調節緊張症は定期的な治療を!

ピントフリーズ現象と調節緊張症の違いについて

スマホにパソコン等、近年は近くを見続ける状況が非常に増えているのが現状です。そして、作業を終えた後に「遠くを見ようとしてもピントが合いにくい」という症状を訴える方が増えています。
このような症状に関連して使われる言葉が、ピントフリーズ現象調節緊張症です。

両者は似た症状を示しますが、意味合いや位置づけには少し違いがあります。


ピントフリーズ現象とは

ピントフリーズ現象とは、
近くを長時間見続けたあとに、遠くへピントを切り替えにくくなる一時的な状態を指します。

医学的な正式病名ではなく、患者様に症状を説明する際に用いられる簡易的な表現ではあります。

特徴

  • 一過性であることが多い。
  • 休憩や時間の経過で改善することがある
  • スマートフォンやゲーム、読書後に起こりやすい

日常生活の中で誰にでも起こり得る現象といえます。


調節緊張症とは

調節緊張症は、
ピント調節を担う毛様体筋の緊張が持続し、調節機能が正常に働かなくなった状態です。

医学的に診断されることがあり、症状が継続する場合には治療の対象となります。年齢に関係なく起こり得るものです。

特徴

  • 症状が繰り返し、長引くことがある
  • 遠くの見えにくさだけでなく、眼精疲労や頭痛を伴うことがある
  • 検査により調節機能の異常が確認されることがある

両者の違いと関係性

項目 ピントフリーズ現象 調節緊張症
位置づけ 一時的な現象 医学的な状態・診断
持続性 短時間 持続・反復する
改善 休憩で改善することが多い 治療や生活指導が必要なことがある
関係性 調節緊張の初期・軽度の状態 ピントフリーズの原因となることがある

ピントが合いにくい

ピントフリーズ現象が頻繁に起こったり、改善しにくくなった場合、
その背景に調節緊張症が存在している可能性があります。


受診の目安

以下のような症状がみられる場合は、眼科での検査をおすすめします。

  • 遠くのピントが合いにくい状態が続く
  • 目の疲れや頭痛、肩こりを伴う
  • 視力が低下したように感じる
  • 休憩を取っても改善しない

早期に適切な評価を行うことで、不要な眼鏡処方や症状の長期化を防ぐことができます。


ピントフリーズ現象は、調節機能が一時的にうまく切り替えられなくなった状態であり、調節緊張症は、その状態が慢性化・固定化した医学的な問題と捉えることができます。

見え方の違和感や目の疲れを感じた際には、自己判断せず、眼科での相談が大切です。症状の程度や生活環境に応じた適切な対応を行うことで、改善が期待できます。さくら眼科は予約不要で診察を行っていますので、気になった際にはお気軽にご相談ください。

涙点プラグでドライアイ症状を緩和

― 涙点プラグについて ―

ドライアイは、「目の乾燥」「異物感」「かすみ」など、日常生活の質に大きく影響する症状のひとつです。
近年は、パソコンやスマートフォンの長時間使用、空調環境の影響により、年齢を問わずドライアイに悩まれる方が増えています。

今回は、ドライアイ治療の選択肢のひとつである「コラーゲン性の涙点プラグ」についてご紹介します。


ドライアイの原因とは

ドライアイは主に

★涙の分泌量の低下

★涙の質の不安定さ

によって、目の表面が十分に潤わなくなる状態です。

点眼治療で改善する方も多い一方で、「目薬をさしてもすぐ乾く」「頻回の点眼が必要」というケースも少なくありません。


コラーゲン涙点プラグとは

涙は、目をうるおした後、涙点と呼ばれる小さな穴から鼻へ排出されます。
コラーゲン涙点プラグは、この涙点にプラグを挿入し、涙が流れ出る量を一時的に抑える治療法です。

