何故、ソフトコンタクトレンズをすると目が乾くの?

とある統計で、コンタクトレンズ使用者の約40%超が
ドライアイと診断されています。
また、ソフトコンタクトレンズにおいては80%以上が
目の乾燥感を訴えると報告もあるほどです。

通常ソフトコンタクトレンズは、コンタクトレンズ表面の水分が
蒸発しやすいとされています。

”目”の表面にはムチンがあり、これが目の表面に涙をためておく役割を果たします。
しかし、コンタクトレンズの表面は、この作用がありませんので
その部分だけ、涙の量が薄く不安定になります。

そのため、涙を保持出来ず乾燥する
という自覚症状が出るのです。

なるべく、ソフトコンタクトレンズは時間を短くして使用して
上手に眼鏡を併用することです。

 

また、ソフトコンタクトレンズは
「シリコーンハイドロゲル素材」の製品を使用すると
従来のソフトコンタクトレンズよりは
乾燥感の軽減につながるでしょう。

ほかにもプロクリアワンデー(ワンデーアクエアプロシー)は、
アメリカFDA※において、コンタクトレンズ装用中のドライアイ症状を
緩和する働きがあることが認定されています。

ソフトコンタクトレンズにも利点はありますので、
賢く使っていきましょう!

(※アメリカFDA=食品医薬品局)

ソフトコンタクトレンズの裏表。

インターネットなどで、手軽にコンタクトレンズが入手できるように
なりましたが、一方で使い方や目に本当に合っているかということを
確認せずに使用されている方をお見受けします。

コンタクトレンズの検査を眼科で受けた場合、
必ずソフトコンタクト(使い捨ても含む)であれば、裏と表の
確認方法の説明を受けるはずです。

裏表を確認する方法は、主に2つあります。

 

 

 

 

 

1つ目は、上の写真のようにレンズの縁の部分が
尖っているか、否かで判別します。

縁の部分が反り返るように尖っていれば
裏になりますので、
確認して正常な方向に戻しましょう。
2つ目は、レンズの真ん中を折り曲げて、
レンズの曲がり具合を比べる方法です。
下の写真を確認してみて下さい。

 

 

 

 

 

 

正常な場合、レンズの縁は内側に丸まりますが、
裏の場合は、外側に反り返ります。

ご自身の判別しやすい方法で見分けて頂ければ問題ありませんが、
必ず確認して、目に装着して下さい。

以前、使い捨てレンズを利用の患者様で
「レンズが保存液に浸かっているままの状態が正常」と判断して
装着していたと聞いて、かなり驚きました。

1/2の確率で正常方向に装着されるとは思いますが、
そんなギャンブルはやめて、見分け方をマスターして
正しく使用しましょう。