タバコと目の病気

日本人の喫煙率は年々減少傾向にあると言われています。
実際、昔は喫煙OKだったレストランなども完全禁煙となっていたり、街の様々な場所でも喫煙所をほとんど見かけなくなりました。

百害あって一理無しとも言われるタバコですが、目にも悪影響を及ぼしてしまうことを知っていますか?
タバコを吸うと血液の流れが悪くなります。そうなれば当然、血管を通して送られている目への酸素や栄養の供給も不足してしまいます。酸素や栄養が不足すると網膜の視細胞や神経細胞が死んでしまい、目の病気の原因になるのです。

最近、日本でも患者数が増えてきている「加齢黄斑変性症」ですが、この病気の発症には喫煙が大きく関わっていると言われています。加齢黄斑変性症は視野の中心部、一番見たい場所が見えにくくなったり、ゆがんで見えたりしてしまう病気です。
欧米では失明原因の1位で、日本でも緑内障、糖尿病性網膜症に次いで3位にランクインしている怖い病気です。
この他にも、喫煙は白内障の進行を促進したり、ドライアイなどの原因になるとも言われています。

タバコの影響と言っても、目に見えるものではないですし、すぐに起こるものではないと、喫煙者の方もあまり自覚をもてないかもしれません。
しかし一生付き合っていく自分の目の健康を考えることはとても大切なことです。