだと目が乾く。これは確かな自覚症状ですが、ドライアイでも見えにくくなるってご存じでしょうか?

何故かといいますと、ドライアイの方は目を保護する涙が必要なだけ分泌されずにピントを合わせる力が低下してしまいます。目の表面の乾燥が起こると、目がかすんだり視界がぼやけたりします。まばたきを意識的にしたり、目薬を点眼すると見えるようになるという方は要注意です。

裸眼の状態でも起こるこの症状ですが、特にソフトコンタクトレンズ使用者の方は要注意です。コンタクトレンズによってさらにドライアイ症状を悪化させてしまうからです。起床後から午前中くらいまでコンタクトを着けたときは問題なく、時間が経つと見えにくくなる。途中で 目薬をさすといくらかマシになる。これらの症状はドライアイそのものです。この症状が出た時は、状態が落ち着くまではコンタクトレンズを着けることはしばらくお休みしましょう。慢性化するようでしたら、レンズの装着そのものを考えることになります。

無理に先生にお願いしてコンタクトレンズの処方を希望される方もいますが、あまりお勧めはできません。また、パソコンなどの作業をされる方はまばたきの回数が通常の1/4程度の回数に自然と減ってしまいます。「意識的にまばたきをする」ということはドライアイの症状の対策としてとても有効な手段ですので、しっかりと行うよう心掛けたいところです。

ドライアイかどうかをチェックしてみましょう!

簡単にできるセルフチェックとして、ドライアイの一般的症状を上げてみます。5つ以上が当てはまれば、ドライアイの可能性が大きいとされますから、眼科の先生にご相談なさってみてください。

◆目が疲れやすい

◆目の乾燥感を感じる

◆しょぼしょぼする

◆ゴロゴロ異物感みたいなのがある

◆目が重い感じがする

◆目が痛い

◆目の違和感が抜けない

◆メヤニがよく出る

◆目に赤みがある

◆まぶしさを感じる

◆物がかすんで見える

◆涙がでる

たかがドライアイと侮ってはいけません。目に涙がない(=防護服のない)状態は、目に傷をつけたり視力不良にもつながります。

特に「パソコン」「エアコン」「コンタクトレンズ」は、ドライアイ症状をつくる3大原因です。意識的な瞬きをする回数を増やしたり、点眼薬を併用するなど、目の表面はいつも潤っている状態を保ちましょう。