遠近両用のハードレンズ、今から乗り換えたい。

ソフトレンズを長年使用、乱視も中程度のものがあり乱視用でなければ視力の矯正は難しい。さらに近年は年齢とともに老眼の症状が出始め、手元が何とも見えにくい。

では、今こそ思い切ってハードレンズにでもしてみようか。

と、考えていらっしゃる方。

ハードコンタクトレンズ

確かに間違った選択ではありません。乱視をハードレンズで、老眼を遠近両用レンズで矯正しようという訳ですから。

しかし、安易にメリットだけを考えずに問題点についても考案してみましょう。

ソフトからハードへの転向時、最初の大きな壁は何といっても装着感です。長年ソフトに慣れ親しんで、その着け心地の良さを知っている状態でカチカチのハードレンズを目に入れたらどうでしょうか。まずは数か月間は異物感に悩まされます。

次に、乱視のパターンです。ハードレンズが矯正を得意とする乱視と、逆にソフトレンズ乱視用のほうが視力矯正がうまくいく乱視があります。大半の場合はハードレンズにて矯正ができますが、眼科の先生からあえてソフトレンズの乱視用を勧められたという経験がある方は、ハードレンズが矯正を苦手とする乱視を持っている可能性があります。このケースの場合は、遠近両用ハードレンズも処方がドロップアウトになる可能性が高いのです。

他にもフィット具合が重要になります。乱視の目の方は、球面形状のレンズがフィットしにくい、ずれやすいなどの症状が出るケースが多くあります。フィット具合が悪いと視力も不安定になります。ぼやけた見え方にもなりかねません。

また、遠近両用レンズは少し特殊なデザインをした作りになっていて、使いはじめの段階では瞬時にピントが合わないという見え方のストレスを感じる方が多いようです。これについては、ある程度慣れれば問題ないという方と、受け入れられないという方に意見が分かれることが多いようです。

これらの事から長年ソフト乱視用を使用していて、ハードの遠近両用へ転向することはかなりの忍耐と時間を要する事といえます。

AOセプトクリアケアのケースも、液がなくなったら捨てます。

クリアケアディスポカップAOセプトクリアケア。レンズを外して専用のケースに消毒剤と一緒に入れて6時間放置。簡単ワンステップなソフトコンタクトレンズ用のケア用品です。

利便性は勿論、国民生活センターからの消毒力の定評もあり使用されている方もかなりいらっしゃるようです。

通常のソフトコンタクト用のレンズケースって、丸い2つのフタが付いている平べったいかんじのものですが、こちらは専用の縦型置きタイプ。

クリアケア専用のものですので、消毒液1本につき必ず1つセットで付いてきます。

ところで、このケースのフタ部分には銀色の白金ディスクが埋まっており、この白金が中和剤の役割りを果たします。そのため、消毒をするたびに磨耗して中和効果が薄れていきます。

ケースそのものは白金のディスク付きで見た目は立派な感じです。まだまだ使えそうなのに捨てるのはどうなの?!と思われてしまう方も多いようですが、中和効果が薄れていくため消毒液1本を使い切ったときに一緒に捨てます

取っておいても、中和効果が薄れたものは使うことはできませんし、一時保存のような使い方もできません(ガス抜きの穴があるので液漏れします)。また、その他の消毒保存液との併用もできません。惜しみなくケースも捨てて新しいセットで使うようにします。

カラコンの適正使用を心掛けましょう!

高度管理医療機器、人体に大きな影響を及ぼす危険性のあるものが区分されます。カラコンといえどもこの高度管理医療機器に属するのです。ひと昔前までは、雑貨屋さんなどでも購入が可能であったこともありなかなか周知徹底されないところでもあります。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PDMA)のホームページでは、以下の適正7か条が徹底されるように呼びかけれらています。以下、同文を紹介させていただきます。

カラーコンタクト1)購入前は、眼科へ行こう。
2)添付文書をよく読んで正しく使おう。
3)装用期間を守ろう。
4)異常があったら、すぐに眼科へ行こう。
5)友達との貸し借りはやめよう。
6)ケア用品を使ってケアしよう。
7)定期検査は必ず受けよう。

難しい事ではありません。当たり前のことなのです。使用方法を守って適切に使えば良いのです。再度確認して使用するようにしてみて下さい。

アルコン社より『エアオプティクス プラス ハイドラグライド』が登場☆

タンパク質や脂質汚れに大変耐性があると評価の高い

”2週間定期交換型コンタクトレンズ「エアオプティクス」シリーズ”。

こちらがまたまた新しい製品を用意されたとのこと。その名も「エアオプティクス プラス ハイドラグライド」と命名!(近視・遠視用のみ)

