アルコン社より『エアオプティクス プラス ハイドラグライド』が登場☆

タンパク質や脂質汚れに大変耐性があると評価の高い

”2週間定期交換型コンタクトレンズ「エアオプティクス」シリーズ”。

こちらがまたまた新しい製品を用意されたとのこと。その名も「エアオプティクス プラス ハイドラグライド」と命名!(近視・遠視用のみ)

タンパク質など汚れが付きやすい方、軟らかいレンズは取り扱いがしにくいなどというお悩みをお一気に解決してくれる独特の持ち味をもった製品です。
エアオプティクスHG使用者側としてみれば、従来のエアオプティクスアクアと比べて何が変わったのかというのが重要なところですよね。広告等を見ると、花粉や化粧品汚れなど独自の表面加工コーティングでブロック!潤いが続きますよ!という点が機能として謳われています。

結論から簡単に申しあげると、コンタクトレンズそのものは全く変わりはなし!

えっ?!レンズが変わったのではないの?!と、ツッコミたくなりますが、レンズは全く変わっていません。変わったのは製品が保存されている保存液の成分が、潤い効果の高い上質なものになりました、という点なのだそうです。

従来のエアオプティクスアクアにも「独自の表面加工コーティングでブロック!潤いが続きますよ」という機能はもともと備わっております。保存液の成分が変われば、初期の装着感の良さが出ます。とくにエアオプティクスはレンズが固いですからね。その点を改善したリニューアル製品ということのようです。

ソフトウェアプラスの後継は?

アルコン社より発売されていた「ソフトウェアプラス」。シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズには、多大に推奨されてきたAOセプト、AOセプトクリアケアには専属で使用されるべき【すすぎ・保存】用の液です。

ソフトウェアプラスこの度、メーカーアルコン社が販売の終了をホームページに告知しています。時期は今月末ごろが予定だとか。どうやらリニューアルでもないようで、全くの販売停止という雰囲気です。

しかし、AOセプトシリーズを使っている方は、今後は何を組み合わせて使用するのでしょう?!単体での販売が終わるようなので、どうしてもソフトウェアプラスが欲しい方はAOセプトとセット買いをしてくださいね~。ということなのでしょうか?

AOセプトシリーズは、他の洗浄保存液などと併用すると化学反応がうまくいかずにケースから泡吹きしてしまったりという報告もあります。ソフトウェアプラスを使用していた方は、洗浄システムそのものを他のに乗り換えを考えることにもなりそうです。

同社のミラーフローもそうでしたが、使い勝手が良かったので無くなってしまったのは残念でした。続いてはソフトウェアプラス、このあとはAOセプトシリーズそのものが消えたりなんてしませんよね?!

デイリーズトータルワンの秘密。

デイリーズトータルワン最近ではコマーシャルなどでもよく見かけるようになった「デイリーズトータルワン」。快適な着け心地が1日中続いた!という声も多く耳にするのは、そのハイスペックなレンズデータを見れば一目瞭然な感じです。

酸素透過率は、現時点は1dayディスポーザブルタイプのレンズではナンバー1「156Dk/L値」。シリコーンハイドロゲル素材です。そして、もうひとつ特記すべきは独自の「ウォーターグラディエントテクノロジー」によって、装着感の良さ保ったまま、さらに酸素透過性も保持したという点です。

トータルワン構造上の図のように、コンタクトレンズ内部はシリコーンハイドロゲル素材。しかし、この素材の良いところは酸素をよく通すという点にあり、素材的には固くて涙になじみにくいというものなのです。そのためコンタクトが固くて着け心地に悪いという結果につながってしまいます。

そこで、水分を多く含むレンズは着け心地の良さを出せる!!という従来型のソフトレンズにならい、従来の高含水成分の素材でシリコーンハイドロゲル素材をラッピングするような形をとったのがトータルワンなのです。目に触れる部分は柔らかく潤いが残るようになっていて、酸素透過性も妨げないという理想的な構造をしています。

目に上手くフィットすれば、快適さは右に出るものは今のところないでしょうか?!