涙点と涙の図

コラーゲン涙点プラグの特徴

  • 体内で自然に吸収される素材
  • 一定期間で溶解するため、取り外しが不要
  • 異物感が比較的少なく、初めての方にも導入しやすい

※コラーゲンは自然に体内に吸収されますので、定期的な処置が必要となります。


涙点プラグのメリット

診療の現場では、コラーゲン涙点プラグを使用された患者様から、次のようなお声をいただくことがあります。

★目の乾燥感や違和感が軽減した

★点眼回数が減り、日常生活が楽になった

★処置時間が短く、負担が少なかった

特に、点眼治療のみでは十分な改善が得られにくいタイプのドライアイの方に、有効と感じられるケースが多い印象です。


このような方におすすめです

  • 点眼治療を続けているが、症状が残っている
  • 夕方になると目の不快感が強くなる
  • コンタクトレンズ装用時の乾燥が気になる
  • 涙点プラグ治療に不安があり、まずは短期間で試したい

※目の状態や症状によって適応が異なります。必ず医師の診察のもとでご相談ください。


日常生活で心がけたいドライアイ対策

涙点プラグ治療とあわせて、以下のような生活習慣の見直しも大切です。

  • 意識的に「まばたきを行う」よう心掛ける
  • スマホ・パソコン等の作業時は「定期的に休憩」を取る
  • 室内の「乾燥を防ぐ」
  • 症状に合った「点眼薬を使用」する

これらを併用することで、より安定した涙の状態を保ちやすくなります。


コラーゲン涙点プラグは、今ある涙を有効に保つことで目のうるおいを助ける治療法です。
身体への負担が少なく、期間限定で使用できる点から、ドライアイ治療の導入として検討しやすい選択肢といえます。

ドライアイの症状でお困りの方は、ぜひ一度、眼科にてご相談ください。
お一人おひとりの目の状態に合わせた治療をさくら眼科ではご提案しております。先ずは眼科医の診察を受けて、適切な治療を受けることをお勧めします。

 

見え方のゆがみやかすみは要注意!「黄斑浮腫」について

今回は「黄斑浮腫(おうはんふしゅ)」という目の病気についてご紹介します。

黄斑浮腫という病名を初めて聞く方も多いかもしれませんが、視力に大きく関わる病気の一つです。

黄斑とは?

黄斑は、網膜の中心にある小さな部分で、ものを見るときに最も重要な役割を担っています。

文字を読んだり、顔を識別したり、細かい作業をしたりするときには、この黄斑が正常に働いていることが必要です。

黄斑部中心窩

黄斑浮腫とは?

黄斑浮腫は、黄斑に水分がたまってむくんだ状態をいいます。

本来、網膜には余分な水分がたまらないような仕組みがありますが、何らかの原因で血管から水分が漏れ出し、黄斑が腫れてしまいます。

黄斑がむくむことで、視力低下や見え方の異常が生じます。

このような症状はありませんか?

黄斑浮腫では、次のような症状がみられます。

  • 物がぼやけて見える
  • 視力が低下した
  • 直線が曲がって見える
  • 文字が読みにくい
  • 中心部分だけ見えづらい

症状はゆっくり進行することもあり、「年齢のせいかな」と思って見過ごされることもあります。

黄斑浮腫の原因

黄斑浮腫はさまざまな病気によって起こります。代表的な原因には以下のような病気が関連しています。

糖尿病網膜症

糖尿病によって網膜の血管が傷つき、水分が漏れ出すことで黄斑浮腫を引き起こします。

網膜静脈閉塞症

網膜の静脈が詰まる病気です。血液の流れが悪くなることで、黄斑にむくみが生じます。

ぶどう膜炎

目の中に炎症が起こる病気で、炎症によって黄斑浮腫が発生することがあります。

手術後の変化

白内障手術後に一時的に黄斑浮腫が起こる場合もあります。

どのような検査をするの?