タンパク質など汚れが付きやすい方、軟らかいレンズは取り扱いがしにくいなどというお悩みをお一気に解決してくれる独特の持ち味をもった製品です。
エアオプティクスHG使用者側としてみれば、従来のエアオプティクスアクアと比べて何が変わったのかというのが重要なところですよね。広告等を見ると、花粉や化粧品汚れなど独自の表面加工コーティングでブロック!潤いが続きますよ!という点が機能として謳われています。

結論から簡単に申しあげると、コンタクトレンズそのものは全く変わりはなし!

えっ?!レンズが変わったのではないの?!と、ツッコミたくなりますが、レンズは全く変わっていません。変わったのは製品が保存されている保存液の成分が、潤い効果の高い上質なものになりました、という点なのだそうです。

従来のエアオプティクスアクアにも「独自の表面加工コーティングでブロック!潤いが続きますよ」という機能はもともと備わっております。保存液の成分が変われば、初期の装着感の良さが出ます。とくにエアオプティクスはレンズが固いですからね。その点を改善したリニューアル製品ということのようです。

ハードレンズから、ソフトレンズへ転向ってどう?

ソフトコンタクトレンズを使用している方が、酸素透過性や乾燥感の軽減などを考えてハードレンズに転向(乗り換え)を考える方は多いのですが、その逆ってちょっと少ないようにも思えます。

カラーコンタクト現状、ハードコンタクトレンズに慣れた方がソフトレンズに転向するのは難しいのでしょうか?ハード→ソフトへ転向した場合、圧倒的に改善されるのは「着け心地、装着感」になります。ハードレンズ特有のゴロゴロ感は全くと言ってよいほどありません。何も着けていないのに見えるなど、装着感の改善には目を見張るものがあります。

しかし、慣れないといけないのはソフトレンズの表裏の見分け方、着脱が挙げられます。ハードレンズとは違い、どちらが表・正常な形状なのかを微妙な差で見分けます。また、レンズは大きくて軟らかいもので、着けるときも目を倍以上に見開かないとレンズが入りません。外すときも直接指を目の中に入れてつかみ取らなくてはなりません。

着けてしまえば何とも楽なのに、長年ハードレンズを使用されていた方だとこういった点において”使いにくさ”を感じるようです。

また、近年はソフトレンズは使い捨てタイプが主流となり煩雑なレンズケアからは解放されつつありますが、ハードレンズに比べると値段的負担が少し増えます。

どの部分を重視してそれぞれのタイプのレンズを選択するか、どうやらそれぞれのメリットデメリットで分かれるようですね。

目の疲れや乾きに悩むなら、バイオフィニティアクティブ!

バイオフィニティアクティブ先日クーパービジョン社から発売された「バイオフィニティアクティブ」

ピント調節機能を助けて、スマホや読書くらいの距離にピントを合わせやすくしています。ピントを合わせるというと、老眼のようなイメージを持たれる方も多いと思いますが若い方でも原理は同じです。

若ければピントをあわせる筋肉が通常どおり動けば手元が見えないことはありません。しかし、ピントをあわせる筋肉・チカラを使用して物を見ているので、長時間になると疲れます。

学生さんでも初めてコンタクトレンズを試してみよう!ということであれば、バイオフィニティアクティブを選んでみると良いでしょう。机の上のノートや教科書などを長時間見るという場合、大変楽にピントを合わせることができるのです。目の疲れやショボショボ感が通常のコンタクトレンズよりも軽減されるはずです。

製造範囲も広いので、多くの方が使用できるようになっています。
+5.00D ~ +0.25D(0.25Dステップ)
-0.25D ~ -6.00D(0.25Dステップ)
-6.50D ~ -12.00D(0.50Dステップ)

また、このレンズは酸素透過率はシリコーンハイドロゲル(高酸素透過性)レンズでもトップクラスの値をもち、乾燥しにくいデザインなのです。

クーパービジョンの乱視用ガイドマークは少し見えにくい?

