ソフトコンタクトレンズのケアについて

新生活のスタートに向けて、3月は初めてコンタクトレンズに挑戦したい!という方が多く来院されていました。
最初はケアの必要のないワンデータイプのコンタクトレンズで、慣れてきたらコストの面も考えて2ウィークタイプのコンタクトレンズにしたい…という方も多いと思います。

レンズケアが必要なコンタクトレンズは、毎日のケアがとても重要になります。
レンズケアを怠るとレンズに汚れがたまり、装着した時にゴロゴロするなどの不快感が生じたり、それによって引き起こされる重篤な眼の病気になってしまいます。
改めて自分が使用しているケア用品の、正しい使用方法を確認しましょう。

使用している人も多い、マルチパーパスソリューションと呼ばれる、1つの液で洗浄・すすぎ・保存・消毒ができるケア用品。
このタイプのものは「こすり洗い」が非常に重要な工程になります。このこすり洗い、しっかり行えていない方多いと思います。こすり洗いはコンタクトレンズ両面とも、各20秒間程洗う必要があります。実際にこすって洗ってみると、20秒間て結構長いものです。これだけやってはじめて汚れがしっかりと落ちるのです。数回適当にこすって終わり…ではコンタクトレンズには汚れがたまってしまう一方です。
こすり洗いが必要なケア用品を使用している人は、今日から両面各20秒間ずつ…を目安にしっかりと洗浄をおこなうようにして下さい。

コンタクトレンズ洗浄保存液の裏技はあくまでも裏技。

A子、たまに2ウィークタイプのコンタクトレンズを使用することがあります。そのため自宅にもコンタクトレンズの洗浄保存液なるものが洗面台に常備されています。

ある日、家族がA子のコンタクトレンズ洗浄保存液を洋服に垂らしているのを目撃しました。アトピーもちの家族で痒くて背中をよくバリバリ掻いてしまう癖があるため、洋服に血液シミがつくこともしばしばあります。そこでコンタクトレンズ用の液で何をしているのかを尋ねました。

MPSアイミーすると、某有名テレビ番組でコンタクトレンズの洗浄保存液を垂らして、ちょっと時間を置いてから洗濯機にかけると血液のシミがとれるという内容の放送があったそうです。その放送を見た後から、この裏技なるものを実践しているというのです。コンタクトレンズ洗浄保存液の中にはたんぱく質分解酵素が含まれていて、血液凝固したタンパク質を分解してくれるわけです。

確かに洗濯後はスッキリと血液シミが取れていました。裏技といえばそれまでの話なのでしょう。

ちなみに、旭化成アイミーのホームページに出ていたコンタクトレンズケア用品の本来の使用目的・方法とは異なる使い方についてというお知らせはこの事が原因なのでしょうか?何があったかは特に触れられていないのでわかりませんが、明らかに洋服の洗濯に使っているA子家族の使用方法は当てはまりそうです。

ルテインは10年後、20年後を考えて摂取してみる。

目の健康に役立つサプリメントとして、当院では「ルテインPro(プロ)」を取り扱っています。すでに黄斑変性症などを気にされているミドルエイジの方は、ルテインを積極的に摂取しようと心掛けている様子が見受けられます。

ルテインプロルテインとはカロテノイドの一種で、とくに水晶体や網膜に多く含まれる栄養素です。年齢とともに栄養素は減少していくため、細胞が弱ってしまう原因にもなります。

ところで、予防という点で考えるともっと前の時点からルテインを摂取していくほうが大変効果的とされます。ルテインProはサプリメント=健康食品になりますので、毎日の食事の補助的な役割を果たします。今日摂取したらか、明日あさってに何か変化が出るのか?と言われれば劇的に何かが変わることはありません。しかし10年、20年後にルテインを積極的に摂取していた人とそうでない人。目の健康面で大きな差が出るはずです。

ルテインProは日本人の食生活や体型などを考慮し、必要とされる栄養素を効率的に摂取できる仕様になっています。
ルテイン 10mg
ゼアキサンチン 2mg
DHA 30mg
他にも、ビタミンCや亜鉛も配合されています。

受付にて、気軽に購入が可能となっていますのでお気軽にお申し出ください。

※ルテインプロは、2017年5月にて取り扱いを終了しております。以降はルテインの含有量がルテインプロの2倍入った参天製薬「サンテルタックス」をご案内しております。

若い女性にも増えた?!物が歪んで見える症状。

先日働き盛りの年代の男性に多く発症する中心性網膜炎についてお話をしたかと思いますが、近年は女性の社会進出が増えた事にも影響されるのかこの病気を発症してしまう女性の方が多く見受けられるようになりました。 起きる原因としては過度のストレスや睡眠不足が主として挙げられています。

中心性網膜炎とは物を見るために重要な部分、網膜の黄斑部分に水が溜まり物が歪んで見えたり、小さく見えたり、中心部分のあたりが暗い感じに見えたりと視力に影響を及ぼします。他にも色が通常の色と違って見える色覚異常を訴えるケースもあります。

