初コンタクトは、メニコン2ウィークプレミオが慣れやすいかも!

初めてコンタクトレンズをする時。

どの製品が良いのか、

どの製品が目に合うのか、

どの製品が使いやすいのか、

ともかく初めてなので、何をどのように選んだらよいのか全く分からないという患者さんが相談にいらっしゃいます。最近は使い捨てや定期交換タイプのコンタクトの種類が増え、気軽に試せるようになってきています。

製品特長についてはもちろん、目の状態に合ったものを提案させていただいていますが、その中でも「メニコン2ウィーク プレミオ」は初めてコンタクトを使う方でも
とても使いやすいと好評です。

メルスプラン

榮倉奈々さん出演のテレビCMで有名な製品ですのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

2ウィークプレミオ

この2ウィークプレミオが初めての方に向いているかを挙げてみます。

①裏表が分かりやすい、取り外しがしやすい
②酸素透過率の高いシリコーンハイドロゲル素材
③定額制メルスプランでも使用できる

①は、通常レンズの裏表を形で見分けますが、プレミオにはレンズ自体にマーキングがあります。人差し指の上にのせたレンズを上から覗き込むように見たとき、右側に数字の「6」もしくは「3」左側にメニコンのロゴマークがあれば表面と判別することができます。レンズの反り具合はでは判りにくい方もいますので便利です。また、レンズの形状もしっかりしてるので着けやすく、外す時も目にコンタクトが貼りつくような独特のフィッティングにもなりにくいので、外しやすいレンズです。

②については、現在出ている2週間タイプのレンズの中でトップクラスの高い酸素透過率(DK/L値)をもちます。2ウィークプレミオのDK/L値は、161です。通常のソフトコンタクトレンズは平均20~30程度ですから、5~6倍も酸素を通せる力があります。毎日長時間使用することを考えると、酸素透過率は眼の負担を軽減させる重要な指標です。さらにシリコーンハイドロゲル素材は、乾燥感の軽減にもつながります。

③については、初めてコンタクトを使う際、慣れないとレンズを紛失したり、破いたりとトラブルがつきものです。レンズの消耗枚数が激しいと、何箱も買い足さないといけません。そんな時に定額制メルスプランを選択されていると、もしもの時にもレンズ購入代金が課金されずに、新しいコンタクトが受け取れるというメニコン社の独特なシステムレンズの対象になっています。月々両眼¥2,100+税の会費制です。(もちろん、会費制ではなく通常購入する方法もあります)

初めてコンタクトレンズを使ってみようと考えている方には大変使いやすい製品なので、選択肢の1つとして検討してみてください。

バイオフィニティをご存じですか?

コンタクトレンズの商品ですが「バイオフィニティ」をご存じでしょうか?また「クーパービジョン」という製造メーカーについてはいかがですか?

このクーパービジョンというメーカーさんは、いっさい製品の広告をしません。ですので、メディアへの露出が全くありません。もし、一般の方でご存知の方がいらっしゃれば、かなりのコンタクトレンズ通といえますでしょう。さらに付け加えますと広告費は製品の開発費に充てているため、陰ながら本当に良い製品が多いのです。長年知らずに使用している患者さんも多いアクエアシリーズもその一つです。

同社の製品の中でも新しく登場したのがバイオフィニティです。2週間定期交換タイプです。
バイオフィニティ
酸素透過率抜群のシリコーンハイドロゲル素材で、なおかつレンズの初期装用時から、最終日まで快適に使用できると、オススメした患者さんも大満足される方の多い製品です。シリコーンハイドロゲル素材のものだと、レンズが固かったり、親油性のため表面が曇ったりといった訴えが多かったのですがその点も大きく改善されています。

私A子自身も使用してみましたが、着けた瞬間に、ふわっと軽い感じという感覚です。数時間後も最終日あたりでも初日と変わらない使用感でした。通常のレンズでは2週間交換間近だとゴロゴロしたり乾燥しやすくなったりもしますが、このレンズではそういったことは感じませんでした。また、私の目のカーブも比較的キツイ数値ですが、違和感ありませんでした。個人差はあると思いますが、一度は使用してみる価値のある製品と思えます。新しい発見があるかもしれません。

