メルスプラン専用ハードコンタクト「ティニュー」

メニコンのハードコンタクトはレンズは、発売当初からその性能の高さに定評があります。市販されているのは「メニコンZ」「メニコンセレスト」「メニコンEX」
といった商品ですが、メルスプランという定額制会員になるとメニコンZのさらにワンランク上の商品「メニコンティニュー」が使用可能になります。

メニコンティニューはレンズの酸素透過性や安定性はもちろんのこと、さらに着け心地の良さをだすためにレンズの周辺部分をものすごく薄くしています。ハードコンタクトレンズは、瞬きをする度にまぶたの間にレンズが入りこみます。この時にレンズの周辺部とまぶたが瞬きの回数分だけ接触するのです。これがハードレンズ特有の異物感です。この症状を軽減させるために作られたのがティニューです。初めてコンタクトレンズをするという方でも他のハードレンズと比べれば、異物感が極めて少ないレンズのひとつでしょう。

今までハードコンタクトレンズを使用されていた方に試しに着けていただくと、「何も目に着けていないみたい」「軽い感じかします」という感想をいただきます。私A子自身はソフトコンタクト使用者ですが、東レのブレスオーハードの並んで違和感のないハードコンタクトのひとつです。

ティニューは定額制メルスプランに入っている方だけが使用できるコンタクトレンズですが、興味を持たれた方は1ヵ月間無料体験ができるというサービスがあります。さすがメニコン社ですね。実際にレンズを持ち帰って、1ヵ月間は無料で貸し出ししてくれるというものです。生活上で使ってみて、もし合わないということであれば返却すればよいだけなので気軽に試せますよね。

洗眼用品って良いですか?

こういう仕事をしていると、各種某メーカーの洗眼剤(アイ○ンなど)についてよく質問を受けます。「洗眼用品って良いですか?」という漠然とした質問です。興味はあるけど、どうなんだろうという気持ちで尋ねられていると思います。とくにコンタクトレンズを使用している方は目がゴロゴロしたりくもったりすることが多いため、目を洗いたいって思いますよね。専用のキャップに液を入れて、液の中で目をパチパチとさせて汚れを落とす。終わった後は、さぞスッキリすることでしょう。

洗眼商品そのものについては、否定はしません。用法を守って使用していただければ、目を清潔に保つためにもよいのではないでしょうか。

しかし、少し気をつけていただきたい点もあります。眼科の先生によっては様々な見解があるようで、推奨される先生もいらっしゃれば懸念を示す先生もいらっしゃいます。具体的には、次のようなことが考えられます。

◆キャップの中に溜めた液に何回も目をパチパチするのは、衛生上良くない。本来であれば洗眼は流水を使用するべきだ。

◆頻繁に洗眼することによって、汚れだけではなく脂質成分をはじめ目を保護する成分まで剥がれてしまう。結果的にドライアイ症状を悪化させる恐れがある。

といったものです。確かに、これも一理あります。特にドライアイの方は、洗眼後すぐはスッキリした状態になりますが、その後がちょっと考えさせられます。メリット、デメリットについてよく考え使用することが大切ですね。

防腐剤の入っていない点眼液。

乾燥が気になる季節、追い討ちをかけるようにエアコンをつけパソコンの画面とにらめっこ!なんて日常を送っていませんか?とくに、コンタクトレンズ使用者にとっては厳しい環境が整えられています。

ところで、ドライアイ用の点眼液といっても多々あります。通常、気軽に薬局でお求めいただくような目薬には防腐剤が入っています。そのため使用回数の制限が指定されています。しかし1日4回までしか点眼できない目薬では足りない!乾いて仕方ない!という方も多いのではないでしょうか?

