白内障の手術後に気になる事

先日、ついにA子の家族が白内障手術をしました。今まで真っ白で霞がかかったような視界が見違えるほど綺麗に見えるようになったと驚いています。しかも日帰り手術という事もあり手術そのものは20分程度で終了、術後ケアの説明を受けて帰宅というスピードでした。

ただ、術後においてしばらくの間は少し気になる点があるようです。


1つ目は「見え方が不安定だった」という事。

選択した眼内レンズの種類等や経過にもよりますが、ピタッと綺麗な視界になる時とぼやけて焦点が合いにくいときがあります。

これは時間とともに眼内レンズが安定すれば解消となります。個人差はありますが、2週間程度が目安のようです。

見え方という点では、輪っかのようなものが見えたり、まぶしく乱反射のように見えたりするハロー・グレア(光視症)の症状が気になる事もありますが、これらも次第に落ち着く事がほとんどです。

A子の家族は遠中近の多焦点レンズを入れましたが、術後の3日間程度は右がみえにくとか、左が見えにくいとか。いちいち気になってしまっていたようですが、1週間程度で症状はほぼ改善されています。

ただ、単焦点眼内レンズを選んだ場合は老眼鏡が術後に必要になるケースもあります。完全に安定する3ケ月程度、様子をみてから作成するほうが無難です。


2つ目は「飛蚊症が酷くなった」と感じる事

白内障の手術後は対象物が綺麗にはっきりと見えるようになります。そのため、手術前も同じ状態であったにも関わらず、霞んでいた視界のため気が付いていなかっただけという事がほとんどです。

一般的に白内障手術を受ける年齢であれば、他の疾患が何かしらあったりするもので、生理的な飛蚊症もその中の一つです。

同じような例では、全く変わってないのに
「あら?こんなところにシミができちゃっている」と気が付いたり、
手術前時の写真を見て「お化粧、こんなに濃く塗っていたかしら?」といった具合です。


3つ目は「白内障しか治っていない」という事

白内障の手術をしたからといって、ついでに他の病気が治る訳ではありません。例えば、白内障の手術をしても緑内障はそのままです。白内障の手術をして治せるのは”白内障だけ”なのです。

例えば他に緑内障を患っていたとして、白内障手術後に欠けてしまった視野が元通りになる事はありません。


”手術”という大きな事が行われるので、少なからず今までよりはよく見えるようになる事は確かです。

「春に満開に咲くさくらの色ってこんなに綺麗だったんだな」「雨上がりの綺麗な虹のかかる風景」に感動したりと素晴らしい事を再認識する事も多々あります。

目と脳は繋がっています。目から入った情報を脳へ多く送る事は認知症の予防効果にもなります。

歳を重ねて体力が低下してから手術を受けるより、早めの段階で白内障の手術を決断するほうが最近ではメリットのほうが多いといえそうです。

(※当院で手術は行っていません。術前・術後のフォローのみとなります。紹介状をご希望の方は医師までご相談ください)