クリスマスなのに、はやり目に!!

今日はクリスマスイブです。クリスマスイブで、さらに3連休中ということもあり毎年のことですが、さくら眼科はこの日は空いています(苦笑;)きっと皆さま、ご家族やご友人と楽しいひと時を過ごしていらっしゃることでしょう。喜ばしいかぎりです^^

しかし、こんな日に目を真っ赤に腫らしてして来院される患者さんもいらっしゃいます。メヤニもとまらず、かゆいなど多くの症状を訴えます。

診断の結果は「はやり目」。ウィルス性の感染力のきわめて高い結膜炎です。こんな寒い冬であろうと感染元は存在しているのですね。感染してしまったら、感染力がなくなるくらいまでは学校や会社を休まなくてはいけません。

また、感染力が非常に強いので家族の方も食器やタオルなどを含め別にして使用する必要があります。食器を洗う時も、お風呂も最後にシャワー程度でというように配慮が必要です。触ったものも消毒をし、ともかく感染しないよう対策をしないといけません。

感染すると、3日~1週間程度の潜伏期間を経て発症します。今日みたいな日に発症してしまうとはとんだクリスマスプレゼントになってしまった感じです。放置すると、後遺症が残ります。放っておいても良いことはありません。眼科をすみやかに受診して、早く完治させることが大切です。症状が落ち着いてきても、自己判断で薬をやめてしまうことも後遺症の原因になりますから大変危険ですよ!先生から薬をやめて良いと言われるまでは、症状が回復してきていても使い続けましょう。それほどウィルスというのは非常に厄介なものなのです。

ドライアイでも、視力は落ちます。

ドライアイだと目が乾く。これは確かな自覚症状ですが、ドライアイでも見えにくくなるってご存じでしょうか?

何故かといいますと、ドライアイの方は目を保護する涙が必要なだけ分泌されずにピントを合わせる力が低下してしまいます。目の表面の乾燥が起こると、目がかすんだり視界がぼやけたりします。まばたきを意識的にしたり、目薬を点眼すると見えるようになるという方は要注意です。

裸眼の状態でも起こるこの症状ですが、特にソフトコンタクトレンズ使用者の方は要注意です。コンタクトレンズによってさらにドライアイ症状を悪化させてしまうからです。起床後から午前中くらいまでコンタクトを着けたときは問題なく、時間が経つと見えにくくなる。途中で 目薬をさすといくらかマシになる。これらの症状はドライアイそのものです。この症状が出た時は、状態が落ち着くまではコンタクトレンズを着けることはしばらくお休みしましょう。慢性化するようでしたら、レンズの装着そのものを考えることになります。

無理に先生にお願いしてコンタクトレンズの処方を希望される方もいますが、あまりお勧めはできません。また、パソコンなどの作業をされる方はまばたきの回数が通常の1/4程度の回数に自然と減ってしまいます。「意識的にまばたきをする」ということはドライアイの症状の対策としてとても有効な手段ですので、しっかりと行うよう心掛けたいところです。

冬でも紫外線のダメージは怖い!

私事ですが昨日、おとといと長時間車に乗っていました。冬といえど太陽の光はあなどれません。まぶしいながらも太陽の光をよけつつ運転すること6時間。車に長時間座っているって、本当に疲れますよね・・

目的地へ到着し、バッチリメイクもさっぱりと落としお風呂からあがってよーーく顔を見てみると赤い斑点やら目頭のあたりに水ぶくれが!!入る前までは、何ともなかったはず。特にアレルギーの出る食事とかは、いっさいとっていないのにこの肌荒れっぷり&目の血走るような充血!もしやこれが紫外線の恐怖のパワー!!冬にもかかわらず、SPF値50の日焼け止め(・・少々やりすぎですが)を首までばっちりと塗りこんできて、この状態です。塗ってなかったらどうなっていのか、恐ろしくなります。ビタミン剤やら、沈静パックを携帯しておいた事に救われました。

シミは紫外線照射によるメラニンの過剰生成が原因です。ちゃんと生成を止めるように脳から指示がでないとどんどん増え続けます。また、紫外線は活性酸素発生の原因にもなり、老化を進めてしまいます。ともかくケアはダメージを受けた直後に行うのがもっともリペアに効果的です。注意していても、完全に防ぎきることは難しいですから受けてしまったダメージはすぐさまケアをすれば大事に至ることは少ないでしょう。私の今回のケースも、ひどい炎症が起きましたが、翌朝にはほぼ腫れは引いてしまうような一過性のものでした。目頭の腫れは少し残った状態でしたが今は解消しました。

冬だからという油断はならないですね、気をつけていきましょう。

アレルギーのある方はコンタクトレンズ選びにもご注意!

