コンタクトレンズ眼障害

『コンタクトレンズによる目のトラブルが増えている』
と言う話を最近よく耳にします。
実際にどんなトラブルが起こるのでしょうか??

コンタクトレンズは眼鏡とは違い、
角膜(黒目に相当する部分)に接触しています。
そのため、視野が広い、顔の印象が変わらない、スポーツなどに適している。
など、多くのメリットがありますが、
反対にそれがデメリットにもつながり、
眼鏡では起こり得ない眼障害が起こることがあります。
また、コンタクトレンズの不適切使用による視覚障害も増えています。

主なコンタクトレンズによる眼障害

【角膜上皮障害】
コンタクトレンズによる病気で最も多い病気です。
主な原因は、ドライアイ、レンズの下などに入り込んだゴミ、
レンズの汚れなどによるこすれです。
角膜や結膜に小さな傷がつきます。
痛くても通常は数日で治ります。
しかし、ソフトレンズの場合気づくのが遅れ、細菌などに感染してしまうことがあります。
また、障害が上皮の内側まで及び感染を起こした場合、
治療が遅れると炎症が眼球内に及び、失明に至ることがあります。

【角膜血管新生】
本来、無血管で無色透明な角膜に、血管が伸びてくることです。
重度の酸素不足のサインです。

【角膜内皮障害】
酸素不足のため、角膜の一番内側の細胞の数が減ることがあります。
内皮細胞は再生しません。
自覚症状が重症になるまであらわれず、
気づいた時には角膜移植しか治療法がない、
ということになりかねません。

【巨大乳頭結膜炎】
レンズの汚れなどが原因のアレルギー性結膜炎です。

これらのコンタクトレンズによる病気にならないために・・・
①眼科で定期的に健診をうける
②装用時間を短くする
③きちんと洗浄、消毒をする
④使い捨てのコンタクトレンズは使用期限を守る

コンタクトレンズもきちんと使用すれば安全です。
正しく使用して健康な目でいましょう~。