眼底検査を受けてみましょう

例えば目が腫れてしまったり、痛みや充血があったり…そんな時は眼科を受診すると思います。
見た目でわかるようなわかりやすい症状ならば、すぐに受診して治療といったことができますが、目の奥でおきていることは自分でもわからないこともあります。
眼底検査という言葉は聞いたことがある方も多いと思いますが、しっかりと眼底検査を受けたことがある方は少ないかもしれません。
眼底検査では目の奥を見ることで網膜剥離や眼底出血、黄斑変性症、緑内障などがないか調べることができます。
当院では瞳孔をひらく目薬をさしてから眼底を見る検査と、OCTという機械を用いて眼底の断面を撮影し検査するものとがあります。
自覚症状として次のような症状がある場合は眼底の検査を受けられた方がいい方です。
*飛蚊症(目の前に黒い糸くずのようなものや虫のようなものが飛んでいるように見                          えるもの)
*視界の中心が暗く感じる
*糖尿病
*高血圧
*物が歪んで見える
もしこのような症状に自分で気づくことができればいいのですが、見え方の異常というのは少し気づきにくいことがあります。
目は二つで物を見ているため、もし片方の目に異常が出ている場合にはもう片方がそれを補ってしまいます。自覚症状として気が付くころには病気がだいぶ進行している…ということになりかねません。
自分は大丈夫と思わずに、目の健康のためにも眼底検査を受けてみましょう。

マイデイトーリックは装着感がひと味ちがう?!

日本初の高酸素透過性シリコーンハイドロゲル素材の乱視用ワンデー、マイデイトーリック。当院においても多数の患者様に試していただいていますが、どうやら現存の乱視用レンズと比べると、独特のボテっと分厚く、目の中での存在感たっぷり(←言いたい放題^^;)という嫌な装着感がどうやら少ないようです。

マイデイトーリック初めから乱視用だった!という方は、むしろ違和感が減った。近視用であったけれど、今度からは乱視用にしないといけないというケースでも、すんなり乗り換えられる様子です。通常であれば、従来のHEMA素材よりシリコーンハイドロゲルの方が固くてゴワゴワした感じですが、さすがはクーパービジョン社です。

乱視用レンズはまばたきによってレンズが目の中で回転しないように様々なデザインの工夫がなされているのですが、マイデイトーリックのデザインはレンズの水平方向の厚みが一定になるように設計されています。そうする事ににより、まばたきにをした時にレンズに加わるまぶたのチカラが一定になり、レンズの回転を抑制することはもちろん、装着しているときの違和感も減少するのです。さらに表面を滑らかにする処理を施しているという事ですから、乱視用なのにちょっと今までと違うのではないかいっ?!という結果につながっているのではないでしょうか。

今のところ、乱視用のワンデーコンタクトではマイデイトーリックのみがこの高酸素透過性素材のものですので、従来型の乱視用レンズでドロップアウトしてしまったという方は試してみる価値が高そうです。

誤解されがちなワンデーコンタクトの意味。

使い捨てコンタクトレンズと一般的に呼ばれているコンタクトレンズの中で、【ワンデータイプ】と呼ばれているものがあります。

ソフトコンタクトレンズインターネット等での販売でコンタクトレンズが大変安易に購入できるようになったのと同時に、正しい使い方を知らないまま使用して眼障害を引き起こすということも無くなることがありません。

コンタクトレンズにおける「ワンデータイプ・1日使い捨て」の解釈ですが、これは「1回の使いきりで捨てる」という意味なのです。単純に「ワンデー」といえば、1日使えるという意味で解釈はできますが、1日の途中でも目から外したらそのまま捨てなくてはならないという補足部分が上手く伝わっていないのです。

例えば、
*朝の出社前にコンタクトレンズをつける→夜に帰宅、コンタクトレンズを外して捨てる。

というこのパターンであれば問題ありません。着けた後に一度も外すことをしていませんよね。

しかし、
*朝の出社前にコンタクトレンズをつける→昼休みに目が乾いたから、1度外す。保存液等でちょっとすすいでもう1度同じレンズを着ける→夜に帰宅、コンタクトレンズを外して捨てる。

これは誤った使い方になります。
外した瞬間に捨てますので、昼休みに着けていたコンタクトレンズを外したのであれば、それは捨てます。再度午後の仕事に戻るときには、新しいコンタクトレンズを着ける必要があります。

