コンタクトレンズの乾燥感や、異物感を軽減させる秘密のアイテム。

ハードレンズはもちろんのこと、ソフトレンズでも乾燥したりしてくるとゴロゴロと違和感、圧迫感がでてくるというユーザーの方も多いと思います。こういった悩みを解消するために、「コンタクトレンズ装着液」という商品が存在します。船橋周辺ではハードコンタクト専用に「レンズアシスト」、ソフト・ハードコンタクト兼用は「CMプラス」という製品が市販されているのをよく見かけます。

通常、乾燥感などを感じる場合は乾いたら目薬を点眼するという順序ですが、装着液はコンタクトレンズの表面を乾燥しにくくさせる効能がありますので、目が乾く前に、先にレンズに液を垂らして使用するものです。さらに、コンタクトレンズの異物感を改善したり汚れを付着しにくくするといった効果も期待できます。

しかも、ハードコンタクトレンズ専用の装着液「レンズアシスト」には、コンドロイチンという成分が含まれます。コンドロイチンは、関節などがこすれあっても痛みが出ないよう潤滑油の役割を体内で果たしている成分ですので、目とコンタクトレンズのこすれ合う関係を緩和させるのにも有効のようです。ソフト・ハードレンズ兼用で使用できる「CMプラス」にはタウリンという成分が含まれます。タウリンには疲れ目を改善させる働きがあります。コンタクトの乾燥感をやわらげ、疲れ目予防にもなるのであれば一石二鳥です。

点眼薬の力というのは素晴らしいものですが、点眼薬のお世話にばかりならないよう「予防してみる」というのもいかがでしょうか。

2ウィーク定期交換レンズの交換日、正しく覚えていますか?

よく2週間使い捨てレンズ、2ウィークコンタクト、という製品を耳にするかと思います。この交換日を勘違いされている方はいらっしゃいませんか?!

「2週間使ったら、新しいコンタクトにする」

初めてコンタクトレンズを使用するとき、説明を受け念頭に置いていただいた内容かと思うのですが、ここでやはり語弊があるようです。

「2週間使える?」
「2週間分、使える?」
「2週間経過で捨てる?」

この「2週間」というのはいつから数えて、何を基準に2週間なのでしょう?

正解は「2ウィークタイプのコンタクトレンズは、ブリスター(個包装)開封してから、2週間経過したら捨てます。その間に使用しても、しなくてもです」

当院には初めて来院された患者さんでしたが、コンタクトレンズには慣れいて、もう十数年使っていらっしゃる方でした。しかし、使い方などについてお話をしていたところ、びっくりするようなお話が飛び出ました。何と2ウィークコンタクトを「使った回数を14日分(14回分)」チェックされていたとか!

レンズをブリスターから取り出したのは先々月で、ほとんど使わないから10回くらい使って今に至ると。結局、使う頻度が少ないということで、その患者さんはワンデータイプにされましたが、どこかで伝達された事が通じ切らなかったのですね。使用方法の説明を一番初めに理解していただくと思いますが、その時に「勘違い」して覚えてしまうとそれが当たり前になってしまいます。

「2週間使ったら捨てる」→あくまでも、2週間毎日使うという大前提がここにあります。この部分をあやふやに覚えていると、「2週間使ったら」→「2週間(14日間)」→「14回使ったら」捨てる??という具合に伝言ゲームのように変換されてしまったように思えます。こんな事もあるのですね。

確かに、初めてコンタクトレンズを使用する際は覚えないといけないことが多く、1回説明を受けても、その内の1つや2つは忘れてしまったり聞き逃してしまっているかもしれません。2回目以降の定期検査の時には、こちらからもお話を伺うようにしておりますが、気になる事やあやふやな点がありましたら是非お声掛けください。

ドライアイ症状を改善するコンタクトレンズがある?!

コンタクトレンズをすると、目が乾く。そんな悩みを持たれていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。その中でも、特にソフトコンタクトレンズは水分を必要とし、装用中は涙をコンタクトが吸ってしまうという状態が引き起こされます。ソフトコンタクトレンズは、水分を含むことにより視力を出したり、着け心地のよさを出すことができるものなので涙は大変重要な役割を果たしています。

しかし、ドライアイの方の場合コンタクトレンズが必要とする涙の量が分泌されずに涙が目の中に足りないという深刻な事態が起こります。人工涙液の点眼はもちろん、症状がひどい場合はコンタクトレンズの使用を中止することにもなります。

