クーパービジョンの乱視用ガイドマークは少し見えにくい?

乱視用のコンタクトレンズにした場合、どのレンズを選択した場合でも「ガイドマーク」というものを規定の位置に合わせて装着していただく必要があります。

そんな中、乾燥感や異物感が少なく見え方の安定していると高評価であるにもかかわらず「ガイドマーク」が見えにくいというお声が多いのがクーパービジョン社のバイオフィニティトーリックです。

ガイドマークはこんな感じで1本、線がレンズに刻印されています。

バイオフィニティトーリックガイドマーク

絵で見るとなるほどとは思えるものの、実際のレンズは水分を含み室内の蛍光灯などで反射され角度によっては大変見えずらい、尚且つレンズを着ける前の裸眼の状態で探さねばなりません。探すためにはメガネは必須というお話も伺います。

確かに、乱視の度が強い方や老眼が始まってきていると探すのに一苦労かもしれません。(ガイドマークを気にせずに着けた場合は、うまくフィットしていないと見え方に支障がでてきます。何度も瞬きをしたりして、しっくりくる位置に安定されるまでに時間がかかります)

ワンデーピュアうるおいプラス、製造度数の範囲がすごい!

国内での一括生産管理で、純国産を謳うシード社の「ワンデーピュアうるおいプラス」

ワンデーピュアうるおいプラスUVカットつき、シリコンには及ばないものの酸素透過率も通常のソフトコンタクトレンズの部類ではトップクラス。しかも、1箱32枚入りでちょっぴりお得。

そんなワンデーピュアうるおいプラスの凄さは製造度数にも反映されています。

一般的な使い捨てコンタクトレンズでは、近視用のみの製造で度数はー10.00程度までです。遠視用の+レンズの製造もしていないというものも数多くあります。使い捨てレンズで有名なジョンソン&ジョンソン社のワンデーアキュビューシリーズでも近視用はー12.00まで。遠視用は+5.00までです。

では、ワンデーピュアうるおいプラスはというと現在
近視用はー16.00まで
遠視用は+8.00までです。

考えてみると凄い幅の製造範囲です。使い捨てではないレンズであれば、オーダーを受けてから製作することもできますが、使い捨てレンズの場合はそんな訳にいきません。

より多くの方に使用できるような製品があるというのは心強いものですね。

トータル1は現在ワンデータイプのみです。

アルコン社より販売されているコンタクトレンズ「デイリーズトータル1」。同社の宣伝の力もあり、試してみて良かったという使用者の声を最近よく耳にするようになりました。

しかし、ワンデータイプのため毎日使用するにはコストがネックになるところなのです。目の為にはワンデータイプは推奨したいところなのですが、お財布事情では何ともならないことがあります。

毎日使う必要がある、でも何とかコストダウンしたいので同商品の2ウィークタイプはないのかという質問も増えるようになりました。

アルコン社の2ウィークは、「エアオプティクスアクア」という製品が現在流通していますが、これは素材こそシリコーンハイドロゲルで同じではありますが、全くの別物と考えていただくほうが良いでしょう。

トータル1の最大の特長「瞳にうれしい水分三層」、残念ながらエアオプティクスアクアはこの構造ではありません。
トータルワン構造
水分三層はウォーターグラディエントコンタクトレンズと称されていて、レンズコアと表面の含水率に差をもたらした構造のレンズのことです。
目やまぶたに触れるレンズ表面は水分タップリでなめらかで着け心地がよく、コア部分は酸素透過率の高いシリコン素材。まさに良いとこ取りな作りをしているのです。

安易に同メーカーの2ウィークだからと購入してしまうと、使用感やらが全く違うことにもなりますから、眼科でのテスト処方を受けてから購入するようにしたほうが無難です。

クリアデューファーストケア、液体がオレンジ色にならない理由。

ソフトコンタクトレンズのケアとして当院でも推奨している、オフテクス社の「クリアデューファーストケア」。ヨウドによる消毒を行い、アカントアメーバーなどの感染症リスクを軽減させてくれる非常に有能なケア用品です。