そういった方は、防腐剤を含まない点眼液の併用をおすすめします。これなら乾燥したときに何度でも点眼ができます。ただし、防腐剤が入っていないタイプは日持ちしませんので、開封したら最長でも10日を目安に使い切るようにします。

種類はいくつかありますが、比較的安価なもので「ソフトサンティア」という目薬があります。
ソフトサンティア(参天製薬)

さくら眼科近隣の薬局さんで、多数取り扱いがありますので船橋近辺では 手に入りやすい目薬です。1本150円~200円くらいが相場のようです。

他にも船橋周辺で見かけるものでは、ロート製薬のCキューブモイスチャージも防腐剤の入っていない目薬です。
ロートモイスチャージ(ロート製薬)

涙は目を守ることのできる大事な防護服の役割を果たしています。潤った状態を保てるよう、ご自身でもできる限りのことはしてみるようにしましょう。

こんなに柔らかいハードコンタクトがあります。

ハードコンタクトレンズって、硬くてゴロゴロするというのが一般論です。しかし、下の写真を見て下さい!こんなに曲がってしまうハードコンタクトがあるのです。

東レブレスオーハード

このハードコンタクトは東レから発売されている
「ブレスオーハード」という商品です。別名、やわらかハードとも言われています。

★異物感に耐えられず、ハードレンズの使用を断念された方。
★ソフトレンズからハードレンズに転向を考えている方。
★初めのコンタクトをハードコンタクトでトライしてみようと考えている方。

試してみる価値は大いにあると思われます。素材の柔らかさも特長のひとつですが、レンズの直径も大きくできているのでハードレンズ特有の異物感を軽減しています。

ただし、レンズが大きく酸素も良く通すという商品は、そうでないレンズと比べると汚れの付着率がどうしても高くなってしまいます。その分、毎日の洗浄をしっかり行う必要がありますから、とくに注意します。

また、この製品の中心部分を更に薄く削って酸素を通す力をUPさせた「ブレスオーハード2 Fit(フィット)」という商品も発売されています。類似品として、ブレスオーハードの周辺部を、グッと薄くしてコンタクトレンズを付けている時の乾燥感を軽減させられる商品「ブレスオースーパーハード」も市販されています。ご存じなかったようでしたら、テスト装着をすることもできますので、気になる方は診察時に院長やスタッフにお申し出ください。

ハードコンタクトレンズをこすり洗いするとき。

ハードコンタクトレンズが汚れたとき、通常は日常使用している洗浄保存液でこすり洗いをすると思います。しかし、この液でこすり洗いしても脂質汚れなど落としきれないものもあるでしょう。そんなときは、どうしたら良いでしょうか?

ハードコンタクトレンズの汚れが気になったら、クリーナーを使ってみることをおすすめします。付着して間もないたんぱく質などの汚れを始め、脂質などを物理的に落としていくことができます。こすり洗いもしやすいように作られているので、非常に院内でも使う頻度は高いのですが、ここでひとつ気をつけなくてはいけない事があります。

クリーナーといっても、様々なメーカーから多種製造・販売されていますので、自分の使っているコンタクトレンズに使用できるかどうかを確認する必要があります。

大きく分けるとクリーナーは、3タイプに分かれます。

1つ目は、汚れ落としの威力を強力にするために研磨剤のような粒子入れた製品があります。こういった製品の場合、 表面加工処理を施したり、コーティングをしてあるようなハードコンタクトレンズには使用することができません。代表的なものでは、ボシュロムのスーパークリーナーがあります。
ボシュロムスーパークリーナー

 

他にもシードの「O2クリン」。厳密には微粒子ですが、表面処理加工のハードレンズには使えないので、ご注意を。
O2クリンクリーナー

2つ目は研磨剤ほどではないですが、微粒子が入っているタイプです。製品によっては使用できないものがあります。商品によっては、表面処理加工を施した製品にも使えます。体表的なものとしては、オフテクスから販売されている「バイオクレンミクロン」などがあります。

3つ目は、すべてのハードコンタクトレンズに使用できるタイプです。特殊コーティングされたコンタクトレンズに対しても使用できるので、ご自身のコンタクトレンズの名前など、覚えていらっしゃらない方はこのタイプを選択するのが無難でしょう。

代表的なものでは、ボシュロムの「スーパークリーナーアドバンスタイプ」

シードから「ジェルクリン」などが発売されています。

ジェルクリンパッケージとチューブ

他にもたくさんの製品がありますので、こすり洗いを考えていらっしゃる方は、ご相談ください。

インフルエンザの予防接種は受けられましたか?