では、ドライアイがある場合はどんなコンタクトを選択したらよいのでしょうか。今では様々な特長をもった製品が開発されつつありますが、中でも「ワンデーアクエアプロシー」「プロクリアワンデー」といった商品は、ドライアイ症状を改善すると
FDA(米国食品医薬品局)から認定を受けている製品があります。このような製品を選択肢の一つとして加えてみるのはいかがでしょうか。

カラーコンタクトレンズは全てがダメな製品なのか。

カラーコンタクトレンズ(以下カラコン)については、賛否両論が今も昔も変わらず存在します。

数年前まではいわゆる「雑貨」扱いで、取り扱い説明もなしで販売されることもあり、眼障害が多発していました。カラコンの取り扱いが原因で失明に至ってしまったというケースも多数問題視されています。

しかし、市場にでまわっているすべてのカラコンの性能が駄目であるわけではありません。高度管理医療機器の承認をとった優秀な製品も中にはあります。承認をとり眼科医の処方と指導に基づき購入されたカラコンであれば、ほぼ従来のソフトコンタクトと変わらないといった製品も出ています。カラーの着色部については、直接カラーの着色部が目に触れないよう透明レンズ2枚でサンドイッチのようにカラー部分をはさみこむような構造になっている製品も多数あります。

見分け方として高度管理医療機器の承認をとった製品には必ず、承認番号があります。例えばジョンソン&ジョンソンから発売されている2ウィークアキュビューディファインの承認番号は「22000BZX00369000」、チバビジョンのフレッシュルックデイリーズは「21000BZY00068000」などといったようにいまや一般の方でもインターネットでも調べればすぐにもわかりますし、製品のパッケージや添付文書にも記載されています。カラコンだからといって、頭ごなしに全てを否定する必要はないかとも思います。

院内でよくある風景は、娘さんはカラコンが希望。しかしながら親子さんがノーというケースで親子喧嘩が勃発なんてことがあります。学校生活つ使うのはいただけませんが、お休みの日に少しというくらいならいかがでしょうか?使用方法をしっかり守って使用するようきちんと約束をして。

 

遠近両用コンタクトレンズ、見え方の質を考えてみる。

遠近両用コンタクト。 ネーミングからすると、「遠くも近くも見やすくなる」と 大きな期待を寄せられている方もいらっしゃると思います。確かに遠くも、近くも見えるということに間違いはないのですが、 その満足度に大きな差があるようです。

日本で初めにこのコンタクトを作ったのがチバビジョンで 「デイリーズプログレッシブ」という製品です。 念頭においたのは、”生活上の視力を確保する”という点にありました。そのため生活上の最低限の視力は確保できるものの、 ”遠くも近くもくっきり見えるというところまではいかない” というのが、使用者の率直な感想だったのではないでしょうか。

例えば今まで遠方の視力が1.0、遠くはこれで問題ありません。そして手元を見るときは上から老眼鏡を かけてバッチリ焦点を合わせていたような方がいらしたとします。 プログレッシブレンズで遠近ともに0.7程度の見え方を確保しただけでは、老眼鏡をかける必要はないかもしれないけど 「遠くも近くも今までのほうがハッキリ見えるではないか」と感じてしまようです。これはどちらかというと、失敗例です。

成功例としては、どちらかといえば遠方視力を我慢し、近方視力に重点をおいて コンタクトを使っていた方にとってはどうやら具合がよさそうです。 遠くがあまり見えていない状態が回復する傾向にあるため 近くは「うん、今までとあまり変わらない」 遠くは「見やすくなった」と満足度が変わってきます。

視力の出方やレンズをつけた状態での安定性は個人差があるので、 一概に決めつけられるものではありません。現在の見え方の状態と比較することになりますから、納得いく視界になるのか是非クリニックで試してみてください。

コンタクトレンズのUVカット

「目からも日焼けをする」というのは、驚くかもしれませんがこれは本当です。UVカット付きのサングラスをしているからといって安心はできません。確かにサングラスなどの眼鏡は正面からの光への耐性は強いですが、真上や横からの光にはほぼ無防備です。眼鏡は、耳や鼻にフレームをのせ眼から1~2センチ離れた状態で使用するものですから通常は全方位をカバーするのはなかなか難しいものです。

では対処法を考えてみますと、UVカット付きの「眼鏡+コンタクトレンズ」を組み合わせて使用するということが挙げられます。コンタクトレンズにも、UVカット効果をもった製品が多数あります。

例えばワンデーアキュビューシリーズには、すべての商品にUVカット効果があるとされます。紫外線には波長によりA,B,C波とありますが、C波はオゾン層により地上までは届かないとされています。残りのA波(UVA)のカット率は約81%、B波は何と約97%といわれています。

