急に眼がこんなに真っ赤に!!

次の写真を見てください!!!眼が信じられないくらい真っ赤です。自分の目が、突然こんなになっていたら、どうしますか?

結膜下出血

例えば今朝、鏡で見たときは何ともなかったのに、ランチの時に同僚に指摘されてビックリ!周囲の心配を背負い、急いで眼科に駆け込みます。しかし、診察が終わってみれば「処置なし」それどころが「薬も処方なし」。

「・・・?!」

狐につままれたような感じで診察室から出てくる患者さん、多くいらっしゃいます。一体何だったのでしょうか。

これ、診断として申し上げると「結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)」と言われるものです。症状だけは酷く見えるので、ホントに薬もなくて大丈夫なのかと心配になると思います。しかし、見た目とは真逆で結膜下出血は、結膜下の毛細血管が切れて出血したもので、ほとんど痛みなどの自覚症状はありません。

手足にできる痣(あざ)と同じように考えていただくと納得しやすいと思います。見た目は重症ですが、痛くも痒くもありません。眼にできた痣のようなものです。出血は通常2週間程度で、自然に吸収されていきますのでそれを待つだけです。(ひどいものは、数ヶ月かかることもあります)原因も不明なので、赤みが吸収されるのをおとなしく待ちます。

しかし、注意すべき点もあります。例えば自覚症状で、「見えにくさを感じる」「 視野が狭い気がする」などは通常ありませんので、こういった症状が出る場合は、放置は禁物です。また、全身性の病気(高血圧、糖尿病、貧血など)や急性結膜炎などによっても結膜下出血は起こります。他にも、野球のボールとかが眼に当たった、尖ったものが眼にぶつかったなどといった原因でも起こります。これらの場合は、単なる結膜下出血と気楽に放置してしまっては駄目なケースの一例ですので、やはり先生の適切な診断を受けることがベストです。