ケアセットでの販売品は、必ず専用の付属品を使いましょう!

ソフトコンタクトレンズ用の洗浄保存液を購入すると、専用の消毒剤や保存ケースがセットで封入されています。こういった製品は、必ずセット専用の付属品を使うことが必須です。

ファーストケアEX中でも、過酸化水素システムやヨードを使用した洗浄保存液はその中和剤や液の溶解量までさまざま計算されて作られています。そのため、ちょっと他のもので代用を・・。なんて軽い気持ちで使ってしまうと痛い目に合うことになります。

実際にあった例では、AセットのA消毒液とBセットのB中和剤を混ぜて使ったら使用中のレンズが変色したということもあります。レンズが変色したところが不幸中の幸いで、おかしいと思い目に入れず大惨事になるところまでは至りませんでしたが、大変危険なことです。

AOセプトクリアケア他にも、付属でないすすぎ液を使用後、洗浄・消毒を行ったら泡が吹きケースから液もれが起こった!など、予期せぬ事態が起こります。

ごく稀に気温や湿度などの関係で、うまく消毒システムが作動しなかったという事例もあるようですが、ほとんどの場合が使う側の間違いによって目に関わるトラブルが発生しています。

取り扱い説明書をよく読み、セットで販売されているケアシステムについては必ず専用品を使うようにしましょう。

ソフトコンタクト用洗浄消毒液は、医薬部外品を選びましょう!

エピカコールドアクアモアレニューフレッシュオプティフリープラス

 

 

 

ちょっとした雑学的なことですが、ハードコンタクトレンズ用は雑品扱いで、ソフトコンタクトレンズ用の洗浄保存液は「医薬部外品」があります。これは”消毒”の効果に付随するものと考えられます。

化粧品などにも医薬部外品と記載があるものとないものがありますが、これは簡単にいえば有効成分に確かな効果があり、安全性が認められているか否かの違いとなります。

ソフトコンタクトレンズのケアは

1)洗浄 → 2)すすぎ → 3)消毒 →4)保存  

これら4つの工程を行うことが必要となっています。洗浄保存液は、アルコン社のオプティフリー、ボシュロム社のレニュー、メニコン社のエピカコールドなど、これら以外にも様々な商品が市場に流通しています。

どれでも同じ!安いので!などと、安易に選択していたという心当たりがあるという方は、是非「医薬部外品」とパッケージに記載のあるものを次回から選んでみてはいかがでしょうか。しっかりとした手入れは、目の炎症を未然に防ぐ役割も果たします。

ボトルの使用期限を確認してみましょう!

そういえば以前、友人とプチご褒美を目的に行った、とある高級ホテルの中の美容エステサロン。スタッフのサービスも料理も施設もほぼ満点に近し!

そのときの事です。フェイシャルのお手入れの際に、コンタクトレンズを外すのですが、サービスでレンズケースと洗浄保存液がおいてありました。しかも10分で消毒・洗浄が完了するタイプを完備するとは、なかなかできるとこではありません。

ここまでは、さすが!と思ったのも束の間。職業病かも・・と、思われそうですが気が付いてしまいました。その洗浄保存液のボトルをよく見てみると、なんと期限切れ・・・。しかもこの期限は、未開封の状態だったらという意味なのです。いったい、いつから置いてあるのかしら?!

たまたまA子はワンデータイプのコンタクトレンズユーザーなので、この洗浄保存液を使用することはありませんが、ちょっぴりガッカリ。お客様満足度アンケートに、書いてしまいました。

 

ところで、ご自宅の洗浄保存液の使用期限はいかがですか?未開封なら、ボトルの使用期限まで。開封済みなら、3ヶ月を目安に使い切りです。それ以上経過している場合は、余っていても捨てて、新しいものを使いましょう!

こすり洗いは何回していますか?

ワンデータイプ以外のコンタクトレンズには、必ず洗浄・消毒といった手入れが必要となります。特に夏は細菌の繁殖しやすい季節でもあるので、気を付けたいところです。

では、コンタクトレンズの洗浄において、一般的に

”こすり洗い”

を指示されているかと思いますが、実際に何回こすって洗っていますか?!