乱視用のコンタクトレンズにした場合、どのレンズを選択した場合でも「ガイドマーク」というものを規定の位置に合わせて装着していただく必要があります。

そんな中、乾燥感や異物感が少なく見え方の安定していると高評価であるにもかかわらず「ガイドマーク」が見えにくいというお声が多いのがクーパービジョン社のバイオフィニティトーリックです。

ガイドマークはこんな感じで1本、線がレンズに刻印されています。

バイオフィニティトーリックガイドマーク

絵で見るとなるほどとは思えるものの、実際のレンズは水分を含み室内の蛍光灯などで反射され角度によっては大変見えずらい、尚且つレンズを着ける前の裸眼の状態で探さねばなりません。探すためにはメガネは必須というお話も伺います。

確かに、乱視の度が強い方や老眼が始まってきていると探すのに一苦労かもしれません。(ガイドマークを気にせずに着けた場合は、うまくフィットしていないと見え方に支障がでてきます。何度も瞬きをしたりして、しっくりくる位置に安定されるまでに時間がかかります)

ワンデーピュアうるおいプラス、製造度数の範囲がすごい!

国内での一括生産管理で、純国産を謳うシード社の「ワンデーピュアうるおいプラス」

ワンデーピュアうるおいプラスUVカットつき、シリコンには及ばないものの酸素透過率も通常のソフトコンタクトレンズの部類ではトップクラス。しかも、1箱32枚入りでちょっぴりお得。

そんなワンデーピュアうるおいプラスの凄さは製造度数にも反映されています。

一般的な使い捨てコンタクトレンズでは、近視用のみの製造で度数はー10.00程度までです。遠視用の+レンズの製造もしていないというものも数多くあります。使い捨てレンズで有名なジョンソン&ジョンソン社のワンデーアキュビューシリーズでも近視用はー12.00まで。遠視用は+5.00までです。

では、ワンデーピュアうるおいプラスはというと現在
近視用はー16.00まで
遠視用は+8.00までです。

考えてみると凄い幅の製造範囲です。使い捨てではないレンズであれば、オーダーを受けてから製作することもできますが、使い捨てレンズの場合はそんな訳にいきません。

より多くの方に使用できるような製品があるというのは心強いものですね。

トータル1は現在ワンデータイプのみです。

アルコン社より販売されているコンタクトレンズ「デイリーズトータル1」。同社の宣伝の力もあり、試してみて良かったという使用者の声を最近よく耳にするようになりました。

しかし、ワンデータイプのため毎日使用するにはコストがネックになるところなのです。目の為にはワンデータイプは推奨したいところなのですが、お財布事情では何ともならないことがあります。

毎日使う必要がある、でも何とかコストダウンしたいので同商品の2ウィークタイプはないのかという質問も増えるようになりました。

アルコン社の2ウィークは、「エアオプティクスアクア」という製品が現在流通していますが、これは素材こそシリコーンハイドロゲルで同じではありますが、全くの別物と考えていただくほうが良いでしょう。

トータル1の最大の特長「瞳にうれしい水分三層」、残念ながらエアオプティクスアクアはこの構造ではありません。
トータルワン構造
水分三層はウォーターグラディエントコンタクトレンズと称されていて、レンズコアと表面の含水率に差をもたらした構造のレンズのことです。
目やまぶたに触れるレンズ表面は水分タップリでなめらかで着け心地がよく、コア部分は酸素透過率の高いシリコン素材。まさに良いとこ取りな作りをしているのです。

安易に同メーカーの2ウィークだからと購入してしまうと、使用感やらが全く違うことにもなりますから、眼科でのテスト処方を受けてから購入するようにしたほうが無難です。

クリアデューファーストケア、液体がオレンジ色にならない理由。

ソフトコンタクトレンズのケアとして当院でも推奨している、オフテクス社の「クリアデューファーストケア」。ヨウドによる消毒を行い、アカントアメーバーなどの感染症リスクを軽減させてくれる非常に有能なケア用品です。

ところで、この製品でレンズケアをする場合、専用のケース・錠剤・保存溶解液を使用します。ケースの中に錠剤と保存溶解液を入れると、錠剤の外側にある消毒成分がまず溶け出してオレンジ色に液体が変わるのが普通です。
クリアデュー

しかし、先日同じようにケースにこれらをいれてもオレンジ色の消毒液にならないという事態が発生した患者さんがいらっしゃいました。理由はケースの洗浄に問題があったのです。使い終わったレンズケースは、水道水を掛け流しながら綺麗に洗い、自然乾燥させて次の使用まで待機させますが、ケースを”洗っていない”という場合こんな事態が起きます。

専用の錠剤は、消毒成分が溶けた後に中和成分が出てくる仕組みになっています。レンズを取り出した後に残存した中和成分が、新たに入れた消毒成分を中和してしまったということになります。

この製品に限ったことではありませんが、使用後のレンズケースもしっかりと洗って清潔な状態で使うようにしましょう。