ところで、この製品でレンズケアをする場合、専用のケース・錠剤・保存溶解液を使用します。ケースの中に錠剤と保存溶解液を入れると、錠剤の外側にある消毒成分がまず溶け出してオレンジ色に液体が変わるのが普通です。
クリアデュー

しかし、先日同じようにケースにこれらをいれてもオレンジ色の消毒液にならないという事態が発生した患者さんがいらっしゃいました。理由はケースの洗浄に問題があったのです。使い終わったレンズケースは、水道水を掛け流しながら綺麗に洗い、自然乾燥させて次の使用まで待機させますが、ケースを”洗っていない”という場合こんな事態が起きます。

専用の錠剤は、消毒成分が溶けた後に中和成分が出てくる仕組みになっています。レンズを取り出した後に残存した中和成分が、新たに入れた消毒成分を中和してしまったということになります。

この製品に限ったことではありませんが、使用後のレンズケースもしっかりと洗って清潔な状態で使うようにしましょう。

バイオクレンO2セプトは、クリアデューO2セプトにチェンジ☆

ハードコンタクトレンズの除菌もできる、オフテクス社の【O2セプト】。

以前はこのようにピンク色のパッケージと、オレンジ色の液体+錠剤がセットで販売されていました。
O2セプトインターネット等でも多く流通していて、使用されていたという患者さんも多くいらっしゃいます。

しかし、今はどこで売っているのかという質問を受けることがあります。実はこの商品は、「バイオクレン」というブランドから「クリアデュー」にこっそり?!名称変更されています。同じケア用品を継続したいのであれば、「クリアデューO2セプト」として販売されていますよ。

↓ ↓ ↓ パッケージの色は紫色が目印です。
クリアデューO2セプト除菌成分ポビドンヨードを配合し、ケースに付着する感染症原因菌まで予防してくれます。タンパク質の分解酵素と界面活性剤の効果で、コンタクトレンズに付着している汚れをバッチリ洗浄。

また、指で洗うのが大変な特殊形状のオルソケラトロジーレンズにも適しています。

最長が14日間、なのです。

2ウィークタイプのコンタクトレンズ、いわゆる2週間定期交換タイプの14日間。この14日間というのは、

” 使用できる最長の日数 ”

という意味なのです。

コンタクトレンズとケース何事もなければ、14日間は洗って使いなおしができます。しかし、開封時から14日間を必ず消化しなくてはいけないわけではありません。途中で真新しいレンズに替えることは、むしろ目にとっては良いことなのです。

とくに今の季節は花粉が飛び散り、コンタクトレンズを使用されている方にとっては異物感を感じたり、炎症をおこしたりしやすいのです。しっかりと洗っているつもりでも、レンズは汚れなどで劣化していきますから、開封初日のコンタクトレンズと14日目のコンディションが全く同じというのは考えにくいものです。

14日間を限度に使用できますが、それ以前に調子が悪くなるのであれば、その時点で捨てて新しいレンズを使用するようにします。

また、どうしても数日で不調が出るのであれば「メガネ」を積極的に使用するようにして、必要最低限でワンデータイプ(1回使いきり)を上手く併用していくと良いでしょう。

メルスプランなら、1DAYプレミオが利用できます。

女優の有村架純さんが宣伝している1DAYコンタクト。これを使ってみたいという患者様が増えていますが、実はこのレンズはまだ【メルスプラン】というメニコン社が提供する定額制のプランを利用いただいている方だけが使える製品なのです。

プレミオ1day

メルスプランとは月々、メニコン社との契約で5,000円+税を支払うことによってコンタクトレンズが提供される定額制のサービスです。

1DAYプレミオは酸素透過性に優れたシリコーンハイドロゲル素材、さらにUVカット効果あり、黒目に触れる部分を清潔に保てるスマートタッチシステムで取り出しが容易であるなど、非常にレンズスペックの高い製品です。

他メーカーから発売されている同種の製品は、両眼を1ヶ月分購入すると一般的な価格では6,000~7,000円程度が相場です。こう考えると、メルスプランの月会費は両眼分で5,000円+税です。保証もついてくることを考えると、高い性能の製品を安価で使用できるシステムになっていることがわかります。

