乳幼児への眼帯は、むやみにしてはいけません。

お子さんに「ものもらい」ができたり、真っ赤に炎症を起こしている時には眼帯を当ててあげよう!というのはご両親の優しさなのですが、乳幼児の場合、視力が発達しようとしているまさにその最中なのです。

ほんの短期間の間でも、視界「ゼロ」の状態を作ってしまうと、「弱視(じゃくし)」を引き起こす可能性があります。弱視とは、簡単にいえばメガネやコンタクトレンズなどを用いても、視力が出ない状態を言います。

先天性の白内障、まぶたが開きにくいなども視力の発達を阻害する原因のひとつになっていますが、眼帯もこれらと同じ状態をつくってしまっていることになります。

眼帯をしておくと、目を守っているような安心感があるようですが、実は視力の発達には大きな影響を及ぼすことになりかねません。安易に眼帯をすることは避けるようにしましょう。
ただし、眼科医から治療上において指示が出た場合ははずさないようにしてくださいね!