黄斑浮腫の診断には、眼底検査やOCT(光干渉断層計)検査が行われます。当院では予約不要で、受診ができます。

OCT検査では、網膜の断面を詳しく確認できるため、黄斑のむくみの程度を正確に評価できます。検査自体は痛みもなく、短時間で行うことができます。

治療について

治療は原因となる病気や症状の程度によって異なります。

主な治療法には、

  • 点眼薬
  • 内服薬
  • レーザー治療
  • 硝子体注射(抗VEGF薬など)
  • 原因疾患の治療

などがあります。

近年は抗VEGF薬による硝子体注射の進歩により、多くの患者様で視力の維持や改善が期待できるようになっています。

早期発見が大切です

黄斑浮腫は放置すると視力低下が進行し、元の見え方に戻りにくくなることがあります。

「少し見え方がおかしいな」と感じたら、早めの受診が大切です。

特に糖尿病をお持ちの方は、自覚症状がなくても定期的な眼底検査を受けることをおすすめします。

黄斑浮腫は、視力に大きく影響する病気ですが、早期発見・早期治療によって良好な経過が期待できます。

見え方のゆがみやかすみ、視力低下など気になる症状がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。

定期的な眼科の受診で、大切な目の健康を守っていきましょう。

網膜色素変性症とは?早期発見の大切さについて

今回は「網膜色素変性症(もうまくしきそへんせいしょう)」について、患者様にもわかりやすくご説明いたします。

網膜色素変性症とは?

網膜色素変性症は、目の奥にある「網膜」という部分が徐々に変性していく病気です。特に、暗いところでの見えにくさ(夜盲)や、視野が狭くなる(視野狭窄)といった症状が特徴です。もちろん視力の低下で気づく方もいらっしゃいます。

進行はゆっくりですが、気を付けたいのは気づかないうちに進んでいることも多く、早期発見がとても重要です。

こんな症状はありませんか?

・暗い場所で見えにくい
・周りが見えづらく、ぶつかりやすい
・視野が狭くなった気がする

こうした症状がある場合は、一度眼科での検査をおすすめします。

早期発見が大切な理由

網膜色素変性症は、現時点では完全に治すことが難しい病気ですが、進行の把握や生活の工夫、適切なサポートによって見え方を保つことが大切です。

そのためには、できるだけ早い段階で状態を把握することが重要です。

当院での検査についてOCTAアンギオ検査

当院さくら眼科では「OCTA(光干渉断層血管撮影)」も完備しております。

OCTA(Optical Coherence Tomography Angiography)は、目の奥にある網膜や脈絡膜の「血管の状態」を詳しく見ることができる検査です。

通常のOCT(光干渉断層計)が網膜の「形」を見る検査であるのに対し、OCTAは「血流の様子」まで確認できるのが大きな特徴です。OCTAは、光を使って目の中をスキャンし、血液の流れによるわずかな変化を捉えることで、血管の構造を画像として描き出します。

人によっては強いアレルギー反応が出る造影剤を使用せずに血管を観察できるため、体への負担が少なく、安心して受けていただける検査です。

網膜色素変性症では、網膜の機能低下に加えて、血流の変化が関係していることもあります。OCTAを用いることで、「網膜の血流の低下」や「微細な血管の変化」といった、通常の検査では見つけにくい初期の変化を捉えることができます。

そのため、早期発見や経過観察に非常に役立つ検査です。

また、さくら眼科ではOCTA検査を含め予約不要で受診していただけます。
「少し気になる」「念のため検査したい」という方も、お気軽にご来院ください。

網膜色素変性症は、早期に気づくことがとても大切な病気です。気になる症状がある方は、我慢せず早めに眼科を受診しましょう。

当院では最新の検査機器と体制で、皆さまの目の健康をサポートいたします。

眼球打撲とは?〜症状・応急処置・受診のタイミング〜

今回は「眼球打撲」について、患者さんからよく質問される内容をまとめました。眼球打撲は軽く見られがちですが、適切な対応をしないと視力に影響を及ぼすこともあります。

1. 眼球打撲とは?