朝晩、ぐっと冷え込んでくるようになりました。そんな中、インフルエンザが猛威をふるう時期が徐々に近づいてきています。インフルエンザは12月から3月頃がピーク、
また予防接種の効果が出るまでには接種後、2週間が目安となります。インフルエンザにかかってから注射したのでは、すでに時遅しです。

元気な時に予防をしておかなくては意味がありません。

そうしますと、この時期に予防接種希望で来院される方がだんだんと増えていきます。そして当院では、去年までのワクチンとちょっと違います。”有機水銀を含まない安全なワクチン”を入手することができました。

有機水銀とは、通常のワクチンに含まれる「防腐剤」の役割をするものですが、人間の体には長年体内に蓄積されることで副作用・毒性が懸念されています。これに対し、有機水銀を含まないものは、アレルギー反応なども含め極めてリスクの低いワクチンになります。

数に限りがありますので、希望の方はお早目にどうぞ。

不同視(ふどうし)って知っていますか?

不同視というものがあります。簡単に言えば右は「視力1.2」、左は「視力0.1」しか見えないといったような左右の目の見え方に大きな差がある場合に呼ばれます。(厳密には左右差の数値が決められています。)

この場合、生活上両眼で見ている分には右が見えているので、物が見えないという自覚症状はありません。しかし、左右片眼ずつ見ると随分見え方が違っています。子供の場合「片眼ずつ見え方が違うよ」なんて訴えることはあまりないので、定期的な視力のチェックは重要です。視力の発達中の時にこんな状態だと、両眼で物を見ることをしなくなってしまいます。斜視や弱視になる原因になりますので、注意が必要です。また、成人の場合も頭痛や肩こり、遠近感がとりづらいなど多数の異常がでてきます。

こう言っている私自身がまさにこんな状態の眼をしています(汗;)避けたはずの障害物に肩がぶつかったり、足を引っ掛けたり階段を踏み外したり。怪我や痣が絶えずどこかにあります(不注意すぎるともいいます)では、こういった目の場合はどのように対処したらよいのでしょうか?

子供の場合なら、見えてないほうの目に物を見るという訓練をさせます。アイパッチなどをして、わざと見えている目を隠します。そうすると、使っていなかったもう片方の目を使って物を見ようとするようになります。成人であれば、手っ取り早くメガネやコンタクトレンズできちんと視力矯正をします。ただし、左右の視力差が大きいほどメガネを掛けることが大変になりますので、その場合は、コンタクトレンズで矯正するほうが良いでしょう。ちょっと立ち止まって、左右の見え方を確認してみてください。

正しいコンタクトレンズのケアについて(定期交換タイプ)

現在では酸素透過率を高めたシリコーンハイドロゲルのレンズがたくさん市場に出て、すでに使用されているというユーザーさんも多くいらっしゃるのではないでしょうか。快適に使用していくためには、日々のコンタクトレンズの洗浄が大変重要です。

肉眼では見えない細菌などを落としていかなくてはいけませんが、目で見て確認することができないのでキレイだよね?!という先入観で使用されているなんて事はありませんか。また、このシリコーンハイドロゲルレンズには脂質(油の汚れ)が付きやすいという性質があります。具体的に、よく付く油の汚れをあげてみるますと化粧品(ファンデーション・アイシャドウなど)、ハンドクリーム、ヘアケア剤などがあります。特にレンズのつけはずしの際に手からこれらの汚れが付着する確率が極めて高いと言われています。

では、レンズケアの手順を一緒に確認してみましょう!