中心性網膜炎中心性網膜炎OCT←断面図でみると、三角に突起している部分が中心に見えます。

もし、この病気にかかってしまったらほとんどの場合は自然治癒の治療を第一として、リラックスした生活を心掛けることです。症状によってはレーザーや薬による治療が行なわれます。

また、この中心性網膜炎にかかったことがある方は将来「加齢黄斑変性症」にかかるリスクがそうでない方よりも罹患リスクが高くなると言われています。初期の段階では中心性網膜炎も、加齢黄斑変性症も大変症状が似ています。治療方法はどちらの診断になるかで変わってきますので、異常を感じた場合はすぐに眼科を受診するようします。

プラセンタの種類☆

プラセンタを利用した化粧品やサプリメントなどが多数発売されていますが、現在は「ブタ」「ヒツジ」「ウマ」「ヒト」、そして「植物性」などが挙げられます。

中でも一番安全性が高くて、効果が高いのは「ヒト」です。重篤な副作用が出たということも現在までありません。「ヒト」のプラセンタは日本では注射のみ認められていて、「メルスモン製剤」と「ラエンネック製剤」として流通されています。そのため、「ヒト」プラセンタが打てるのは医療機関に限定されます。当院でも、プラセンタ注射は「ヒト」プラセンタを注射しています。

ちなみに他の動物性のものは、ある程度の効果は確認されていますがアレルギー反応を起こしたり、トラブルになったという話をよく耳にします。その反面、植物由来のプラセンタはアレルギー反応はこそは少ないですが、もともと植物に胎盤はないため胎座から採れる成分がプラセンタとされます。そのため、成長因子が含まれないのでアンチエイジングを期待するうえではヒトや動物性のものと比べるとその効果は低いものとなります。(成長因子は、細胞の修復や分裂を促して元気にさせる力を持っています)

馬の目多くはブタプラセンタが安価のため多く流通しているようですが、動物性のプラセンタで悩むなら今は「ウマ」が一歩前を行くものとなっているように思えます。

ウマプラセンタはブタと比較してアミノ酸が1.2倍程度含まれていて、さらに必須アミノ酸が「ヒスチジン」「フェニルアラニン」「メチオニン」「トリプトファン」の4種類と準必須アミノ酸「チロシン」「システイン」の2種が含まれるということで注目をされています。ですが、ブタプラセンタに比べるとかなり高価なようです・・。

プラセンタの種類はさまざまですが、やはり「ヒト」プラセンタが一番安全で効果が高いので、医療機関に通えるかたはこちらがお勧めです。

目のたるみと瞬きの関係。

瞬きの回数が少ないとドライアイを悪化させ、目の病気にかかりやすいというのはご周知のとおりですが、実は「美容的」にも大変な問題があるのです。

まぶたのたるみ人間は1日に約2万回の瞬きをしています。瞬きをするために目の周りの筋肉を使用するのですが、目を開けるために「上眼瞼挙筋」、眼を閉じるために「眼輪筋」が動きます。そして、これらの筋肉は目の開閉のみならず皮下脂肪を支える役割も果たします。

とくに眼輪筋が弱ると外見的に目立ちやすく、その下にある皮下脂肪が表面にぷよっと浮き出てきてしまうのです。その部分は触ると皮膚がぷよぷよしています。著名人の方でいえば、政治家の小沢さんとか俳優の岸辺一徳さんとか・・でしょうか。目の下のあたりにぽこっと膨れているような部分があります。

年齢とともに眼の周りの筋肉も弱っていくので仕方のないことなのですが、美容的に女性は気にされる方が多くいらっしゃいます。

ちょっとしたプチケアであれば、ここにBNLS注射を打ち、皮下脂肪を溶解してしまうことでかなり目立たなくなります。極細の針で一瞬チクッとする程度なので痛みも、腫れもほとんどありません。気になって仕方ない~;という方は、お気軽にご相談ください。 ですが、日常としてできる最大のケアは、よく瞬きをして眼の筋肉を使うということです。

インナードライ肌には顔プラセンタをどうぞ。

最近は雑誌などでもよく取り上げられるようになった「インナードライ肌」。トラブルの危険性が高いことでも有名です。インナードライ肌は、肌の内部が乾燥してしまっている状態なのです。見分け方としては、”化粧がすぐに崩れる”、”肌表面に皮脂が浮き、肌の弾力がない”という場合は要注意です。

美肌では、何故トラブルが多いのかというと「間違ったスキンケア」をしてしまう事にあるのです。インナードライ肌は肌の内部が乾燥しているため、水分を外部に逃さないように肌表面に皮脂を分泌させてしまいます。そうすると、一見「脂性肌」のように思えてそのケアをしてしまうのです。例えば脂取り紙でどんどん表面の皮脂を取り除く、さっぱり系の基礎化粧品を使用するなど、皮脂対策をしてしまうため、乾燥状態をさらにエスカレートさせてしまいます。

最近ではインナードライ肌対策として様々な化粧品なども出ていますが、「顔プラセンタ注射」でケアするのはいかがでしょうか。

プラセンタに含まれる成長因子が肌内部の真皮層に働きかけて、美肌の大要素「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「エラスチン」の生成を促します。これらは多くの水分を含んでくれますので肌の内部の乾燥を改善することに役立ちます。また、直接お顔にプラセンタを打ちますので即効性にも優れます。医療機関で使用するプラセンタ注射はすべてヒト由来のもので安全性にも大変優れます。もちろん、当院は予約不要ですので気が向いたときにお立ち寄りください。