眼球打撲とは、眼球やその周囲の組織が衝撃を受けることによって起こるケガです。スポーツ中のボールの直撃や棚からの落下物が目に当たった、転倒して目のあたりを打った、子供と昼寝をしていて手が勢いよくぶつかったなど、日常生活での物との衝突などが原因となります。

気を付けたいのは、見た目に変化がなくても目の中が大きなダメージを受けていることがあるという点です。場合によっては数日後に自覚症状が出てくることもありますので注意が必要です。

眼球打撲

2. 主な症状

眼球打撲の症状は人によってさまざまですが、以下のような症状を訴える方が多く見られます。

★目の周りの腫れや内出血(いわゆる“青あざ”)

★まぶたの腫れや痛み

★目の充血

★視界がぼやける、かすむ

★光に対して目が痛む(羞明)

★物が二重に見える(複視)

★涙が出る

注意: 強い痛みや視力低下、光に対する強い不快感、出血がある場合は早急に眼科を受診してください。

3. 応急処置

眼球打撲の直後の応急処置は、症状を悪化させないために非常に大切です。

【安静にする】
目をできるだけ動かさず、無理に開け閉めしないようにします。

【冷やす】
腫れや痛みを抑えるために、清潔なタオルでくるんだ氷や保冷剤を15分程度目の周りにあてます。

【目をこすらない】
打撲後は目が敏感になっているため、こすると症状が悪化することがあります。

早めの受診
視力に変化があったり、強い痛みがある場合は必ず眼科を受診しましょう。場合によっては精密検査や点眼薬、手術が必要になることもあります。

4. 受診の目安

以下の症状がある場合は、なるべく早く眼科で診察を受けてください。

■視力低下や視界の異常

■強い痛み

■出血がある

■物が二重に見える

■光に対して異常に痛い

■目の中で黒い点や光のきらめきが見える

眼球打撲は軽度でも目の中でダメージが進んでいることがあるため、「見た目は大丈夫そうだから様子を見よう」と放置するのは大変危険です。

「悩むより、受診して異常なしを確認!」

眼球打撲は軽く見えがちですが、視力に影響することが多々あります。応急処置は「安静」「冷やす」「こすらない」が基本です。

視界の異常や強い痛みがあれば、すぐに眼科を受診することをお勧めします。どうしようと悩むなら近医を速やかに受診して、異常がない事を確認してもらうほうが安心できますよね。

安全なスポーツや日常生活のためにも、目のケガは軽視せず早めの対応を心がけましょう。

眼底の検査をしたら、後部硝子体剥離が見つかる事も。

後部硝子体剥離ってどんな病気?

後部硝子体剥離(こうぶしょうしたいはくり)は、年齢を重ねると起こりやすい目の変化のひとつです。目の中にある透明なゼリー状の組織(硝子体)が網膜からはがれてしまう病気で、特に50歳以上の方に多く見られます。症状としては、突然黒い虫のような影(飛蚊症)やチカチカ光る、眩しい(光視症)を感じることがあります。

なぜ後部硝子体剥離が起こるの?

年齢を重ねると硝子体は少しずつ水っぽくなり、縮んでいきます。そのため網膜からはがれやすくなってしまいます。また、強度近視の方や、目にケガをした方、白内障の手術を受けた方も起こりやすいと言われています。

どんな症状があるの?

  • 黒い点や糸くずのような影が見える(飛蚊症)
  • 突然チカチカ光が見える(光視症)
  • まれに視界の一部がゆがんだり欠けたりする

このような症状を感じたら、すぐに眼科で検査を受けることが大切です。眼科医が網膜(眼底)に異常がないかを詳しく調べます。
後部硝子体剥離

網膜裂孔と網膜剥離
放置していると、徐々に症状が深刻化していくことがあります。経過観察がよいのか、治療を必要とするのかは眼科医の診断を定期的に受ける事が重要となります。

検査はどんなことをするの?