 

適当な回数として、推奨されているのは各面20回から30回。
片眼裏表で40回から60回。両眼分だと、80回から120回。

ということになります。

学校や塾、仕事から帰宅して疲れているところで、毎日コンタクトレンズをこすり洗いをすること約100回。
さぼってしまうと、目に炎症を起こす大きな原因となります。

また、一見こすり洗い不要にみえるタイプの洗浄剤も、
最近では着ける前にすすぎ液でこすりましょう!とか、こすり洗いを加えるとより安全です!
といった表記がありますので、ご注意ください。

時間的な余裕などない!!
こすり洗いが苦手!!
という方は、眼鏡やワンデータイプなどを使用していくほうが安全です。

コンタクトレンズは、是非、こすって洗って下さい。

コンタクトレンズの洗浄に、【こすり洗い】

これ、しっかりと行っていますか?

オプティフリーやレニュー、コンプリートなどをはじめとした
マルチパーパスソリューションは、
洗浄の際にこすり洗いが義務づけられています。

しかし、いままでこすり洗い不要!!を謳っていた
「ファーストケア」・「クリアケア」・「コンセプト」などの商品が
こすり洗いを【プラス】するように
取り扱い説明書の表記を変えてきています。

 

「必ず」ではないが、こすり洗いを加えるとより快適に使えますよ!!というニュアンスです。

 

これは、眼科側からすると、大推奨したい使い方です。

是非とも、どんな洗浄剤でも
コンタクトレンズをこすり洗いしてあげて下さい。

つけ置き洗浄は、消毒力の高さへの評価は極めて高いものがありますが、
こすり洗いをして落とす、『洗浄』の効果は
プラスαが欲しいところでした。

商品によっては、付属の保存液などを別購入しなくてはならないケースも
ありますが、目の健康を守るための投資と
考えてみてはいかがでしょうか。

洗浄保存液だけ余る理由。

マルチパーパスショリューションコンタクトレンズを3ヵ月分、洗浄保存液を3ヵ月分。最初はセットで購入したはずなのに、レンズを使いきった時に洗浄保存液だけ残っている。思い当たる方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。オプティフリーなどをはじめとした1本タイプ(洗浄、消毒、すすぎ、保存)ができるケア用品のタイプに多くみられる傾向です。

では何故、説明書どおりに使用しているのに余ってしまうのでしょうか。

どこに原因があるのかという事を探っていくと、どうやら「すすぎ」に問題がありそうです。すすぎ時間がかなり短縮されてしまっていて、洗浄保存液だけ残ってしまうようです。

通常、すすぎは10秒から20秒間、こすり洗いが終わった後のレンズに液を掛け流し続けるものです。しかしながらこの時に使用する量には、沢山使う方と少しだけ使って終わってしまう方とで大きな差が出てしまうようなのです。

コンタクトレンズと洗浄保存液を一緒にセットで購入して洗浄保存液だけ余るなら、
すすぎの量を増やして調整してみてください。大抵の製品は保存等にも使えるように、洗浄保存液は多めに入れられていると思います。目の健康を考えて、ちょっとリッチに洗浄保存液を使用してみてはいかがでしょうか。

レンズケース、どのくらいで新しくしていますか?

コンタクトレンズを保存しているケース、どのくらいで新しいものに変えていますか?

せっかく洗ったコンタクトレンズも汚れたケースにしまっているようでは洗った意味がありません。 ソフトレンズでは1~2ヶ月に一回程度が目安です。洗浄保存液を購入すると、液を使い切ったら、ケースも変えましょうという意味も含めて必ず専用のケースがセット販売されていると思います。

ハードレンズケースについても3ヶ月程度に一度が目安です。

とくにソフトコンタクトレンズは、感染症が懸念されます。実際、レンズの洗浄には気を遣っているけれどもケースにまで気が回らないという方、お見受けします。また、ケースも徐々に汚れていきますので、ご自身が毎日使っているケースが汚れているかどうかもパッと見、わからないというのが現状なのでしょうか?!

明らかな汚れがある場合は気づく方もいらっしゃいますがそうでない場合は、やはり定期的に新しいケースに変えるほうが良いでしょう。綺麗な状態で使い続ければ、感染症などを未然に防げることになります。

ご自身のレンズケースはさて、どうでしょう?と思われる方はお店に並んでいるようなレンズケースと比べてみてください。

同じくらい綺麗ですか?
ソフト用レンズケース

 

その汚れ、カビではありませんか。

昨日はハードレンズの汚れについてまとめてみましたが、 ソフトレンズも同じです。汚れが付いていれば、目は痛くなりますし ハードレンズより厄介なのは、自覚症状が出るまでに時間がかかるということです。

さらに、ソフトコンタクトレンズには「カビ」が繁殖します。 そんな「カビ」の生えたようなレンズなのに、気づかずに目に入れてしまっている方を発見すると、第一声、躊躇していしまいます。

