コラーゲンプラグで、ハードレンズの違和感も改善に。

若いときからずっと使用し続けていたハードコンタクトレンズ。最近はゴロゴロ感やら曇る感じがあって不調が続くようになってしまった。更にはレンズを新調しても軽快に至らない。何が原因なのかと考えてしまうことってあります。

ハードコンタクトレンズ年齢とともにずっと使い続けていたハードコンタクトに不調が続く場合、ドライアイが引き金になっていることが多々あります。ドライアイの症状が悪化した場合、目とレンズの緩衝材の役割をする涙が不足し、ゴロゴロと異物感につながります。また、涙で目の表面が潤っていないと、目の中にあるタンパク質や脂質などがレンズに滞留して曇らせます。

ドライアイの症状が軽度であれば目薬を点眼することによって改善されますが、重度の症状になってくると簡単に改善には至りません。

あまりにも酷い症状の場合はレンズ自体を中止してメガネでの矯正を主としていくことが必要ですが、乱視などの影響でメガネでの矯正生活がなかなか難しいという方には、「コラーゲンの涙点プラグ」を用いた処置をしてみると、目の表面に涙を滞留させておくことができるようになるため、前出のような症状の改善が見込めます。

コラーゲンプラグでドライアイが軽症に!

本当に重度のドライアイ症状でお悩みの患者さん、特にシェーグレン症候群のような「涙が極めて少ない」「目の表面に傷が多い」といったケースの場合、涙点プラグによる処置を行うと症状を非常に軽くすることができます。

当院でも使用しているコラーゲン製の涙点プラグは、安全性が高く生体親和性に優れたアテロコラーゲンを原材料としています。シリコン製とは違い、非常に柔らかいので処置後の異物感や周辺の組織への刺激がほとんどありません。液体であるので涙点のサイズを問わず処置が可能なのです。

実際に処置を行った患者さんからも、「とっても楽になった!」「目薬を差す回数が極めて減った!」「異物感がゴロゴロ感が改善された!」など、喜んでいただいたお話を耳にします。

涙点人間の目には、上下左右合計4つの涙点があります。涙腺から分泌された涙は、涙点から出て鼻へ流れ出て行きますが、コラーゲンプラグはこの涙点にフタをして涙を溜めておく役割をするものとお考えください。
また、液体コラーゲンは2ヶ月程度で吸収されてしまいますので、効果が薄れてきたときに再度注入を行うようになります。

涙点プラグをご希望の方は、一度診察にてご相談ください。

コンタクトレンズによる眼の乾燥に、涙点プラグは有効!?

涙点に差し込んで、涙を溜めておく栓の役目を果たす【涙点プラグ】ですが、コンタクトレンズとの併用を考えられる方もいらっしゃいます。

コンタクトレンズを着けるもちろん利点としては、役目どおり眼に涙を留める働きをしてくれるので、コンタクトレンズによる眼の乾燥症状は改善されます。

しかし、やはり注意すべき点もあります。涙が眼の表面に留まっているということは、汚れや老廃物なども一緒に留まっていることになります。タンパク質や脂質、カルシウムなどもコンタクトレンズにとっては困った存在で、炎症やアレルギーやらを発症させる原因ともなることがあります。

併用するレンズもディスポーザブルタイプ(1回使い捨て)をチョイスして、なるべく清潔な状態で使用できるようにすることも大切です。

また、プラグにはシリコン製とコラーゲン製がありますが、どのくらいの効果が出るか、違和感はどうなのか、など興味があって試したい場合にはコラーゲン製のものから選択してみると良いでしょう。シリコン製より異物感も少なく、うまくいかないという時には約2ヶ月でコラーゲンプラグは体内に自然吸収されてなくなります。