もうお気づきかと思いますが、ワンデータイプのコンタクトレンズは1日1枚の消耗ではないのです。1日のうちに2枚・3枚と複数枚を使用することも十分あり得るのです。

コンタクトレンズをもう何年も使用されている方からも、誤った使い方されているお話をよく耳にします。是非、使用方法を再確認してみてください。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群という病気があります。
この病気は全身の様々な分泌液が冒されて乾いてしまうという病気です。
皮膚や関節、口や鼻といった部分の分泌液に影響が出ますが、シェーグレン症候群で真っ先に症状が出ることが多い部位が、目だと言われています。
目に症状が出る場合、シェーグレン症候群を発症すると涙腺にリンパ球が染み出して炎症を起こし、慢性化すると涙の分泌が少なくなり、乾燥によって目の表面に傷ができるなどの乾燥性角結膜炎を引き起こします。
自覚症状としては、ゴロゴロする、痛みが出る、まぶしい、かすむ、疲れるなどドライアイの症状が出てきます。症状の強い人は悲しい時でも涙が出ないということもあるのです。

眼科での治療としては、涙を補充する、涙の蒸発を防ぐ、涙の分泌を促進するといったことがあげられます。シェーグレン症候群には特効薬はなく、どれも症状を緩和するといったものになります。

シェーグレン症候群の原因は自己免疫疾患と考えられています。身体の成分に対して免疫反応を起こすことによる疾患です。しかしシェーグレン症候群の原因は一つではなく、ウイルスなどの環境要因であったり、遺伝、ストレス、シェーグレン症候群の患者さんに女性の割合が高いことから女性ホルモンの低下なども原因の一つと考られています。
残念ながら今現在ではシェーグレン症候群を完治させるという特効薬はないため、それぞれの症状に合った病院を受診し、病気とうまく付き合っていくことが大切なようです。

結膜下出血の治療は、放置が基本です。

ともかく外見がとんでもなく酷く見える「結膜下出血」。他人から見れば、目から出血していて重大な病気ではないかと思われます。確かに酷い状態のようですよね。

結膜下出血しかし、この結膜下出血の治療法方は見た目とは裏腹に「放置」が基本です。これは目にできたアザのようなものなのです。手足にアザがあっても薬を塗るなんてことはありませんよね?自然に血液が吸収されるのを待つのです。

ただ、見た目があまりにも酷いので市販の点眼薬をさしてしまったなんて事をお聞きすることがあります。結膜炎が酷い状態かと思って点眼されたようですが、全く効果がないので受診されたという方もいらっしゃいます。

この場合「結膜炎かも?」というのは自己診断であり、何が原因でこんなに真っ赤なのかが判っていない状態で目薬を使うというのは大変危険なことですから、絶対にやめましょう。また、先生の診断後に薬が不要でも早く赤みをとりたいが為に充血を抑えるような市販薬を使ってしまうなんて事が無いようにお願いしますね!

美肌で若返り!コスパ最強の豆苗

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今日は、野菜の値段が高くてなかなか野菜が食べられない!でも栄養を摂りたい!美容も気になる!という人にオススメな豆苗をご紹介します。

かつては中華料理の高級食材だった豆苗ですが、今ではエンドウマメを発芽→成長させたものがスーパーなどで100円前後で売られており、季節を問わず安価で手に入れることができます。

ビタミンやミネラル、食物繊維など身体に必要な栄養素を多く含み、とくにビタミン類は豊富で、ビタミンCやビタミンE、葉酸やビタミンB群などの含有量はほうれん草や小松菜よりも優れています。

ビタミンCはメラニン色素を作り出す酵素の働きを抑制し、細胞の酸化を防いでくれるため、美白の効果が期待できます。コラーゲンの生成も助けるためお肌のハリも期待できます。

ビタミンEは「若返りビタミン」といわれ細胞の酸化を防ぎ、シミやしわの産生を抑制します。また、毛細血管の血流をよくしたり、血管や血液の酸化も防ぐため、いつまでも若々しい透明感のある肌を保つためにも役立ちます。

豆苗は少ない量で単体で食べてもバランスよく栄養素を吸収できるので、野菜の値段が今年はとくにおすすめです。
サラダとして食べてもよし、これからの時期は鍋に入れてもおいしいですね。

また豆苗は最初に食べるときに下の芽の部分を少しだけ残して使い、残した部分を水につけておくと再収穫ができるのです。

コスパ最強の美容野菜、豆苗。ぜひ食卓に取り入れてみてください。

コンタクトレンズの乾燥に、ジクアス点眼が効くかも!

