クリアデューO2セプトで感染症予防

コンタクトレンズの感染症といえばソフトレンズ使用者が圧倒的に多いものですが、ハードレンズを使用していても、約20人に1人の割合で発症しています。この感染症を予防するために、他の製品と違う除菌ができるのがオフテクス社より発売されている「クリアデューO2セプト」です。

クリアデューO2セプトハードコンタクトのケースなどにも、よく「抗菌仕様」という表示がついている物がありますが、抗菌と除菌は違います。抗菌は菌の繁殖を防止すること、除菌は菌の数を減らすことなのです。

除菌ができるクリアデューO2セプトは、洗浄前にレンズに付着している菌を減らすことができます。同社の除菌試験では緑膿菌とセラチア菌を用いて、抗菌のケア用品との除菌効果を比較したところ100~10,000倍の差が出たことが認められています。

どのケア用品も同じ!!と、思っていらっしゃる方はハードレンズ用の洗浄はクリアデューO2セプトを選択してみてください。もっと調子がよく使用できるはずですよ!
パッケージもリニューアルのようです☆

白内障手術後の”見える”について。

加齢とともに進んだ白内障。手術をすれば見えるようになるよ!と耳にされることも多いと思いますが、その「見える」という意味を考えてみます。

視力年齢が進めば「遠近両用メガネ」を使う方も多いのですが、これは老化により様々な見たい距離にピントを合わせにくくなってしまうために必要となります。この機能そのものは白内障の手術では治りません。

日常生活をしていて様々な距離のものを見ますよね。例えば、

*車の運転をするようなとき、数メートル先の看板などちょっと離れた距離のもの見たりするとき(遠く)
*部屋の中で生活するときやデスク上の範囲くらいのものを見るとき(中間)
*手に持った新聞や携帯・スマホなどの画面くらいの距離のものを見るとき(近く)

といった感じです。

健康保険の適用で白内障の手術をした場合、現在では大まかにこれらの3つのうち、どこの距離にピントを合わせて見えるようにするかを決めてもらうことになります。

仮に(遠く)にピントを合わせた状態で手術を終えると、(遠く)は良く見えるようになりますが、特に(近く)は見えにくい状態が残りますので、白内障の手術後には老眼鏡が必要となるといった具合です。

いわば、どこか見たい距離を1つしか選ぶことができないのです。ほとんどの方は(中間)くらいの距離が見えるように合わせてもらって、遠近をそこそこ見えるようにしておくという方が多いようです。

また、近年では健康保険の適用でなく【全額実費】であれば眼内に遠近両用レンズや3焦点レンズなどを入れてすべての距離にピントを合わせることもできるようです。高額になりますので、先進医療保険などに加入をしていて適用になれば補助が出る場合もあります。その点に関してはご自身の加入している医療保険の内容を確認されると良いでしょう。

学校生活でのハードレンズは使いにくい?!

学生お子さんたちが初めてコンタクトレンズを使う際に、現在はほとんどの方が使い捨てレンズ(すべて使い捨てはソフトレンズになります)を選択されています。

使い捨てレンズは、
*慣れるのが容易
*紛失してもスペアがすぐにある
*スポーツ時にも使用できる
など、初心者の方でも使いやすい要素がたくさんあります。

ところで、親御さんがハードレンズのヘビーユーザーの方ですとお子さんにもハードレンズを使わせたいという要望が出ることがあります。

できない訳ではありませんし、ハードレンズの酸素透過性や視力の矯正力はソフトレンズには及ばない点も数多くあります。

しかし、少々気になるのは学校生活で不便にはならないのか?という点です。

上記の使い捨てレンズのメリットは、ハードレンズのデメリットでもあります。ハードレンズは慣れるまでには個人差もありますが、平均3ヶ月程度がかかります。また、学校でレンズを紛失なんて事になれば見えずに苦労するかもしれません。さらに学校では体育の授業や部活動などで運動することもしばしば。運動時には外れてしまったり、割れてしまったりする危険性があるので、運動の際はハードレンズは外すことになります。

そういった点もふまえて、お子さんのコンタクトレンズの種類は決定されてみると良いでしょう。

ヘルペス性角膜炎

ヘルペス性角膜炎という病気があります。

ヘルペス性角膜炎ヘルペスウィルスに感染することによって起こり、原因のウィルスには【単純ヘルペス】と【帯状ヘルペス】の2種類があります。感染は乳幼児期が多く、感染してもすぐには発症せずにウィルスは体内に潜伏します。

三叉神経とよばれる神経に潜伏していたウィルスが、風邪をひいたり疲れているような時、いわゆる免疫力の低下した時に活動を起こします。周囲の組織から角膜にまでウィルスが活性化して発症します。目の充血、痛み、ゴロゴロ感、まぶたの腫れなどの症状が起きます。上記の写真のようにウィルスが増殖すると潰瘍ができます。発症率そのものはあまり高いものではありませんが、重度の場合は失明にまで至る病気です。

もし、ヘルペス性角膜炎が発症してしまったら、軟膏や目薬など抗ヘルペスウィルス薬などで治療をしていくことになります。発症中は免疫力が低下しやすく他の感染症にもかかりやすくなるため注意が必要です。