クリアケアにそのまま使えたユニザイム。

A子友人より、「ユニザイムがなーーーいっ!どこの店にもなーい!」と先日言われました。
ユニザイム
そもそもユニザイムとは、アルコン社(旧チバビジョン社)から発売されていたソフトコンタクトレンズ用のタンパク除去剤です。これがついに製造販売中止となり、店舗の在庫も売り切れてしまった頃・・というところでしょうか。

AOセプトクリアケアかつては同社からトリソフトやデュラカラーなど、さまざまなソフトコンタクトレンズが製造されていましたが、今や使い捨てコンタクトの時代となり、現在はエアオプティクスシリーズで定期交換タイプ、デイリーズシリーズでディスポーザブルタイプの製造となっています。

ディスポーザブルタイプはケア不要。そして定期交換タイプは、汚れが溜まってくる2週間とか1ヶ月でレンズを捨てて真新しいレンズにして使用していきます。タンパク除去の必要性も「絶対」から、「必要に応じて」とされるようになりました。さらにエアオプティクスシリーズに至っては、独自のプラズマコーティングにより「たんぱく質」の付着量が極めて少ないというものです。

そうすると、ケア用品というのは自社のレンズを元に製造される傾向があるので、タンパク除去剤は同社製品を使用するのであれば【不要】という判断になったのでしょう・・。

しかし、ユーザー側にとってはクリアケアに直接入れてタンパク除去ができるのは「ユニザイム」のみ。レンズそのものは、寿命がくるまで使えるようなタイプを使用している!というケースが多いのですね。

そうするとタンパク除去だけは別で用意する必要が出てきてとても不便な感じです。同社からはオプティフリーが販売されているので、「こすり洗い」ができるようであれば、たんぱく除去剤はデイリークリーナとの併用を案内しているようです。(ちなみにオプティフリーとクリアケアは併用できません。)

こすり洗いが苦手なのでクリアケアにしていた!ということであれば、コンセプトワンステップやファーストケアEXなどにシフトしていく他なさそうです。もしくは、これを機に使い捨てタイプなどに乗り換えるほうが、眼病を未然に防ぐ上では良いかもしれません。

ワンデーアキュビュートゥルーアイが合わなかった患者さんへ。

コンタクトレンズ。目の負担のことを考えると、眼科としてはメガネを推奨したいところですが、やはりそれぞれに利点があります。コンタクトレンズをご希望の方には、ともかく目に負担がかかりにくい製品をご案内してはいるのですが、どうしてもその方の目には”合わない”という事態が発生します。

使い捨てタイプなら、酸素透過率の高いシリコーンハイドロゲルレンズは現在まではジョンソン&ジョンソン社からの「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」のみでした。

しかし、9月26日から薬剤メーカーさんアルコン社より「デイリーズトータルワン」という第2のシリコーンハイドロゲル素材のレンズが発売になり、さくら眼科も早速処方の用意をした次第でございます!
デイリーズトータルワン30枚

目に負担がかかりにくいが、素材が固い・くもるなど、シリコーンハイドロゲルに違和感を感じて、従来のHEMA素材のソフトに戻らざるを得なかった方もいらっしゃいました。今回導入したデイリーズトータルワンは、外面HEMA素材(含水率80%)、内面シリコーンハイドロゲル素材(含水率30%)という良いとこ取りの構造をしたレンズです。

前述の症状が大きく改善されるはずです。ワンデーアキュビュートゥルーアイが合わずに、ドロップアウトされた方は、再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

オプティフリーに「プラス」とついていますか?

オプティフリープラスオプティフリーこの2つの商品はどちらもオプティフリーという商品ですが、よく見るとちょっと違いがあります。違いが分かりますか?

左の青い帯の方がオプティフリープラス。プラスと表記されています。従来販売されていた商品は「オプティフリー」ですが、これに「プラス」がつくと 何が違うのでしょうか?

通常のオプティフリーに【プラス】されたのはテトロニックという成分です。テトロニックがプラスされたことにより、こすり洗いの効果をUPさせてくれます。また、テトロニックは保湿効果に優れるため、洗浄後のレンズに水分を引き寄せる働きがあります。これらの点を比べますと最後に「プラス」とついているか否かで大きく違いがでますね。

安売りのドラッグストア等で「激安!!」とあるほうは、大抵の場合が「プラス」とついていないタイプの方です。船橋近辺でも「プラス」の方はどのお店でもそれなりの値がついていますので、よく確認をしてみるとよいでしょう。

また、使い方についての確認です。オプティフリーのようなこすり洗いタイプの製品は、片面30回・レンズは左右表裏ありますから1日合計120回は、コンタクトレンズをこする必要があります。こすり洗いが上手にできていないと、汚れがついたままのレンズをまた翌日装着することにもなりますから注意です。他にも「オプティフリーがつけ置き洗浄剤だと思っていた!」という衝撃的な発言を患者様より伺う事があります。使用方法の説明書をよく読むことも重要です。