では、カビってどんなものなのか確認してみます。顕微鏡で覗いてみると、下の写真のような白い結晶状の塊に見えます。

ソフトコンタクトレンズのカビ

現在、ソフトコンタクトレンズは定期交換タイプをはじめとして使い捨てが主流になっていますが、コスト的なものや、製作範囲の広さなどからソフトコンタクトを継続されている方もいらっしゃると思います。定期交換型なら、ここまでひどくなるまで使用しているという方はさすがにまだお会いしたことはありませんが、そうでないレンズを使用の方の場合は要注意です。

ちょっと汚れているかな・・?では、済まされません。

ソフトコンタクトレンズに繁殖したカビは除去不可能です。すぐにでも新しいレンズに変える必要性があります。 レンズは洗っていても、レンズケースを洗っていないという パターンでも繁殖される危険率が高いので、気をつけてください。

ちなみに、週に1度の「タンパ除去」。これ、徹底されているか確認すると忘れていらっしゃる方が多いです。ひどい場合ですと、「タンパク除去って何?!」という返事を頂いてしまうこともありますので、手入れの方法を是非とも再確認していただければと思います。

AOセプトとAOセプトクリアケアの違い。

以前、コンタクトレンズケア用品の「オプティフリー」と「オプティフリープラス」の
違いについて説明しましたが、
この商品の違いもご存知でしょうか?

「AOセプト」と「AOセプトクリアケア」の2つです。

 

まず、「AOセプト」についてですが、
過酸化水素の消毒となるので、消毒効果に優れます。
専用の白金ディスクで中和するので、中和剤の入れ忘れの心配もありません。

チバビジョンAOセプト 使い方としては、

1)専用のディスポカップにAOセプトとコンタクトを入れます。

2)ふたをして6時間以上放置します。

3)6時間以上経過したら、ソフトウェアプラスでよくすすいで、眼に装着します。

 

「AOセプトクリアケア」になると、「AOセプト」になかった
プルロニックという成分が配合されます。
AOセプトクリアケア
この成分がレンズの表面を覆い、やさしく涙を引き寄せます。
そのため、レンズが潤います。

さらに、AOセプトでは、コンタクトを装着する前に ”すすぎ” が必要でしたが
クリアケアでは、6時間以上放置した後は、そのままレンズを着けることができます。

 

AOセプトが改良されたのが、「AOセプトクリアケア」という位置づけでしょう!
手間も掛からず、本当に便利です。

また、この製品は新素材のシリコーンハイドロゲルレンズとの相性もよく
カラコンでもソフトレンズであれば、どの製品にでも使うことができます。

若干、薬局などで見ても、こすり洗いタイプの洗浄剤より値が張りますが、
その分の洗浄力や手間がかからない点などを考えると
使ってみたくなります。

 

レンズの汚れが気になる、シリコーンのレンズが曇るなどという症状があれば
試してみると良いでしょう!

 

 

ソフトコンタクトレンズ保存液が目にしみる方に。

ソフトコンタクトレンズのケアには、「洗浄」「消毒」「すすぎ」「保存」の4つの工程が必要とされます。近年主流になっているのが、マルチパーパスソリューショ(多目的用途に使える液体)というタイプで、1つの液でこの4つの工程すべてを行うことができるという優れものです。

商品名としては、「オプティフリー」「コンプリート」「レニュー」「エピカコールド」など様々な銘柄が販売されています。大変便利なのものですが、たまにこの保存液が目にしみる!!と相談を受けます。目にしみるという症状は、個人のアレルギーに似たような反応でA製品だとだめだけど、B製品では大丈夫といった具合です。使い方は同じでも、含まれている成分が違うのでこのようなことが起こります。

例えば、使用されている患者さんも多いオプティフリーシリーズ。この商品はクエン酸の成分が入っているためか目にしみるという症状を相談されるケースは多いです。こういった症状が出た場合、一概にクエン酸に反応しているとは言い切れませんが、入っていない商品を使用することで解決されることもあります。

なかでも、シード社から発売されている「シードゥソフトケア ピュア」
シードゥソフトケアピュア

この商品は、防腐剤なども一切入っておらずおすすめした患者様もこれなら大丈夫だった とよく教えていただきます。ケア用品で目がしみるようでしたら、試してみてはいかがでしょうか。ただし、防腐剤が入っていないので長期保存には向きません。
開封したら、1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。