外斜位

みなさん、こんにちは。 最近、学校の検査で「外斜位」と書かれた紙を持ってきていただくお子様が増えてきましたので、今回のテーマは外斜位です。

斜位とは

両目で見ている時には、視線のずれはない状態ですが、片目を隠すと斜視のように、隠した方の目だけよそを向いてしまう状態です。よそにいってしまう目は、人によって外であったり、内であったり、上や下にいくこともあります。 目が動いてしまう方向によって、外斜位、内斜位、上下斜位など呼び方が変わります。 一般的に二人に一人くらいは斜位を持っていると言われています。眼科ではそれほど特殊なものではなく、多くの人は斜位を持っていることが多いです。 斜位の中では、最も外斜位がよく見られます。 では、最も多い外斜位についてもう少し症状に説明していきたいと思います。

外斜位の症状

外斜位と言うと、目が外側に行きやすい状態ですので、本を読んだり、パソコンをしたりなど近くの作業をする際は、疲れやすいことがあります。特に、近くを見る時には両目を内側に寄せる必要がありますので、外の方に目が行きやすいと、目の位置がまっすぐの人よりも余計に力を使わないといけなくなります。 そのために、知らず知らずの内に眼精疲労になってしまうこともあります。 しかし、外斜位と言っても人それぞれ程度が違います。 片目を隠されると大きく外に外れてしまう人もいれば、ごくわずかにしか外れない人もいます。 外斜位があるからと言って、すべての人が疲れを感じたりするわけではありません。 ただ、目の位置ずれが大きい場合は目がまっすぐに戻りにくくなって、時々外れてしまう斜視に移行することもあります。

外斜位と言われたら

日常に支障を感じていなければ、経過観察で特に治療しないこともあります。 しかし、眼精疲労を感じていたり、目の位置ズレが大きかったり、ズレやすい場合などは適切なメガネを処方することがあります。 ご自身では、斜位なのか、斜視なのか区別しにくいと思いますので、気になる方は眼科の受診をおすすめいたします。

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