お薬手帳と医療費。

今、ほとんどの病院で先生の診察を受けた後
薬局に薬の処方箋を持っていって、薬剤師さんからお薬をもらう。という流れに
なっています。

複数の医療機関を受診されている患者さんだと、
いつ
どこの先生から
どんな薬が
どのくらいの量

処方されたかということを、正確に把握するのはなかなか難しいことです。

そこで、お薬手帳が世に出回ったということですが、
これにもやはり費用がかかります。

薬局で薬代を支払うときに「薬剤服用管理指導料」という費用が発生します。
料金は3割負担の方で現在までは130円でした。

この料金は、上述のようなお薬の情報の他、
「患者さんの飲み残した薬の数の確認」
「先生の処方した薬に、後発品(ジェネリック)があるかどうかの情報提供」
をすることも条件で、
これらの項目がすべてできたときに、薬剤服用管理指導料が発生します。

ですので、
・お薬手帳そのものを持っていない方、
・忘れたりして、途中の記録が抜けている方(薬剤師さんからシールで手帳に張るように指示されても貼られてない方)
など、うまくお薬手帳が活用されていないケースも見受けられ
無駄に費用を支払うということが発生しているのも現状です。
そのため、今月4月から、【おくすり手帳を必要としない患者】さんの
薬剤服用歴管理指導料は、3割負担の方で110円。
現状よりご負担が20円安くなるという制度に変わりました。

薬の管理、という意味では是非ともお持ちいただきたいものですが
活用してこそ意味のなすものです。

使用されない方は、薬局窓口でお薬手帳の記載不要と申し出れば、
この管理料を算定されなくなりますので、
健康管理を考えた上で調整してみるのも良いでしょう。