また、通常コンタクトレンズのUVカットは紫外線散乱剤ではなく、紫外線吸収剤が採用されています。紫外線吸収剤は紫外線吸収をし、別のエネルギーに変換されているとお考えいただくと目に負担がかかることがなさそうと思えますよね。

コンタクトレンズと眼鏡は両方を上手く活用することがお互いを活かせることにつながるようです。

 

ソフトコンタクトレンズの消毒について

一昔前までは、ソフトコンタクトレンズの消毒は「煮沸消毒」という熱処理が一般的でした。煮沸消毒システムでは、最初に外したコンタクトレンズを洗浄液をつけてこすり洗いします。しっかりたんぱく質などの汚れを落としておかないと、固着してすぐにレンズが使い物にならなくなってしまうということもあり、無意識のうちに数百回こすっていた方も多かったはずです。そのあとは、レンズをすすぎ煮沸器にかけて平均2時間程度(製品によっては30分などもありましたが)待ち、煮沸が終わったら電源コードから外して保存、といった具合に何とも面倒な工程を時間をかけて行なっていました。

現在ではこの煩雑さから開放されるかのようにコールド消毒(熱を加えない消毒方法)が世に広まり、今ではどのメーカーも煮沸消毒システムの販売を中止してしまっています。

しかしながら、煮沸消毒の消毒力の強さには定評があり、特に細菌や微生物への消毒効果には目をみはるものがありました。廃れていってしまったのは何とも寂しいものでもあります。対してコールド消毒は、このような手間と時間を極限まで省くことができますが、消毒効果を比較すると大変弱いものとなっています。コンタクトレンズで引き起こされる眼障害は、正しいレンズケアができなかったことによるものが原因として多く報告されていますから、注意していきたいところです。

ソフトコンタクトの酸素を良く通す素材って?

昔からコンタクトレンズを使っていた患者さんの中には、「ハードレンズはソフトレンズより性能がよい」という概念がある方が多くいらっしゃると思います。この「性能がよい」と言われていた理由はどのような点があるのでしょうか?1つ代表的なものを挙げてみますと酸素透過性がソフトレンズに比べて極めて高いということがあげられるのではないでしょうか。

しかし、近年はソフトレンズの中にも、抜群の酸素透過率をもつ製品が登場するようになりました。「シリコーンハイドロゲル」という素材でできたコンタクトレンズです。ハードレンズと比べると(レンズサイズ(直径)などの差もありますので)一概にどちらが良いと断言はできませんが、従来のソフトコンタクトに比べれば平均5~6倍くらいは酸素透過率が高い製品です。

発売初期の製品では、たんぱく質は付きにくいが目の中の脂質や化粧品などの油分がコンタクトに付着しコンタクトをつけると曇って見えるという症状を訴える患者さんがいらっしゃいましたが、今ではこの点を改良するために表面処理加工などを施した製品が次々と開発されています。

従来のソフトコンタクトレンズに比べて酸素を良く通し、乾きにくいコンタクトレンズという位置づけになっていますの。毎日、長時間コンタクトレンズを着けている方は検討してみるのも良いと思います。

コンタクトレンズは高度管理医療機器です

コンタクトレンズは平成17年4月の薬事法改正により、高度管理医療機器に指定されています。高度管理医療機器には、「人の生命・及び健康に重大な影響を与える恐れがある医療機器として指定されているもの」という定義があります。よく耳にするものだと、心臓ペースメーカーなどもこれに含まれます。そう考えますと、コンタクトレンズって、そんなに大それた物なの?!と、驚くかもしれませんがそのくらい使い方を誤ると大変なことになります。

近年コンタクトを誤った使い方で使用し、失明に至ってしまったという事例が報告されるということも少なくありません。特に洗浄や消毒がきちんとできていないという原因が多いようです。折角、物をよく見えるようにするために使ったのに、これでは逆効果です。

さらに、コンタクトレンズが他の高度管理医療機器と大きく違うのは、患者さん本人が自分の手で出し入れするという特殊さがあることです。例えば、心臓ペースメーカーであれば、患者さん本人が自分で出し入れするということはありません。医師らが注意を払い取り扱いします。しかし、コンタクトレンズの場合、毎日寝る前には外す、朝起きたら眼につけるという使い方をするため使用者本人が責任をもって管理するほかありません。

ただし使い方さえ誤らなければ、非常に快適な視生活を送る手助けをしてくれるものですから、上手にお付き合いしていきたです。安いもの・カラコン・その他いろいろと使う側としての希望はあるとは思いますが、やはり「自分自身の眼に合うかどうか」「正しく使用できるかどうか」に注目して選ぶことがまずは大切になるのです。