この製品を使用したいという事であれば、メルスプランを検討してみても良いかもしれません。メルスプランについては専用サイトをご覧ください。

日本では、バイオフィニティは2週間タイプのコンタクトレンズなのです。

「現在このパッケージのコンタクトレンズを使っています」と、患者様が取り出されたのはクーパービジョン社の「バイオフイニティ」。

シリコーンハイドロゲル素材なので酸素透過性も高く、潤い効果も高い製品の1つです。ところが、パッケージの絵柄そのものは変わらないのですが文字部分の表記をよく見てみると「Monthly replacement」と記載されています。直訳すれば、1ヶ月交換ですよね。

そうなのです。日本においてバイオフィニティは2週間の定期交換タイプのコンタクトレンズとして流通していますが、海外では1ヶ月の定期交換タイプで販売されているのです。

現在のネット通販の世界では簡単にこのレンズを入手することもできますし、海外出張とかで現地購入されて持っていらっしゃる方がいても不思議ではありません。

また製品スペックは全く一緒なのに日本では「2WEEK」、海外では「1MONTH」。このように使用方法が異なり販売されているのは認可の問題なのか、はたまた大人の事情(笑)なのかA子にはわかりませんが、日本で販売されているバイオフィニティは「2週間の定期交換タイプ」のコンタクトレンズなのです。

バイオフィニティ

日本のクーパービジョン社のサイトにもしっかりこのように書かれています。

「つけた瞬間がいい。14日目の夜もいい
安心と快適が高いレベルでつづく
シリコーンハイドロゲル2week」

そういった訳で、当院で処方したバイオフィニティは全て日本で購入されることを前提として処方しておりますので、お間違いないようお願いします。

華やかな印象になった「ワンデーピュアマルチステージ」

まだ高酸素透過性素材”シリコーンハイドロゲル”のレンズこそありませんが、様々な種類を製造されているシード社。この度、当院でも処方しています「ワンデーピュアマルチステージ(遠近両用)」のパッケージがリニューアルしました。

ワンデーピュアマルチステー確かに昔のと比べると、パッっと黄色く華やかな印象になりました!と思いきや、黄色ではなくゴールドだそうです(笑;)
ゴールドを基調とした色遣いを採用、製品のキャッチフレーズでもある“遠くも近くも見える贅沢” をイメージしたそうな。ともあれ、快適な視力矯正ができる製品の1つではありますので是非、レンズ自体もどんどん改良がなされていくと良いですね!

しばらくの間は、旧パッケージデザインと新しいのが混在するようですが”同じ”製品です★

メニコンフィットで、コンタクトレンズの汚れも疲れも軽減。

メニコンフィットコンタクトレンズを使用していて、目がゴロゴロしてきた。疲れる。乾く。このような症状を訴える患者さんは大変多くいらっしゃいます。

勿論、目そのものに異常があるときはレンズの使用を中止して点眼加療をしていただきたいのですが、炎症を起こす原因となる”汚れ”には化粧品などから引き起こされることも多いのです。

では、炎症が起きる前に何とか食い止めよう!という働きをしてくれるのが、

「装着液、メニコンフィット(メニコン社)」

なのです。
コンタクトレンズを目に装着する直前に、レンズの内面に垂らして使用します。そうすると、メニコンフィットの成分がレンズの表面に防護バリアを作るようなイメージで、とくに化粧品汚れなどをブロックしてくれる働きをしてくれるのです。自分では気がつかないうちに、アイシャドウとかマスカラの成分とかがパラパラと目に入ってしまっているときってあるのですよ。診察時にレンズに汚れが付いていますと先生から指摘されて外してもらうと、大抵化粧品などがくっついています。

さらにメニコンフィットのピンク色に注目すると、これはいわゆる”疲れ目”を軽減する成分が含まれていることを示します。

目薬にお世話になる前に、自己防衛という観点から装着液を使用してみるのも良いかと思われます。ハード・ソフトとレンズの種類を問わずに使用できるのも便利です。