眼球運動で、記憶力をアップさせよう!

仕事でも勉強でもそうですが、覚えたいものがパッと覚えられたら本当に助かりますよね。特にこんな受験シーズンで追い込みをかけている学生さんは、良い方法ないかな?!なんて思っている方も多いのではないでしょうか。

眼科的に何かないかということであれば、「目」は脳の一部です。ということを思い出してみてください。

実は眼球運動をすると記憶力が上がります。どのように動かせばよいかというと、左右に目を動かせばよいのです。時間は30秒程度。また、動かす方向も上下に動かしたのではあまり効果はなく、一点だけを凝視しながら暗記などしようとしても、脳に記憶される効率が悪いようですよ。イギリスの大学での実験で、このような結果が出たと報じられています。

人間の脳には右脳と左脳があり、右→左。左→右と交互に眼球を動かすことによって、右脳左脳ともに活性化されるために、記憶力が高まるのではないかと考えられています。

普段の記憶力が少しでもアップすることを期待して、是非試してみてはいかがでしょうか。もちろん、眼球運動をしたから100点満点がとれるわけではないと思いますがね・・。手助けには良い方法なのではないでしょうか。

ちなみに右脳は体の左半分、左脳は右半分を制御しているといわれていますが、この2つに医学的に根拠ある違いというのは解明されていません。ちまたでは、右利きは左脳が活性化しているから理論的に物事をとらえられる人が多くて、左利きは右脳が活性化しているから芸術的感性が高い人が多いとかは言われていますけどね☆

遠近両用コンタクトレンズと、脳の働き。

近両用コンタクトレンズ。遠くも近くも見える!ということで、試しに使ってみたという方も多いのではないでしょうか。でも、どうして遠くも近くも見えるようになるのでしょうか?

ここでまず「メガネ」を思い出してみてください。

遠近両用メガネの構造一般的な遠近両用メガネは左の図のような作りになっています。メガネは目線を動かした位置によって見え方が異なります。

遠くを見る時は真っ直ぐ正面を向いて物を見ますので、レンズ上方から真ん中あたりまでは遠く用の度数が入っています。近くを見る時は寄り目にしながら物を見ますので、鼻側の下方あたりに近くを見る度数が配置されます。メガネは耳と鼻でレンズの位置が固定されるので、固定されたレンズを通して物が見える、という状態です。

 

対して、コンタクトレンズの場合はどうでしょうか?ソフトコンタクトレンズの一例をみてみます。
一枚のレンズに、遠くを見る度数と近くを見る度数が全部入っています。

ワンデーピュアマルチステージ遠近両用デザインしかし、黒目の上に直接のせてしまうのでメガネのように寄り目をしたりして見る・・ということは難しいです。

そこで、目と脳の関係がでてきす。”目”は脳の一部ということを以前からお話していますが、まさにこの機能を活用して物が見えているのです。

遠近両用のコンタクトレンズをすると、遠くも近くも見える状態になっています。遠くの物を見ているときは自然と近くの物がボヤけながら見えます。近くを見ているときはその逆の状態になります。これは、より鮮明に情報が脳に伝わってきた方を見えていると認識しています。個人の意思で操作するものではないので、何かしなくてはいけない事というのはありません。

ただし、便利なようにも思えますがコンタクトのフィット状態が良くなかったり、ドライアイの症状が出たりなどでコンディションが悪いと良好な視界は確保できません。見え方に対する満足度も個々に差があります。よく試してみてから使用するとよいでしょう。

視力の過矯正って何?

メガネやコンタクトレンズなどで視力を必要以上に矯正しすぎてしまっていることを

『過矯正(かきょうせい)』

と呼んでいます。

たとえば、もともと近視をもっている方は、遠くが見えにくい状態です。
なので、遠くを見やすくしようとメガネやコンタクトレンズを使用するわけですが、これらの矯正度数が強すぎると、かえって見えにくくなったり、疲れやすくなったり、頭痛がしたりと様々な症状が表れます。

よく患者さんからは、「度を強くしすぎると、良くないですよね?」と質問を受けますが、このときに使われる「良くない」というのは、こういった過矯正の症状が出ることを心配してお聞きになっているのだと思います。

かといって、物が見えない状態を放置することも厳禁です。過矯正にならない程度に、適度な度数で視力を矯正し、快適に物が見える度数というのを探してみましょう。

 

ちなみに、メガネやコンタクトレンズの過矯正の場合は作り直せばよいのですが、近年はレーシック手術による過矯正が問題視されています。
ひどい場合は、術後、日常生活がまともに送れないほどにもなっているようです。このようになってしまった場合、簡単に元に戻すということができませんので、手術を受ける際には十分リスクを承知して受けてください。

目を細めると、見やすくなるのは何故?

テレビを見ているとき、あるいは遠くにある看板等が見えにくいとき。

目を細めて見るって方、いらっしゃると思います。

何故、目を細めるのでしょうか?
それは目を細めて物を見ると、見やすくなるから 自然にそうなってしまうようです。

 

では何故、目を細めて物を見ると見やすくなるのでしょうか?