眼精疲労で悩む方に、こんなコンタクトレンズがある。

日常生活で、「よく眼が疲れる・・・」 そのように感じている方は多くいらっしゃると思います。仕事や学校の授業でもそうですが、パソコン画面を長時間見たり、勉強に励んでいたりするとどうしても眼精疲労の症状がでてきます。

そんな時、ちょっとコンタクトレンズを使っているようなら 「眼精疲労を軽減するコンタクト」を試してみませんか?! 老若男女問わず、使用できます。メニコン社から「メニコン2ウィークデュオ」という商品が販売されています。 広告とかではほとんど露出しないので、ご存じであるという方は少ないのでは ないでしょうか。

メニコン2ウィークデュオパッケージ

 

 

 

 

【メニコン 2ウィークデュオ】 2週間タイプ 1箱6枚入り

他にも、旭化成アイミーから「アビュー」という商品が出ています。
アイミーアビュー
【旭化成アイミー アビュー】 1ヶ月タイプ 1箱3枚入り
本を読んだり、パソコンをしたり、机に向かって勉強したりするときには人は「毛様体筋」という筋肉を使います。毛様体筋は、眼の中でピント調節行い、 物が綺麗に見えるようにしてくれています。見ている間、ずっと働き続けます。 しかし、ずっと立ったままとか、腕立て伏せしたまま~とかだと疲れてくるのと 同じように、この毛様体筋も使い続けていると疲れてきます。 これが、眼の疲れとして感じられます。

例えば、片足をネンザした時に自分で歩くのは大変ですが、松葉杖を使ったら
ちょっと楽になりませんか? 大げさかもしれませんが、この「松葉杖」の要素がこれらのコンタクトレンズには入っていると考えるとどうでしょう。

フル稼働しているご自身の眼のピント調節機能を、松葉杖のように、少し手助けしてあげられたら、楽ですよね!コンタクトレンズですので、眼に合うがどうかは個人差があるかと思いますが、気になる方はどうぞご相談下さい。

乱視用レンズへの転向時に困ること。

今まで近視用ソフトコンタクトレンズを使用してきたのに、乱視用にしなければ視力が得られなくなった。そんなコンタクトレンズユーザーの方が、乱視用のレンズを着けて一言おっしゃる事をいくつか挙げてみます。

(1)今までのレンズよりも厚みが増した

(2)レンズサイズが大きく感じる

(3)着け心地に違和感あり

近視用コンタクトレンズは着けているのを忘れるくらい快適であったけれど、乱視用は目に入っているという存在感が大きいと思われる方か多いようです。初めてコンタクトレンズをしたときから乱視用を使っていればあまり気にならないようですが、近視用のレンズの装着感の良さを体感した後であると、どうやら乱視用レンズのデザインが受け入れられないようなのです。

そもそも乱視用レンズは、レンズを安定させるために様々なデザイン工夫が施されています。レンズが瞬きをしたときに回転してずれてしまわないようレンズ下方に厚みを持たせたり、上下の部分を薄くしてまぶたで挟み込めるようになっているなど、様々な方法で視力が得られるようにできています。うまくフィットするか否かは個人差がありますが、技術的には称賛に値するのではないでしょうか。

しかしながら、乱視用レンズに転向して見え方は確かに良くなったのにレンズの着け心地が耐えられないという事態になると、見え方よりもストレスが大きくなってしまい多少見え方にブレがあっても近視用のレンズのままでよいという選択をされる方もいらっしゃいます。

確かに無理をしてでも乱視用レンズを選択する必要はありませんが、検査時に着けた一瞬で判断するのではなく、慣れるまで何日か試してみるということも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

コンタクトレンズの乾燥感や、異物感を軽減させる秘密のアイテム。

ハードレンズはもちろんのこと、ソフトレンズでも乾燥したりしてくるとゴロゴロと違和感、圧迫感がでてくるというユーザーの方も多いと思います。こういった悩みを解消するために、「コンタクトレンズ装着液」という商品が存在します。船橋周辺ではハードコンタクト専用に「レンズアシスト」、ソフト・ハードコンタクト兼用は「CMプラス」という製品が市販されているのをよく見かけます。

通常、乾燥感などを感じる場合は乾いたら目薬を点眼するという順序ですが、装着液はコンタクトレンズの表面を乾燥しにくくさせる効能がありますので、目が乾く前に、先にレンズに液を垂らして使用するものです。さらに、コンタクトレンズの異物感を改善したり汚れを付着しにくくするといった効果も期待できます。

