ストレスを溜めすぎると、視界がゆがむ?!

今回は表題のとおり、過度のストレスが眼病を発症させるという点についてお話いたします。

特にこの病気が起こりやすりのは、男性の30代~40代くらいの方といわれています。この年代だと毎日の仕事や家庭の事など様々なストレスを日々抱えているかと思いますが、これを溜め込みすぎると中心性網膜炎、正式には中心性漿液性網脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうみゃくらくまくしょう)という病気にかかることがあります。

どんな病気かというと、物を見るために重要な網膜の下に水が溜まって物が歪んで見えたり暗く見えたりと生活上に大きな支障をもたらします。眼底検査をすることによってすぐに診断されますので、こういった症状がある場合はすぐに眼科を受診してください。

実際に眼底の断面を撮影してみると、明らかな違いがわかります。
正常な眼底中心性網膜炎
左側は正常な眼底の断面図です。右側は中心性網膜炎を起こしている断面図です。

右側の写真の赤い丸枠に囲まれた部分に、三角の突起が見えます。網膜の下に水が溜まって中心部分が盛り上がってしまっているのがよくわかります。水が溜まった位置によって、視力低下や歪み、色覚異常、暗く見えるなど症状が異なります。

もし、中心性網膜炎と診断されてしまったら、何よりもリラックスして休息をとることが大切です。これが第一段階の治療と言われています。症状によっては薬やレーザー治療になるケースもありますがともかく休息することが大切です。また、失明に至るまでの事はほぼありませんが再発しやすい病気です。再発を繰り返していると視界のゆがみが残ることがあります。