コンタクトレンズを使用している方は、していない方よりも目の乾きを訴えることが非常に多くなります。レンズを目に装着した状態は非常に涙の層も不安定になりがちです。

乾燥症状を改善するために、コンタクトレンズをしたまま点眼できるという目薬は多々あります。市販のものだと単純に涙と同じ成分を点眼する「人工涙液」と呼ばれるもので、減少した涙を注ぎ足すものです。しかし、これは一時的に乾燥した目の表面を潤しているにすぎません。

ジクアス点眼液人工涙液を使用しても、改善がない!という場合、ちょっと違う角度から改善を試みるのに「ジクアス点眼液」が効果的かもしれません。

ジクアス点眼液は【涙の質を改善する】ことを目的とした目薬です。涙の分泌量を増やす、涙を良質なものにするという点にあります。また、コンタクトレンズ使用者の場合は目とレンズの間に涙を溜める効果があると証明された目薬です。

以前まではコンタクトレンズの上から点眼禁止とされていましたが、現在流通のものは点眼ができる処方になっています。

ご希望の方は受け付け、または院長までお申し出ください☆

うちの子だけ、どうしてメガネをずっと掛けさせるの?

学校健診で視力でひっかかった3人のお子さん達。お母様たち同士の仲も良いのか一緒に来院されることもよくあります。

子供そして仲良く?!3人のお子さんは「メガネ」による矯正の指示を先生から受けたのですが、メガネは掛けっぱなしがよいのかという質問がありました。

A君は、「黒板が見えにくいときに、メガネを掛ければ大丈夫ですよ」

B君は、「できる限り、メガネは掛けた方がいいですね」

C君は、「寝るときやお風呂に入る以外は、メガネは掛け続けてください」

という指示が出ました。

C君ママは「どうしてうちの子だけ、メガネをずっと掛けっぱなしにしないといけないのかしら?」とやはり疑問に思われたようです。

同じように学校からプリントをもらってメガネを作る指示が出たのですが、3人とも指示が違います。これは、「近視などの屈折異常の度合い」が大きく違うため3人とも違う指示になっているのです。

A君はいわば「軽度の近視」。しかし、後ろの席から黒板を見るには難しい程度の度合いなのでです。

B君はA君よりも「やや強い近視」でした。黒板は勿論、教科書とかを読むにもメガネを掛けた方が見やすいので、できる限りはメガネを掛けましょうという訳です。

そしてC君は、近視ではなく「遠視」の傾向がありました。遠視は遠くも近くも実は焦点が合っていない状態なのです。学生くらいの年齢ではピントを合わせる力が強いため、あまり不便に感じないというケースもあります。しかし、「掛け続けるようにしてください」という理由は、ピント調節力を働かせなくても物が見える状態を常につくっておきたいからなのです。

このように、度合いが違えばメガネの活用方法にも差が出てきますので、先生からもらう【個別指示】をちゃんと守ることが大切です。忘れちゃったから、他の子に聞いて終わり!では、適応にならないこともあるのです。

歳をとると、乱視が進むのは本当?

近視の進行は20歳ごろを目安に一度落ち着くという方が多いのですが、50歳を過ぎたころにまた視力低下が起こるというケースも実は多いのです。

症状はといえば、2重に見えるという事が圧倒的に多く、これは白内障などによることもありますが、歳をとると角膜(黒目)の状態の変化によりさらにこのような乱視の症状が進むことでも起こります。いわばダブルパンチです。

長年瞬きをしたりまぶたに挟まれたりして、少しずつ圧力が掛けられてきた角膜の形状が年齢とともに変化することにより症状が起こります。(それまでの乱視の状態によっては度合いが軽減されることもあります。)

特に目を細める癖がある方は、この乱視の症状を進行させる原因の1つとして挙げられています。目を細めて見てしまうのは「見えにくい」状態で物を見ているわけですから、こういった癖があるのであれば早くなおしておくにこした事はありません。

ソフトウェアプラスの後継は?

アルコン社より発売されていた「ソフトウェアプラス」。シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズには、多大に推奨されてきたAOセプト、AOセプトクリアケアには専属で使用されるべき【すすぎ・保存】用の液です。

ソフトウェアプラスこの度、メーカーアルコン社が販売の終了をホームページに告知しています。時期は今月末ごろが予定だとか。どうやらリニューアルでもないようで、全くの販売停止という雰囲気です。

しかし、AOセプトシリーズを使っている方は、今後は何を組み合わせて使用するのでしょう?!単体での販売が終わるようなので、どうしてもソフトウェアプラスが欲しい方はAOセプトとセット買いをしてくださいね~。ということなのでしょうか?

AOセプトシリーズは、他の洗浄保存液などと併用すると化学反応がうまくいかずにケースから泡吹きしてしまったりという報告もあります。ソフトウェアプラスを使用していた方は、洗浄システムそのものを他のに乗り換えを考えることにもなりそうです。

同社のミラーフローもそうでしたが、使い勝手が良かったので無くなってしまったのは残念でした。続いてはソフトウェアプラス、このあとはAOセプトシリーズそのものが消えたりなんてしませんよね?!