絵の上手、下手は視覚機能の差であった。

突然ですが、絵心はありますか?

学生のとき、美術や図画の授業で友達は上手に絵をかくのに自分は何で下手なのと悩みませんでしたか?!

絵は生まれ持った才能、いわゆるセンスの問題と思いっていませんか?

しかし、上手い方と下手な方の決定的な差は「視覚機能」にあったとされています。以前、ロンドン大学の研究チームがこの件について実験を行った結果、対象物を目で捉える能力に大きな差があるということが判明、視覚機能の差ということは訓練をすることによって上手に絵がかけるようになるということです。結論として、

絵が上手な人・・先入観をもたずに見たありのままを描ける

絵が下手な人・・先入観の影響を受け、見たものとかけ離れたものを描いてしまう

言ってみれば、視覚から入った情報を正確に記憶し、そのままを描くよう訓練すれば、絵が上手になるというところでしょうか。

桜例えば、「梅」の花の絵を描きましょうというお題があったときに、梅の花を描いたつもりが桜と区別がつかなくて、何を描いたんだ!!という結果になってしまうことはないでしょうか?

「さくら」も「梅」も見たことがあるので皆さん知っているはずです。しかし、何となく知っているというだけでは絵は描けないのです。これらについてもっと詳しい特徴をその目で見て、捉えてみてください。梅

左は桜、右は梅の写真です。先入観で春に咲くピンク色っぽい花で~etc・・何ていう情報は捨てましょう(笑)そんな曖昧な感じで描くと梅か桜が区別がつきません。

具体的に、桜と梅を見比べたところをサラッと挙げてみましょう。
・桜は花びらの先が割れています。対して、梅は丸いです。

・桜は花柄(かへい)という枝から出る細い茎があります。長く伸びた花柄の先に花束のように密集して花がついています。対して梅には花柄がなく、枝から直接花が咲いています。

・桜は花の真ん中部分におしべやめしべが目立ちませんが、対して梅は目立って見えます。

といったような先入観を捨て、見えたままの特徴をまとめてみます。
梅を桜にならないように描くには、
●花びらを丸く描く
●枝から直接花が出ているように描く
●花びらの真ん中のおしべやめしべを目立つように描く

という特徴ポイントが見てわかるようになれば、梅の花が描けるようになりせんか?!