1)レンズを外す前に、石鹸で手をよく洗います
専用のレンズケースに洗浄保存液を9分目くらいまで入れておきます。
※メイクはレンズを外した後に落としてください。

2)外したレンズを手のひらのうえに置き、洗浄保存液を適量をたらします。

3)レンズを裏表ともに、指の腹の部分でこすります。片面30回、両目分裏表ありますので、1日120回目安です!!(こすり洗いがしっかりと出来ない場合は、こすり洗い不要のケア用品を使うか、ワンデータイプのレンズに変えましょう)

4)レンズの裏表を洗浄保存液ですすぎます。10~20秒程度、レンズに液をかけ流します。

すすぎが十分にできていない方は、レンズ3ヶ月分とケア用品3ヶ月分を同時に使い始めた時ケア用品だけが残ります。レンズが先になくなってしまう方は、すすぐ量を調整しましょう。

5)専用のレンズケースにレンズをしまいます。キャップはしっかりと閉め、4時間以上つけおきしましょう。時間は製品によっては異なります。

6)レンズを着けるときも、石鹸でよく手を洗ってからつけます。

トラブルが起きるのを未然に防ぐために防ぐのも使用していく上で大変重要なことです。

ビタミンCによるアンチエイジング

ビタミンCといえばお化粧品やサプリをはじめ様々な場所で登場します。まず、ビタミンCは体内にもともとあるようなイメージですが、実はコラーゲンなどのように人間の体が作り出すことはできません。また、体内に摂取されたビタミンCはせいぜい6時間程度しか体内にとどまれません。そのため基本は食生活から持続的に摂取していくことになります。

ビタミンCは、野菜をはじめ様々な食品に含まれています。成人女性で1日に必要な摂取量は約100mgとされていますので過剰摂取にならないよう、バランスをとっていくことも大事です。(特にサプリなどで摂取した場合、過剰に摂取された栄養分は
排泄されてしまうだけですからご注意を)

では、肌にとってのビタミンCとはどのような働きをもたらすのでしょうか?摂取されたビタミンCは

  • ・抗酸化作用
    ・皮脂の分泌をコントロール
    ・メラニンの抑制
    ・肌の老化を遅らせる
    ・コラーゲン生成を促進

など、様々な効果を発揮していきます。嬉しい作用がたくさんありますね!食べることは一番大切ですが、肌への吸収を考えた場合、基礎化粧品などを使って外からも肌へすりこんでいくとさらに効果的です。

ビタミンCを含んだ化粧品でも、できればビタミンC誘導体となっているものを選びましょう。ビタミンCは誘導体になっていると、肌の奥までの浸透力が飛躍的に高くなります。ビタミンCクリームは、当院でも処方していますので気になる方はお気軽にお声がけください。

赤ちゃんもなる逆さまつ毛

さかさまつ毛には、眼瞼内反症と睫毛乱生症の2種類あります。

今日は、眼瞼内反症のお話です。

目にゴミなどが入ろうとすると、まつ毛が察知してまぶたをさっと閉じてくれます。

そんな目を守ってくれるまつ毛ですが、眼にむかって生えているため角膜や結膜を傷つけてしまうことがあります。

これを、内反症といいます。

高齢の方に多いさかさまつ毛・・・その原因の一つは、まぶたの脂肪や筋肉が年齢とともに少なくなり、まぶたが痩せてたるんでくるため、まつ毛が内反してしまうのです。

特に、症状がなければ様子をみることがほとんどですが、

ゴロゴロする、メヤニがでる、目が充血する、光がまぶしく感じるなどの症状がある場合は、

角膜や結膜を傷つけたり、炎症をおこしている場合があります。

ほうっておくと視力障害をひきおこすこともあります。

高齢の方は、年齢とともに涙が減少して症状が出やすいため、

症状に気づいたら、眼科を受診し少量ならまつ毛を抜いたり、手術の相談をしましょう。

高齢の方に多い眼瞼内反症・・・実は赤ちゃんにも多いのです!!

赤ちゃんのほとんどが眼瞼内反症といわれています。

赤ちゃんの瞼は、脂肪が多くふっくらしていて、筋肉がまだ未発達、

そのため、まつ毛が内反しています。

しかし、ほとんどの赤ちゃんは、大人になるにつれ改善し、

ゴロゴロする、チクチクして痛いなどの症状がありませんが、

メヤニが多く出る、または長い間続いている、目が充血している、良くこするなどちょっとおかしいな??っと思ったら眼科を受診しましょう。