顔プラセンタは1回¥3,000+税(自由診療)となります。痛みも少ない極細針を使用し、腫れも数時間で落ち着く方がほとんどです。

視力と度数は別物です。

一般の方が視力というと、「裸眼視力」のことを言われることが多いと思います。視力が良いとか悪いとかを話す際、「視力が0.1しかないの」「私は、1.5あるよ」と話題になるのは「裸眼」の状態と推察できます。

視力検査ところで、春休みに入るとさくら眼科では初めてコンタクトレンズを使ってみよう!とお子さんをお連れになる親御さんが沢山来院されます。

そんな中、とある少年とお父さんに「お子さんの裸眼視力は0.1です」とお話をしていると、そのお父さん。ご自身も視力0.1なので「俺と同じじゃないか!じゃあ、コンタクトも俺の使い捨てレンズ使えば良いよ」と一言。

あらら・・、何か勘違いをされているような・・。

確かに裸眼視力が0.1なのは一緒として、同じ度数のコンタクトレンズが使えるかどうかというのはまた別の話になるのです。

そもそも裸眼視力は、何も矯正手段を用いずに視力を測った結果値にすぎないのです。そのため、近視が原因で0.1の裸眼視力の人もいれば、遠視が原因で0.1の人もいます。また、乱視が原因、白内障などの病気が原因・・・・・と、数え切れないさまざまな理由で裸眼視力が0.1になる方がいるのです。

例えば、近視が原因で0.1の裸眼視力のA君に、1.0が見えるようになるコンタクトを合わせたところ使用すべき度数がー2.00になったとしましょう。では遠視が原因で裸眼視力0.1のB君がこの度数ー2.00のコンタクトを装着したら、ぼやけて何も見えないのでは?!って話になります。

改めて、裸眼視力が同じB君のコンタクトの度数を合わせていったら+1.50に落ち着いたとしましょう。全く違うコンタクトの度数で視力を矯正することになっています。度数も違えば符号も違いますよね・・。

視力と度数って混乱されがちなのですが、全く違う意味をもっているのです。

高血圧だと、眼にも悪影響が出ます。

年齢を重ねてくると、血圧の話題がよく出るようになります。血圧は上が120とか、下が70とか何となく会話していても、ではこの「上」ってなんでしょう?上の血圧とは、心臓が収縮して血液を体内に送り出すときの血圧です。そうすると下の血圧は血液が体内から心臓へ戻ってきて、次に送り出す血液を溜めているときの血圧のことを言いします。

高血圧この上の血圧があまりにも高いと、「高血圧」という診断がなされます。そして、眼科においても高血圧の方は眼底出血を起こす危険性が高いとも言われています。

眼底には網膜にたくさんの血管があり、あまりにも強い勢いで血液が流れて圧力がかかると、とくに細い血管では破損して目の奥で出血してしまうことがあるのです。目の表面の出血であれば自分で鏡を見れば気が付きますし、他人から見ても「あれ?目が赤いよ」とわかります。

しかし目の奥の出血の場合はなかなか自覚症状が現れません。特に片眼だけ出血している場合は、もう片方の眼が見えているので当人は全く気が付かない・・!ということもしばしばあります。ようやく大出血になって、ふとした瞬間に「ん?見え方が比べてみるとおかしい!」と眼科を受診されるケースが多いのです。いつからだったのかもわからず、今さっき気がついのです!ってことになるのです。

大出血になる前に何とかする。ということを考えると、高血圧の方も定期的な眼底検査が大変重要になります。また、高血圧を改善するには日ごろの食生活(塩分やカロリーの摂取コントロール)や適度な運動も求められます。

プロテオフは、緑のパッケージ「O2ケア」と組み合わせます。

メニコン社から出ているハードレンズ用ケアシステム。薬局薬店、スーパーやコンタクトレンズ販売店など様々な場所で見かける露出度の高い製品です。
抗菌アミノソラ

似たパッケージで色違いで3色。緑とピンクと水色のタイプがあります。微妙にこれらは成分や使用方法が異なります。ミルファ

対して、この酵素液のプロテオフ。これはタンパク酵素剤です。2液タイプに対応している「緑」のこのパッケージのO2ケアと組み合わせて使う必要があります。そして、ピンクや水色のパッケージの液に混ぜて使うことはありません。ピンクや水色のパッケージの「ミルファ」や「アミノソラ」はすでに酵素剤が混ざった1液タイプになっています。

O2ケア酵素剤の効果としては、プロテオフのように2液タイプの方が汚れ落ち効果は高いとされていますが、毎日液を垂らすのが大変・・という方には1液タイプが向いています。どちらのタイプの指で擦って汚れを落としますが、液剤の状態が緑のO2ケアの方が使いやすいという感想を持たれるユーザーの方が多いようです。毎日のケアで使用するものですので、使いやすいものを選択されると良いでしょう。