当院では目の奥を詳しく見る検査(眼底検査)検査を行います。細隙灯顕微鏡検査や眼底カメラでの撮影、また光干渉断層計(OCT)検査も行い、硝子体と網膜の状態を調べる事ができます。痛みもない検査ですので、ご安心ください。

どんな治療が必要?

多くの場合は特別な治療は必要ありません。ただし、網膜に裂け目や穴があった場合はレーザー治療や手術が必要になることもあります。症状に応じて大きな病院を紹介する事もありますので、早めの受診が大変重要です。

見え方がおかしいな、と思ったら

後部硝子体剥離は年齢に伴う自然な変化がほとんどですが、飛蚊症や光視症を感じたら我慢せず、すぐにご相談ください。放置して重症化させてしまうより、適切な診断を早く治療するほうが良いと思いませんか。

また、異常を感じて受診する際は瞳孔を広げて検査を行うため公共の交通機関を利用しての受診をお願いしております。


よくある質問(FAQ)

後部硝子体剥離は何歳くらいから起こりますか?
一般的に50歳以上の方に多いですが、強い近視や外傷がある場合は若い方でも起こることがあります。
飛蚊症が急に増えたらどうしたらいいですか?
急に飛蚊症が増えたり、光がチカチカしたら網膜に異常が起きているかもしれません。すぐに眼科を受診してください。
後部硝子体剥離は治るのでしょうか?
老化現象として剥がれること自体は自然な変化なので治す必要はありませんが、合併症があれば治療が必要になります。定期的に検査を受けましょう。
検査は痛いですか?
眼底検査は痛みがなく、短時間で終わるのでご安心ください。少し眩しい程度です。
手術は必要ですか?
多くの場合は手術の必要はありませんが、網膜剥離などの合併症があれば緊急の手術が必要になります。大きな病院を紹介する事もあります。

糖尿病で物がダブって見えるのは何故?

 

糖尿病と斜視の関係

糖尿病と聞くと合併症として「網膜症」や「失明のリスク」を思い浮かべる方が多いですが、実は斜視や複視と関係することもあります。今回は、糖尿病と斜視のつながりについてご紹介します。

糖尿病で斜視が起こる理由

糖尿病が長く続くと、全身の血管や神経に障害が起こります。目の動きをコントロールするのは脳神経と外眼筋ですが、糖尿病性神経障害によって神経がダメージを受けると、眼の動きが不均衡になり斜視を生じることがあります。

代表的なのは動眼神経麻痺・外転神経麻痺で、片眼が内側や外側に動きにくくなり、物が二重に見える「複視」を訴えることが多いです。

糖尿病と関連する斜視の特徴

  • 急に物が二重に見える(複視):発症が突然のこともあります。
  • 片目をつぶると楽になる:両眼で見ると二重、片眼だと一重になるのが特徴です。
  • 眼の動きに制限がある:上・下・左右の特定方向に動かしにくい。
  • 頭痛やまぶたの下がりを伴う場合もあります。
  • 糖尿病で斜視発症

受診の目安

以下のような症状が出た場合は、早めに眼科を受診してください。

  • 急に物が二重に見えるようになった
  • 片目を隠すと見やすくなる
  • 眼が思うように動かない
  • まぶたが下がる・頭痛を伴う

眼科での検査・治療

糖尿病に関連する斜視が疑われる場合、眼科では以下の検査を行います。

  • 視力・眼圧・眼底検査(糖尿病網膜症の有無確認)
  • 眼位検査(カバーテストなど)
  • 両眼視機能検査(立体視の有無)
  • 眼球運動の確認

治療は、血糖コントロールの改善が基本です。軽症例では数か月で自然に回復することもあります。症状が強い場合はプリズム眼鏡を処方したり、必要に応じて斜視手術(※大きな病院を紹介します)を検討します。