しかも、ハードコンタクトレンズ専用の装着液「レンズアシスト」には、コンドロイチンという成分が含まれます。コンドロイチンは、関節などがこすれあっても痛みが出ないよう潤滑油の役割を体内で果たしている成分ですので、目とコンタクトレンズのこすれ合う関係を緩和させるのにも有効のようです。ソフト・ハードレンズ兼用で使用できる「CMプラス」にはタウリンという成分が含まれます。タウリンには疲れ目を改善させる働きがあります。コンタクトの乾燥感をやわらげ、疲れ目予防にもなるのであれば一石二鳥です。

点眼薬の力というのは素晴らしいものですが、点眼薬のお世話にばかりならないよう「予防してみる」というのもいかがでしょうか。

2ウィーク定期交換レンズの交換日、正しく覚えていますか?

よく2週間使い捨てレンズ、2ウィークコンタクト、という製品を耳にするかと思います。この交換日を勘違いされている方はいらっしゃいませんか?!

「2週間使ったら、新しいコンタクトにする」

初めてコンタクトレンズを使用するとき、説明を受け念頭に置いていただいた内容かと思うのですが、ここでやはり語弊があるようです。

「2週間使える?」
「2週間分、使える?」
「2週間経過で捨てる?」

この「2週間」というのはいつから数えて、何を基準に2週間なのでしょう?

正解は「2ウィークタイプのコンタクトレンズは、ブリスター(個包装)開封してから、2週間経過したら捨てます。その間に使用しても、しなくてもです」

当院には初めて来院された患者さんでしたが、コンタクトレンズには慣れいて、もう十数年使っていらっしゃる方でした。しかし、使い方などについてお話をしていたところ、びっくりするようなお話が飛び出ました。何と2ウィークコンタクトを「使った回数を14日分(14回分)」チェックされていたとか!

レンズをブリスターから取り出したのは先々月で、ほとんど使わないから10回くらい使って今に至ると。結局、使う頻度が少ないということで、その患者さんはワンデータイプにされましたが、どこかで伝達された事が通じ切らなかったのですね。使用方法の説明を一番初めに理解していただくと思いますが、その時に「勘違い」して覚えてしまうとそれが当たり前になってしまいます。

「2週間使ったら捨てる」→あくまでも、2週間毎日使うという大前提がここにあります。この部分をあやふやに覚えていると、「2週間使ったら」→「2週間(14日間)」→「14回使ったら」捨てる??という具合に伝言ゲームのように変換されてしまったように思えます。こんな事もあるのですね。

確かに、初めてコンタクトレンズを使用する際は覚えないといけないことが多く、1回説明を受けても、その内の1つや2つは忘れてしまったり聞き逃してしまっているかもしれません。2回目以降の定期検査の時には、こちらからもお話を伺うようにしておりますが、気になる事やあやふやな点がありましたら是非お声掛けください。

ドライアイ症状を改善するコンタクトレンズがある?!

コンタクトレンズをすると、目が乾く。そんな悩みを持たれていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。その中でも、特にソフトコンタクトレンズは水分を必要とし、装用中は涙をコンタクトが吸ってしまうという状態が引き起こされます。ソフトコンタクトレンズは、水分を含むことにより視力を出したり、着け心地のよさを出すことができるものなので涙は大変重要な役割を果たしています。

しかし、ドライアイの方の場合コンタクトレンズが必要とする涙の量が分泌されずに涙が目の中に足りないという深刻な事態が起こります。人工涙液の点眼はもちろん、症状がひどい場合はコンタクトレンズの使用を中止することにもなります。

では、ドライアイがある場合はどんなコンタクトを選択したらよいのでしょうか。今では様々な特長をもった製品が開発されつつありますが、中でも「ワンデーアクエアプロシー」「プロクリアワンデー」といった商品は、ドライアイ症状を改善すると
FDA(米国食品医薬品局)から認定を受けている製品があります。このような製品を選択肢の一つとして加えてみるのはいかがでしょうか。

カラーコンタクトレンズは全てがダメな製品なのか。

カラーコンタクトレンズ(以下カラコン)については、賛否両論が今も昔も変わらず存在します。

数年前まではいわゆる「雑貨」扱いで、取り扱い説明もなしで販売されることもあり、眼障害が多発していました。カラコンの取り扱いが原因で失明に至ってしまったというケースも多数問題視されています。

