眼科で受ける検査について

眼科で受ける目の検査について

目は2つあるため片眼に異常があっても、もう片方が正常であればなかなか自分で気づくことは難しいものです。本当に異常がないかどうか調べるためには、定期的に検査を受けていくことが重要です。

●視力検査/字ひとつ視力検査

視力検査
眼科で受ける検査の定番、視力検査です。目を細めたりせずに輪の切れている方向を自然に見えたままをお答えください。字ひとつ視力検査は、小学校低学年程度までの小児の視力検査に有効です。

 

●森実式ドットカード

森実式ドットカード
うさぎの目の位置と大きさが変えてあります。目の大きさがどこまで分かるのかで視力を測定します。ランドルト環の検査はおよそ3歳からですが、この視力検査は2歳から可能です。ただし、この検査での測定視力は目安として考えるようにしましょう。

 

●自動屈折計、角膜曲率半径測定機による検査

オートレフケラトメーター
機械の中を見ると気球の写真があります。患者さんが写真を見ている間に自動屈折計は他覚的視力を計測し、角膜曲率半径測定機は角膜曲率半径を計測します。

 

●眼圧検査

オートトノメーター
基本的には非接触眼圧測定装置で眼圧を測定しています。風が目に勢いよく吹き出て眼圧値を測ります。苦手な方も多いのですが、検査による痛みはありません。他にもアプラネーション眼圧計で測定する場合もあります。

 

●細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょう)

スリット
診察室で眼科の先生が使用する最も重要な装置です。細い光を当てながら目の表面の炎症や傷、濁りなどを診ていきます。検査台に届かないお子様用のポータブルタイプも常備しています。

 

●眼底検査

眼底検査
凸レンズと倒像鏡を用いて、目の奥(眼底)の状態を医師が目視して観察します。暗室で様々な方向を見るように指示され少しまぶしさを感じますが、眼科の先生が眼底疾患を見つけるために最も重要視する検査のひとつです。広い範囲を目視するために散瞳剤を点眼して、強制的に瞳孔を広げる事が多いです。薬剤により広がった瞳孔は数時間で自然に元に戻りますが、それまでの間はまぶしさを感じたりピントが合いにくい状態となります。

 

●無散瞳眼底カメラ

無散瞳眼底カメラ
眼底の状態を写真撮影します。検査中の痛みや苦痛はほぼありません。写真を撮るので、フラッシュによる少し強い光が当たる程度です。患者様ご自身も医師の診察時に撮影した写真を見ながら眼底の状態を知る事ができます。視神経乳頭陥凹拡大、黄斑部、血管の状態など自分では知りえない情報を得ることができます。

 

●OCT検査(光干渉断層計による眼底検査)

 
先生が眼底の正面から見る検査とは別に、眼底の断面を撮影するのがこの検査です。検査中の痛みなどもなく、数分で終わります。例えば、加齢黄斑変性症の病気の進行具合・緑内障での視神経細胞の障害・糖尿病網膜症での網膜浮腫の状態など、正面視だけではわかりにくかった部分を鮮明に撮影できます。眼底の異常を早期に発見することが可能です。
OCT解析

 

●視野検査

視野検査
視力検査は距離的にどのくらい離れた物が見えるかを測定しますが、視野検査は一点を見た時にその周囲がどのくらいの範囲で見えているかを測定します。当院では動的視野・静的視野ともに精度の高い測定のできるオクトパスの自動視野計を使用しています。

 

●色覚検査、色相配列検査

色覚検査
石原式仮性同色表では本に書いてある文字などが判別できるかで簡単に色覚異常を見つけることができます。異常の程度を知る検査としてはパネルD-15テストが大変重要視されています。