糖尿病による目の合併症は網膜症だけではありません。複視の出現で生活の質に大きく影響を与えることもあります。このように発覚した目の症状を機に初めて糖尿病に気づく患者様もいらっしゃり、内科へ駈け込んでいただくこともあります。
「最近物が二重に見える」「視線が合わない」といった症状があれば、放置せず早めにご相談ください。

  • 糖尿病は神経障害によって斜視・複視を引き起こすことがある
  • 急な複視や眼の動きの異常は受診のサイン
  • 眼科では検査と治療、必要に応じてプリズム眼鏡や手術を検討
船橋駅前さくら眼科では、定期的な検査を行う事ができます。
詳細は公式サイトをご覧ください。

 

ふわふわ・ぐるぐるするめまい|眼科で確認すべき症状と受診目安

「めまい」の眼科的症状

今日はめまいと眼の関係についてA子目線でご紹介したいと思います。夏休みも終わり環境や気温の変化等が原因か、めまいを訴える患者様が多い気がするのがこの時期です。

めまいと眼の関係って?

めまいは耳の病気と思われがちですが、眼科でも関係することがあります。目で見た情報は脳に伝わり、体のバランスを保つ重要な役割を持っています。目の不調が原因で、ふわふわ・ぐるぐるした感覚のめまいが起こることもあります。

めまい_さくら眼科

眼科で関係する主な症状

  • 複視(物が二重に見える)
    目の筋肉や神経の異常で、物が二重に見えると脳が混乱しめまいの原因になることがあります。
  • 眼振(眼が勝手に動く)
    眼が左右や上下に揺れる症状です。めまいと一緒に現れることが多く、内耳や脳の病気と関連している場合があります。
  • 視力の急な低下や歪み
    視界がぼやけたり歪むと体のバランスが取りにくくなり、ふわふわ感や立ちくらみを感じることがあります。

受診の目安

以下のような症状がある場合は、眼科での受診をおすすめします。

  • めまいが強く、立っていられない
  • 視界の異常や物が二重に見える、物が斜めに見える
  • 突然の視力低下や眼振を伴う
  • 頭痛や吐き気を伴う

眼科でめまいの症状に対しできる検査

  • 視力検査・眼圧測定
  • 眼底検査(網膜や視神経の状態確認)
  • 眼振検査(眼の動きのチェック)
  • 複視の確認や斜視の検査

目そのものに異常がない場合、耳鼻科や神経内科などと連携して原因を調べる事になります。

めまいを自己判断で片づけるのは危険です

めまいは原因がさまざまです。単純にちょっとしたストレスだけでも発症しますし、大きな病気が原因となり発症しているケースがあります。

症状だけで自己判断せず、「いつもと違うめまい」を感じたら早めに眼科で相談してください。私たちは患者様の不安に寄り添い、安全に検査・治療が進められるようサポートします。

当院、船橋駅前さくら眼科では予約不要で受診できます。異常を感じたら、放置は厳禁です。平日お忙しい方も、土日祝も診察していますので、お気軽にご相談下さい。

 

弱視(じゃくし)って何?

弱視とは?子どもの視力発達に関わる大切なポイント


「弱視」という言葉は「視力が弱い」という意味ではありますが、学校の視力検査で引っかかるとは限りません。医学的には、視力の発達が妨げられて、メガネやコンタクトレンズで矯正しても十分な視力が出ない状態を指します。

子どもの眼科健診

具体例で説明すると、

  • A君:裸眼視力は0.1でも、メガネで1.0まで見える → 弱視ではない
  • B君:裸眼視力は0.1でメガネでも0.2までしか見えない → 弱視の可能性あり