目を細めると、カメラで例えれば絞りをしぼってピントを合わせた状態を
作り出します。
目から入る光の量が少なくなるので、暗い感じにはなるのですが
ぼやけて見えてしまっている量も減らすことができるので、
対象の物体が見やすくなります。

 

しかし、手っ取り早く見える方法をあみ出した!!と、
手をたたいて喜んだりはしないでくださいね。

これは近視が進行している方しか、見やすいと感じません。
しっかりと視力1.0といったように
ピントが合っている状態(一般的に目が良い)の方が目を細めて物をみると
逆に見えにくくなります。

 

そのため、お子様がよく目を細めてテレビなどを見るという症状がある場合、
近視が進行している可能性が高いです。
すぐに眼科を受診して、視力を矯正してあげましょう。

 

ちなみに余談ですが、もともと目の細い方はこの理屈から考えると、
「視界が狭い!」という結果になりますね;

モノビジョンで、老眼も楽になる?

モノビジョン。

お聞きになられたことはありますか?

普通に生活をしていては、あまり入ってこない単語です。

老眼初期の頃、遠近両用のメガネやコンタクトをどうしても受け入れられない・・
また、中期になり遠近両用にしたものの、物がスッキリ見えない・・・

老眼の悩みは尽きないものです。

こんな時に、人間の”目”は2つあります。
例えば遠くは右眼、近くは左眼といった具合に
それぞれに役割を持たせて物を見せてみたらどうでしょう。

こういった物の見せ方を「モノビジョン」と呼んでいます。

この方法をとると、遠くは右眼で1.0の視界が見える、
左眼で新聞などの文字が見える。
といったような結果になります。

おぉ!!何と素晴らしい方法ではないか。
みんなモノビジョンで視力を矯正してくれ~!
と、思いますが一般的にはあまり積極的にご提案することはありません。

 

一般的には、老眼が始まった。
遠くも近くも見たい → 遠近両用でいきましょう。

という方向に向かいます。

これにはやはり理由があり、遠近両用が問題なく使いこなせる方には
そちらを使用していただきたいのです。

 

何故かというと、
先日お話した「動物の目をみてわかること」の記事にあるとおり、
人間も両眼で物を立体的に見られるように、顔の正面に目が2つ付いています。
片眼ずつ遠方・近方に視点があると、両眼視がうまくできません。
車の運転などするとき、視界が狭く感じたりもするでしょう。
眼科側からすると、出来る限り両眼で、しっかりと対象を見て欲しいという願いがあります。
また、「目と自律神経」の関係を考えてみると

遠くを見ているときは、交感神経が優位に、
近くを見ているときは、副交感神経が優位になります。

常にこの状態が左右の目に起こっていたら
自律神経失調症にでもなってしまいそう?なんて心配をすることも・・

 

 こういった理由から、様々な方法を試して、それでも見え方の満足感に
つながらなかった場合、モノビジョンはどうかとご提案しています。

確かに、モノビジョンの見え方が一番楽で、スムーズに切り替えが
出来る方には、大変効果的なものかもしれません。

 

何をやっても、遠近の見え方に満足しないっ!!という方は
一度先生に相談してみてくださいね。

見え方の異常は気がつきにくい?!

風邪をひくと、熱が出たりします。
そしてのどが痛かったり鼻がでたり
そんな自覚症状がでます。

目でも、充血していたり痛みがあったりするような
自覚症状があります。
このように、異常があってすぐに気がつくことができると
早期の治療ができます。

しかし、”見え方”についてはどうでしょう?

例えば視力の場合、ある程度のところまで低下しないと
「見えにくいな~」という症状に気がつきません。

そして、視野。見えている範囲が狭まっていても
日常生活に不便がない見え方をしていれば
症状が大きく進行しないかぎり
なかなか気がつきません。

また、目は”両目”あります。
2つあることが、とくに異常に気がつきにくく
なる原因にもなってしまっています。

片目に異常がでても、もう一方の目がそれを補って
物を見せるのです。

例えば右目の視力が落ちていても、左目が見えていれば
物は見えます。
あえて左右の見え方のバランスを比較しなければ
右目の視力低下に気がつきません。

また、視野の場合
交互に左右で見比べても、どちらかの視界が狭いとか歪んでいるとか
非常に比較がしにくいものです。

特に「眼底」の異常は自覚症状ではなかなか表れません。

やはり、目の定期的な検査は
自主的に受けるほうが無難ですね!

フィギュアスケートの選手が、スピンで目が回ることはないの?

冬季オリンピックまであと2ヶ月。
その中でもフィギュアスケートは花形競技のひとつで
日本の選手層の厚さには、驚くばかりです。

昨日はフィギュアスケートの試合がテレビで放送されていました。
今回は男女で優勝していましたね!素晴らしいです!

 

ところで、テレビを見ながら家族からこんな事を聞かれました。
「フィギュアスケートの選手は
こんなにスピンで回転しているのに、何で目が回らないのかね?」
ということ。

何故、選手達は目が回らないのか?!

⇒これは、一重に練習に練習を重ねた訓練のたまものです。
(簡単にまとめすぎ?!!)