アシクロビル眼軟膏という非常に効果の高い治療薬が開発されてからは、失明する確率がグッと減少傾向にはなりましたがヘルペス性角膜炎は再発しやすい病気です。一度は完治の診断を受けても、免疫力が低下すると再発する可能性が高いのです。再発を繰り返すことで、角膜に濁りが残って視力が低下したり角膜に穴があいてしまうこともあります。

生活習慣を見直して、免疫力が落ちないように気をつけることはもちろん、何か目の異常を感じた場合はすぐに眼科を受診するようにしましょう。

ドライアイと睡眠の関係

この間まで暑かったので急に寒くなってきたなと感じますが、昼と夜の寒暖差が大きい季節は体調管理に気をつけたいですね。
空気が乾燥する時期は、普段からドライアイに悩まされている方も特に大変な時期だと思います。
ドライアイには目薬をさすなど治療法がありますが、今回は一見関わりがないように見える睡眠とドライアイの関係をご紹介します。

睡眠といっても、ただ寝るだけではドライアイは改善しません。質のいい睡眠をとることでドライアイの改善につながります。
リラックス出来ていない状態のまま寝ると目の周りの筋肉が緊張したままで疲労し、その状態が続くと筋力が低下してしまいます。そうなると眠っている間にまぶたが半開きの状態になり、ドライアイの原因になってしまいます。

質のいい睡眠をとるためには、お風呂に入ったら一時間以内に寝る、寝る前にお酒やコーヒーなどを飲まない、何かを飲むのであればホットミルクなどで身体を温める、寝る前にはパソコンやスマートフォンなどの画面を見ないことなどに気をつける必要があります。

一日の終わりにリラックスし、質のいい睡眠をとって体調を整えることで、ドライアイの改善につなげていければいいですね。

カラコン買うなら眼科へ。

とある少女が眼科に来た目的が「カラコンが欲しいから」。

アイコフレワンデーUV何かおかしいでしょうか。

A子としては、ちゃんと目のことを考えて来てくれているのねという高評価なのですが、いかがでしょうか。

確かにカラコンなんて目によくないから使うものではないという考えをお持ちの医師も沢山いらっしゃいますし、保護者の方もカラコンなんて子どもには使わせないほうが良いと思っている方の方が圧倒的に多いです。(事実、カラコンなんて使っても使わなくても良いものですからね)

しかし、眼科でカラコン欲しいなんて言ったら怒られそうって思われてしまうような対応が、反ってカラコンを使用するくらいの世代の眼科受診を遠ざけてしまっているのも問題ではないでしょうか。

今はカラコンを買おうと思えばインターネットでも薬局とかでも簡単に購入できます。定期検査も受けずに、使い方の指導も受けずに、無茶な使い方をして、その結果目を真っ赤にしてしまってはこちらのほうが危険です。

眼科で処方されるカラコンであれば、医療機器承認番号なる認可を必ずとっている安全性の高いものを勧められます。また、実際の目の状態からフィットするかどうか、視力の安定性などの検査も行い、どのように使用するのか(着脱、手入れの方法、定期検査について)などもしっかりと説明されます。

カラコンが欲しいのであれば、眼科に行きましょう。

マイデイトーリック(乱視用)を試してみましょう

日本初登場となった、シリコーンハイドロゲル(高酸素透過性)素材のワンデータイプ乱視用コンタクトレンズ。
その名も「マイデイトーリック」。眼科医からの評判も高いクーパービジョン社の製品です。
マイデイトーリック

乱視用コンタクトレンズを使用して困ることと言えば

*見え方を改善するにはハードレンズを勧められることが多いが、異物感に耐えられない

*ソフトの乱視用コンタクトでは、とにかく乾く。ブレがあまり改善しない。

*ハードレンズと比べると、酸素透過性もかなり低い。などが挙げられます。

これらの観点から比べると、マイデイトーリックは従来のソフトコンタクトレンズの乱視用より群を抜いて改善された存在となっています。

使いたいときだけ使える便利さもワンデータイプならではの良さです。もちろん紫外線(UV)カット効果もありますので屋外でのスポーツ時にも大活躍です。

まだ従来型素材のワンデー乱視用を利用している方は「マイデイトーリック」を試してみる価値は高いと思われます。

近視と日照時間の関係。

視力の良い県トップ3 鹿児島県、熊本県、岡山県

視力の悪い県トップ3 北海道、青森県、秋田県

紫外線と太陽という結果が挙げられています。突然ですが、この差って何でしょうか?

正解は「日照時間」だそうで、太陽の光を浴びている時間が多いと近視になりにくいという訳です。すでにオーストラリア国立大学の研究チームがその効果を発表しています。

それによると、【太陽光を浴びることでドーパミンが放出され、眼球が細長くなり目に入る光の焦点が合わなくなる「近視」の状態になるのを防ぐことができる】とされています。また、蛍光灯やパソコンの光では効果はないようです。

太陽光を浴びすぎるのも紫外線による網膜や水晶体への悪影響が懸念されますが、1日2~3時間、屋外で過ごす程度で近視予防の効果はあるようです。

特にお子さんの近視の進行が心配!ということであれば、積極的に外で遊ばせることが、いますぐできる近視予防対策と言えるでしょう。