オルソケラトロジーで近視は治りません。

船橋市内の学校でも運動部の子どもたちに「オルソケラトロジー」を紹介しているところがあるようで、質問をされることがよくあります。

ハードコンタクトレンズまず、親御さんたちに多い勘違いの点を申し上げますとオルソケラトロジーで近視は治りません。近年レーシックという一般化しつつある近視を治す手術はありますが、オルソケラトロジーは違います。

オルソケラトロジーは、寝ている間に特殊なハードコンタクトレンズを装着します。起きたら外します。すると、起きて活動をしている間はメガネもコンタクトレンズもしないで一時的に物が見えるようにする処置なのです。特に野外や水中で競技をするような運動部に所属している子なら、ちょっと良いんじゃないの?!とも思えますが、見えるのは「一時的に」です。オルソケラトロジーをやめれば元の状態に戻ります。

例えば、夜にこのハードレンズの装着を忘れると次の日は視力矯正をしないと物が見えません。また、そのために繋ぎ用として矯正メガネやコンタクトレンズを作成しても度がすぐに変動してしまい、使い物になりません。

友達のA君がやったからうちの子も!と思っても、近視や乱視の程度でオルソケラトロジーの適応になる子とそうでない子もいます。また、遠視の場合はオルソケラトロジーでは対応できません。健康保険の適応にもなりませんので、まだまだ高価なものです。ハードコンタクト用のレンズの手入れも必要ですし、破損や紛失時には新しいレンズが出来上がるまでは大変不便です。

メリットの方にスポットが当たりがちですが、デメリットもあるということをよく比較して取り入れるようになさってくださいね。

目が良くなるコンタクト?!

さくら眼科では、数多くの種類のコンタクトレンズを処方しています。そんなとき「目が良くなるコンタクトレンズ」をテレビで見た!処方してほしい。とご要望をいただくことがあります。

「???目のよくなるコンタクトレンズ・・?」

そのほかの特徴を伺ってみると、どうやら”オルソケラトロジー”のことのようです。

テレビや雑誌などの広告や謳い文句が”目のよくなるコンタクト”と言われているせいか、患者さんたちからは多大な期待が寄せられているようです。なんといっても、生活上からメガネやコンタクトレンズをしなくても物が見えて、活動できる!というのですから、興味津々ですよね。

では、オルソケラトロジーとはどういったものなのか?というと、簡単に言えばハードコンタクトレンズを着けている時間帯を「昼間」→「夜間(就寝時)」に逆転させたものです。ですので、「目が良くなる」わけではありませんので、お間違いなく・・・!

夜間(就寝時)にオルソケラトロジーをしたまま寝て、朝起きたら外します。そうすると、角膜が一時的にきれいなカーブを描き、視力が矯正されるというものです。そして、日中はメガネやコンタクトレンズをせずに生活できるので、これは便利です。仕事上やスポーツなど、メガネやコンタクトレンズをしていられないケースでは非常に役立つかもしれません。

しかし根本的な治療をして治したわけではありませんので、永久的に見えるわけではありません。毎日、就寝時にオルソケラトロジーを装着しなければ元にもどります。また、軽度の近視や遠視の方といった限られた方にしか適合しません。角膜への酸素不足や傷やなどを含め、懸念されることもたくさんあることもご周知いただければと思います。

(※ちなみに、さくら眼科ではオルソケラトロジーの処方は行っておりません・・)