侮れないドライアイ

ドライアイ症状って、悩みます。

何をしていても、シパシパと目が乾く・・・
ゴロゴロするし、充血する、疲れやすい。などなど一定ではない症状をきたします。
一日に何度も目薬をさしたり、大変です。

では、涙はどのようなものなのでしょうか?
涙は、ムチン・水層・油層の3層からできていて、目を傷や異物、バイ菌から守る働きをしています。また、目に酸素や栄養分を運ぶのも涙の役目です。

そして、「主涙腺」と「副涙腺」というところから分泌されています。
主涙腺からの分泌は、反射性分泌と言われていて、目の刺激や感情によって涙が流れます。例えば、映画とかを観ていて、感動したりする時に出るものです。

対して、副涙腺からの分泌は基礎分泌と言われます。 規則正しく一定の割合で分泌され、まばたきをすることにより、目の表面の乾燥を防ぐ働きをします。

この基礎分泌が足りなくなると、「ドライアイ」という症状が起こります。

 

治療法としては、人工涙液やらの目薬を頻繁にさして、目の表面を乾かさないようにするのが一般的です。ソフトコンタクトレンズを使っている方は特に、レンズに涙を吸い取られますので、注意してください。他にも、涙点プラグといったものを挿入したりする処置もあります。

 

ここで気をつけてみてほしい点があります。
「ただのドライアイだわ~」と気楽に考えていたのに、
全く別の病気からの影響の場合もあります。

「シェーグレン症候群」
と呼ばれる免疫の異常による全身病です。

この病気の場合は、涙の分泌だけではなく、唾液・胃・気道など全身の分泌が減少し、炎症を起こします。 目に関していえば、5割弱の確率で両目の涙腺が腫れたりもします。

どの年代にも起こりうるものですが、特に40歳以上の女性に多く、患者さんの割合では9割を占めているいう統計があるそうです。

症状も徐々に進行していくタイプのものですので、日頃からの定期健診が大切です。