しかし、市場にでまわっているすべてのカラコンの性能が駄目であるわけではありません。高度管理医療機器の承認をとった優秀な製品も中にはあります。承認をとり眼科医の処方と指導に基づき購入されたカラコンであれば、ほぼ従来のソフトコンタクトと変わらないといった製品も出ています。カラーの着色部については、直接カラーの着色部が目に触れないよう透明レンズ2枚でサンドイッチのようにカラー部分をはさみこむような構造になっている製品も多数あります。

見分け方として高度管理医療機器の承認をとった製品には必ず、承認番号があります。例えばジョンソン&ジョンソンから発売されている2ウィークアキュビューディファインの承認番号は「22000BZX00369000」、チバビジョンのフレッシュルックデイリーズは「21000BZY00068000」などといったようにいまや一般の方でもインターネットでも調べればすぐにもわかりますし、製品のパッケージや添付文書にも記載されています。カラコンだからといって、頭ごなしに全てを否定する必要はないかとも思います。

院内でよくある風景は、娘さんはカラコンが希望。しかしながら親子さんがノーというケースで親子喧嘩が勃発なんてことがあります。学校生活つ使うのはいただけませんが、お休みの日に少しというくらいならいかがでしょうか?使用方法をしっかり守って使用するようきちんと約束をして。

 

遠近両用コンタクトレンズ、見え方の質を考えてみる。

遠近両用コンタクト。 ネーミングからすると、「遠くも近くも見やすくなる」と 大きな期待を寄せられている方もいらっしゃると思います。確かに遠くも、近くも見えるということに間違いはないのですが、 その満足度に大きな差があるようです。

日本で初めにこのコンタクトを作ったのがチバビジョンで 「デイリーズプログレッシブ」という製品です。 念頭においたのは、”生活上の視力を確保する”という点にありました。そのため生活上の最低限の視力は確保できるものの、 ”遠くも近くもくっきり見えるというところまではいかない” というのが、使用者の率直な感想だったのではないでしょうか。

例えば今まで遠方の視力が1.0、遠くはこれで問題ありません。そして手元を見るときは上から老眼鏡を かけてバッチリ焦点を合わせていたような方がいらしたとします。 プログレッシブレンズで遠近ともに0.7程度の見え方を確保しただけでは、老眼鏡をかける必要はないかもしれないけど 「遠くも近くも今までのほうがハッキリ見えるではないか」と感じてしまようです。これはどちらかというと、失敗例です。

成功例としては、どちらかといえば遠方視力を我慢し、近方視力に重点をおいて コンタクトを使っていた方にとってはどうやら具合がよさそうです。 遠くがあまり見えていない状態が回復する傾向にあるため 近くは「うん、今までとあまり変わらない」 遠くは「見やすくなった」と満足度が変わってきます。

視力の出方やレンズをつけた状態での安定性は個人差があるので、 一概に決めつけられるものではありません。現在の見え方の状態と比較することになりますから、納得いく視界になるのか是非クリニックで試してみてください。

コンタクトレンズのUVカット

「目からも日焼けをする」というのは、驚くかもしれませんがこれは本当です。UVカット付きのサングラスをしているからといって安心はできません。確かにサングラスなどの眼鏡は正面からの光への耐性は強いですが、真上や横からの光にはほぼ無防備です。眼鏡は、耳や鼻にフレームをのせ眼から1~2センチ離れた状態で使用するものですから通常は全方位をカバーするのはなかなか難しいものです。

では対処法を考えてみますと、UVカット付きの「眼鏡+コンタクトレンズ」を組み合わせて使用するということが挙げられます。コンタクトレンズにも、UVカット効果をもった製品が多数あります。

例えばワンデーアキュビューシリーズには、すべての商品にUVカット効果があるとされます。紫外線には波長によりA,B,C波とありますが、C波はオゾン層により地上までは届かないとされています。残りのA波(UVA)のカット率は約81%、B波は何と約97%といわれています。

また、通常コンタクトレンズのUVカットは紫外線散乱剤ではなく、紫外線吸収剤が採用されています。紫外線吸収剤は紫外線吸収をし、別のエネルギーに変換されているとお考えいただくと目に負担がかかることがなさそうと思えますよね。

コンタクトレンズと眼鏡は両方を上手く活用することがお互いを活かせることにつながるようです。