そもそも目が回るというのは、
「三半規管が感じ取る情報」と
「目から伝わる情報」の処理が出来ずに混乱している状態なのです。
三半規管とは、耳の奥にある平衡感覚を感じ取る器官です。
中にあるリンパ液の動きで情報を得ます。

三半規管からの情報と、目からの情報が一致(情報が処理)されていれば
目が回る(=脳が混乱する)ことはありません。
この三半規管は訓練することにより、鍛えることができます。

フィギュアスケートのスピンをするように
体が回転すると三半規管が体が回転していると感じ取ります。
そうすると、目は反射的に回転方向とは逆に動きます。
これは、目が見ているものがブレて見えないようにしようとするために
起こります。

ですので一点を見ずに、電車の窓から過ぎ行く景色をぼ~っと見るような感じで
目が反射的に回転方向と逆に動こうとするのを防ぎます。
(フィギュアスケートのスピンみたいに高速で回転する動きで
目が反射的に動いていたら、どれだけのスピードで脳は
情報処理をしなければならないかと考えたら、ちょっと冷や汗でますね;)

実際にフィギュアスケートの選手でも、スピンの練習し始めやブランクがあると
目が回るようです。
これを訓練によって、三半規管の情報と目からの情報を上手く
処理させるようにしているのです。
ちなみに、遊園地のコーヒーカップとかでも
目が回る人とそうでない人がいます。
車に酔う、酔わないもこの三半規管が影響していますので
苦手な方は訓練で克服することができるということです。

赤ちゃんと涙。

今、A子の周りでは、沢山のお子様を授かったという朗報が
飛び交っています。(出産ラッシュ?!)

ところで、赤ちゃんってよく泣きます。
そして、その泣いている赤ちゃんの目から
涙ってこぼれているでしょうか?

そうです。
あまり泣いている赤ちゃんの目から、涙がこぼれているところって
見かけないですよね。

生後数ヶ月くらいの赤ちゃんは、泣いてはいるのですが
涙の量そのものが少なく、こぼれ落ちるような涙を流すことはほとんどありません。
(※まったく涙が出ないわけではありません)

また、「嬉しい!」「悲しい!」など、成人では普通のことでも
赤ちゃんが感情によって涙を流すということもありません。
もし、出たのであれば脳が成長したという証拠でしょう!

 

付け加えると、赤ちゃんは、まばたきもほとんどしていないのです。
大きくなるにつれて、まばたきの回数は増え、
成人で60秒間に20回程度するようになります。

 

どんな変化にしろ、我が子の成長は楽しみなものですね。

2)視力とスポーツ。

視力とスポーツは、ただ単純に遠くのものが
1.0まで見えるとか、それだけでは語りきれません。

そこで、動体視力というものをご存知でしょうか?

動体視力とは、その名のとおり
「動いているものを目で捉える力」のことを言います。
言葉で書いてもわかりにくいと思いますので、
レンズメーカーさんのサイトにこんな良いものがありましたので、
是非、ご覧になってください。

動体視力テストへ⇒

・・・いかがでしたでしょうか?

A子はどうやらスポーツ選手並みの動体視力があると
診断されました。(←ホントか?!と自分でもツッコミたくなりますが・・)

(しかし、メガネやコンタクトをせずに
ぼんやりとした視界で同じテストをすると
その下のランク止まりで、あと一歩という結果でした。
視界の確保は重要ですね!)
そしてスポーツ時には、動いているものを見極める視力、
動体視力も必要となります。

動体視力は、
A)「近づいてくる物を見極める力」と
B)「目の前を横切る物を見極める力」
に大きく分けられます。

A)の場合は、主にピントを瞬時に合わせる能力
B)の場合は、眼球運動能力

を鍛えることになります。

動体視力は訓練することにより、その能力をUPすることができますので、
スポーツに打ち込みたい方は
その種目に応じたトレーニングを積むと良いでしょう。

1)視力とスポーツ。

スポーツの秋です。
さあ、運動をしよう!!と意気込む前に
視力はしっかりと確保できていますか?!

視力とスポーツは、切っても切れない関係なのは
言われるまでもないでしょう。

視力が良いと、スポーツ選手は好成績を残せるという
記録もあるほどです。
有名なのは、あのプロゴルファーの方や野球選手など・・ですね!

スポーツをするとき
例えば野球ならピッチャーが投げるボールを見ますし、
バットで打たれたボールを見ながら追いかけます。
走っているランナーを見て、どこにボールを投げるか
目で情報を確認します。

野球だけに限らず、バスケットも相手や見方の動きを見て
次にどこにボールを回すか、シュートをするか、
ゴールまでの距離はどれくらいか。
そういった情報をどんなスポーツでも目から得ます。

スポーツ時は、
”目から9割超の情報を得ている”と言われるほどです。


ということは、
「あら?!うちの子は練習しているのに野球の打率が上がらないわ!」
なんていう時、
もしかしたら視力に問題があって打率が上がらないのかもしれませんよ?

 

ピッチャーが投げるボールがしっかりと見えないのに
打てるはずもありません。

視力を確保して、スポーツを楽しみましょう^^