コンタクトレンズを使用する際は、もともとあるアレルギー性の結膜炎にも十分注意が必要です。何故かというと、コンタクトレンズに付着してしまう変性のたんぱく質が抗原となり、アレルギーを悪化させてしまうからです。

アレルギー体質の方は、コンタクトレンズの使用は最小限にし汚れの付着しにくいコンタクトレンズを選ぶことが望ましいです。例えば、ソフトコンタクトレンズには、イオン性と非イオン性の材質があります。「非イオン性」の材質の方が汚れが付着しにくいと言われていますので、アレルギーのある方はこちらの素材を選択するほうが、快適に使えるはずです。また、通年タイプよりは定期交換タイプ、定期交換タイプよりはワンデータイプのほうがより清潔なコンタクトを目に入れることができます。

ハードコンタクトレンズでは、基本的に酸素をよく通すものだと汚れが付着しやすいという性質があります。酸素をよく通すということは重要ですが、汚れがついてしまっては折角のレンズの特長を語ることができません。汚れ付着防止用のコーティングなどされている製品を選ぶことが大切です。市場にでている商品は数多くありますが、製品特長はひとつひとつ違うものです。目の状態を先生に診てもらった上で、どんなコンタクトレンズが合うのが検討してみてください。

不同視(ふどうし)って知っていますか?

不同視というものがあります。簡単に言えば右は「視力1.2」、左は「視力0.1」しか見えないといったような左右の目の見え方に大きな差がある場合に呼ばれます。(厳密には左右差の数値が決められています。)

この場合、生活上両眼で見ている分には右が見えているので、物が見えないという自覚症状はありません。しかし、左右片眼ずつ見ると随分見え方が違っています。子供の場合「片眼ずつ見え方が違うよ」なんて訴えることはあまりないので、定期的な視力のチェックは重要です。視力の発達中の時にこんな状態だと、両眼で物を見ることをしなくなってしまいます。斜視や弱視になる原因になりますので、注意が必要です。また、成人の場合も頭痛や肩こり、遠近感がとりづらいなど多数の異常がでてきます。

こう言っている私自身がまさにこんな状態の眼をしています(汗;)避けたはずの障害物に肩がぶつかったり、足を引っ掛けたり階段を踏み外したり。怪我や痣が絶えずどこかにあります(不注意すぎるともいいます)では、こういった目の場合はどのように対処したらよいのでしょうか?

子供の場合なら、見えてないほうの目に物を見るという訓練をさせます。アイパッチなどをして、わざと見えている目を隠します。そうすると、使っていなかったもう片方の目を使って物を見ようとするようになります。成人であれば、手っ取り早くメガネやコンタクトレンズできちんと視力矯正をします。ただし、左右の視力差が大きいほどメガネを掛けることが大変になりますので、その場合は、コンタクトレンズで矯正するほうが良いでしょう。ちょっと立ち止まって、左右の見え方を確認してみてください。

赤ちゃんもなる逆さまつ毛

さかさまつ毛には、眼瞼内反症と睫毛乱生症の2種類あります。

今日は、眼瞼内反症のお話です。

目にゴミなどが入ろうとすると、まつ毛が察知してまぶたをさっと閉じてくれます。

そんな目を守ってくれるまつ毛ですが、眼にむかって生えているため角膜や結膜を傷つけてしまうことがあります。

これを、内反症といいます。

高齢の方に多いさかさまつ毛・・・その原因の一つは、まぶたの脂肪や筋肉が年齢とともに少なくなり、まぶたが痩せてたるんでくるため、まつ毛が内反してしまうのです。

特に、症状がなければ様子をみることがほとんどですが、

ゴロゴロする、メヤニがでる、目が充血する、光がまぶしく感じるなどの症状がある場合は、

角膜や結膜を傷つけたり、炎症をおこしている場合があります。

ほうっておくと視力障害をひきおこすこともあります。

高齢の方は、年齢とともに涙が減少して症状が出やすいため、

症状に気づいたら、眼科を受診し少量ならまつ毛を抜いたり、手術の相談をしましょう。

高齢の方に多い眼瞼内反症・・・実は赤ちゃんにも多いのです!!

赤ちゃんのほとんどが眼瞼内反症といわれています。

赤ちゃんの瞼は、脂肪が多くふっくらしていて、筋肉がまだ未発達、

そのため、まつ毛が内反しています。

しかし、ほとんどの赤ちゃんは、大人になるにつれ改善し、

ゴロゴロする、チクチクして痛いなどの症状がありませんが、

メヤニが多く出る、または長い間続いている、目が充血している、良くこするなどちょっとおかしいな??っと思ったら眼科を受診しましょう。

 

風邪と結膜炎

11月に入りだいぶ寒くなってきましたね

夜や朝はとても寒く、最低気温がひとケタの日も多くなってきました

空気も乾燥してきて、いよいよ風邪やインフルエンザの季節になってきました。

皆様、風邪を引いたときになんだか目の調子も悪いなぁ・・・??

なんてことありませんか?