このように、視力がどれだけ矯正できるかが重要なポイントです。

弱視になる主な原因


弱視の原因は様々ですが、代表的なものを3つ紹介します。

1. 遠視や不同視などの屈折異常

遠視は近くも遠くもピントが合いづらい状態で、不同視は左右の目で見え方に大きな差があることです。子どもが目を細めたり、集中力が続かないなどのサインを見逃さないようにしましょう。

2. 斜視

片方の目が中心窩(物を見るために重要な場所)を使っていないために、視力の発達が妨げられます。肉眼でわかりにくい場合もあるので、注意が必要です。

3. 形態覚遮断(生まれつきの目の問題)

先天性白内障や角膜混濁、眼瞼下垂などで視覚刺激が遮断される状態です。適切な手術で原因を取り除く必要があります。また、医師の指示がないままの眼帯使用は避けましょう。

小学校入学前までの早期発見が大切です


目は身長や体重とは違い、6歳ごろまでにほぼ大人と同じ大きさに成長します。この成長期に弱視の原因を見つけて対処しないと、視力が十分に育たず一生ぼんやりした見え方になってしまう可能性があります。

乳幼児健診や定期検診をしっかり受けて、快適な視力で学校生活をスタートさせましょう。見えづらいと勉強や遊びも楽しめなくなってしまいます。

角膜血管新生に気づけますか?

角膜血管新生(かくまくけっかんしんせい)とは


読んで字のごとく、角膜(黒目)に新しい血管ができてしまう病気です。角膜が酸素不足の状態になっていると、角膜に酸素を運ぼうとして目の中で血管が作られてしまいます。

症状が悪化した際、最終的には失明にまで至るとても怖い目の病気です。

更に怖いのが、よほど酷くなるまで「自覚症状がない」ということです。痛くもかゆくもなければ眼科に行こうなんて思わないですよね。初期の段階において肉眼で確認するのは難しいです。

角膜血管新生↑の写真のように酷くなると白目の部分から、黒目の部分に向かってどんどん赤い血管が酸素や栄養素を運ぶために伸びているのがわかります。

原因が角膜の酸素不足にあるので、

コンタクトレンズを

うっかりつけたまま寝てしまう。

酸素透過性の低いレンズを毎日長時間に渡り使用している。

無理な使用方法で使ってしまっている。

という方に発症しやすい病気です。

角膜血管新生と診断されたら?


ともかく、すぐにコンタクトレンズの装着をやめる事。

これが何よりの治療です。

程度にもよりますが、黒目にできてしまった血管が元の状態に戻るには、早くて数ヶ月から大抵は年単位で時間がかかります。新生血管ができているのに、気にせずコンタクトレンズを使っているとやがては視力低下が始まり最終的には放置した場合は失明にまで達します。

それから角膜血管新生を作ってしまう人にアルアルなのですが、

「メガネを持っていない」

と申し出られる事がよくあります。

メガネは顔の印象が変わるから嫌とか、仕事上どうしてもメガネでは無理だとか様々な理由はあると思います。

しかし、

「失明」VS「メガネを掛ける」

どちらを選択されますか?

答えは1つではないでしょうか。

コンタクトレンズをやめる事によって角膜に酸素が補給されることで、血管が徐々に消えて症状が改善されていきます。

確かに近年は酸素透過性の高いコンタクトレンズが出てきていますが、メガネに優るものではありません。初期の段階であればコンタクトレンズの使用は必要最低限にとどめる等で改善されるケースもあります。眼科医からの指示を仰ぎましょう。

酸素透過性が高いものでも使い方次第


近年は酸素透過性の高いコンタクトレンズが登場はしてきていますが、

★使用期限を超過して使っている

★汚れがついたまま

★レンズが変形している

★カラコンが希望

等の理由で、酸素透過性を低下させてしまっている事もあります。これらの点においてはやはりどんなに良い素材、製品であっても使うユーザー次第というところです。

角膜血管新生になっているかどうかは、眼科で医師に診てもらえばすぐにわかります。

定期的な検診を受ける事の大切さがここにも存在しています。