風邪の合併症でウイルス性結膜炎になることがあるんです。

 

ウイルス性結膜炎は、ウイルス(細菌よりもさらに小さな微生物)が感染し結膜に炎症を起こします。

主な症状は、結膜の充血や、メヤニがたくさん出る、ゴロゴロする

疲れや、まぶしく感じたり、リンパが腫れる方もいます。

風邪はウイルスが感染することにより、のどや鼻・気管などに炎症をおこす病気で、

特効薬がありません。

解熱剤や鎮痛剤で、自然治癒を待つのが一般的です。

風邪のウイルスは結膜炎ウイルスと良く似た性質をもっているため

風邪を引くとウイルスが目にまわってきて、ウイルス性結膜炎を引き起こします。

逆にウイルス性結膜炎のウイルスがのどにまわり、せきや熱などの風邪に良く似た症状がでる場合もあります。

風邪を引いたらむやみに目をこすったりしないように気をつけましょう。

また、良く似た症状で咽頭結膜熱というのもあります。

プールなど水場でよく感染するのでプール熱とも呼ばれています。

のどの痛みや発熱、下痢、全身がだるくなるなど風邪に良く似た症状がでて、目も充血します。

 

どちらも、ウイルスに感染しないよう予防することが大切です。

日頃から免疫力を高めるために、

うがいや手洗い、規則正しい生活、バランスのとれた食事!!

なんでも、これが一番大切ということなんでしょうね・・・

私も今日は早く寝ようと思います・・・。

 

失明原因第1位。欠けた視野は元に戻らない緑内障の怖さ。

「緑内障(りょくないしょう)」

この病名は、聞き覚えがある方が多くいらっしゃることと思います。放置しておくと眼圧の上昇により、視神経が圧迫され最悪の場合は失明にまで至ります。早期に発見できれば、適切な治療を開始することで進行を抑えることができますが、この病気の恐ろしいところは、初期の段階では自覚症状がないことです。

あれ?見え方がおかしい、視界が欠けているような気がするといった自覚症状が出てきたころには、すでに進行している可能性が高いのです。このような残念な結果にならないよう、40歳を過ぎるころには定期的な健診を受けるようにします。視力や眼圧のチェックをはじめ、特に見えている範囲を調べる「視野」の検査は行ってみないと判断はつきにくものです。自覚症状がないからといって、放置してしまうことは極めて危険なことなのです。また、緑内障にかかる方は遺伝的要素が原因ともされています。特に家族・親族に緑内障を患っていたなどある方は注意してください。

現在の治療方法としては、
1)眼圧を下げる薬を使用し、コントロールする。【薬物治療】
2)レーザーを虹彩に当てたりして、房水の流出を促進させる。【レーザー治療】
3)房水の流れを妨げる部分を切開する。【手術】

などといった治療法が主流です。現在の医療では、欠けてしまった視野を元通りにすることはできません。自己防衛を心掛けることが大切です。

ドライアイかどうかをチェックしてみましょう!

簡単にできるセルフチェックとして、ドライアイの一般的症状を上げてみます。5つ以上が当てはまれば、ドライアイの可能性が大きいとされますから、眼科の先生にご相談なさってみてください。

◆目が疲れやすい

◆目の乾燥感を感じる

◆しょぼしょぼする

◆ゴロゴロ異物感みたいなのがある

◆目が重い感じがする

◆目が痛い

◆目の違和感が抜けない

◆メヤニがよく出る

◆目に赤みがある

◆まぶしさを感じる

◆物がかすんで見える

◆涙がでる

たかがドライアイと侮ってはいけません。目に涙がない(=防護服のない)状態は、目に傷をつけたり視力不良にもつながります。

特に「パソコン」「エアコン」「コンタクトレンズ」は、ドライアイ症状をつくる3大原因です。意識的な瞬きをする回数を増やしたり、点眼薬を併用するなど、目の表面はいつも潤っている状態を保ちましょう。

近視の人は、老眼にならないというのは本当?

友人と話をしていると、こんな話を耳にしました。

「私の母は、目が悪いから老眼にならないみたいだよ!」

こんなことが実際にあるのでしょうか?
結論から申し上げますと、残念ながら老眼にならないというのは間違いです。年をとると、誰でも老眼になります。

しかし、友人母のようにもともと手元にピントが合った目をしている方もいらっしゃいます。裸眼で手元の新聞や携帯が見えますから、老眼になっていないような錯覚にとらわれますが年齢相応の調節力の低下は起こっているものなのです。

このような眼の方は、たいてい若いときは「近視用の眼鏡」を使用していたかと思います。(学生であれば後ろの席からでも黒板が見えるような眼鏡です。)では、現在も遠くが視力1.0見えるような眼鏡をかけた状態で、手元がはっきりと昔のように見えるかというとそうではない、ということにお気づきになるでしょう。

学生の時であれば、黒板を見るときに眼鏡を掛けて教科書を読むときに眼鏡を外すなんてことはありません。これは離れた黒板のにピントが合っている状態から、手元の教科書へ視線を移してもピントを調節する機能がきちんと働いているからなのです。年をとるにつれてこの機能が低下し、黒板が見える状態から教科書にピントを合わせる力が弱くなってしまうわけです。これが老眼と呼ばれる現象なのです。