コンタクトレンズを作るとき、子供だけで眼科に行かせてもいいの?

お電話にてよくお問い合わせをいただく件になりますが、
「初めてコンタクトレンズを作りたいのですが、子供だけで眼科に行かせても良いかしら?」

今回のお問い合わせのケースでは、どうやら親御さんは平日は仕事で忙しいらしく付き添えないご様子。お子さんの年齢は15歳の高校生。もちろん、お子さん一人でいらしていただいて受診ができない訳ではありません。

コンタクトレンズとケースしかし、「初めて」コンタクトレンズの使用を考えているということで、できる限り一緒にいらしていただくようお願いしました。

できる限り一緒に来院していただきたいのは、初めてコンタクトレンズを使用する際にはどんな製品があって、どんな特長があって、どのように取り扱いをして、注意しなくていはいけない点など様々な説明があります。目の中に直接入れるものなので、軽い気持ちで即買いっていう訳にいきません。やはり家族の方が相談にのっていただき、一緒に理解することが必要なのです。

また、2回目以降の定期検査であれば、お子さんお一人でもスムーズに終了することが多いですが、急に近視や乱視が進んだ等と変化があったときには製品の種類を変えたりする必要があります。やはりできる限りは一緒に来院していただくことをお勧めいたします。

マイデイトーリックは装着感がひと味ちがう?!

日本初の高酸素透過性シリコーンハイドロゲル素材の乱視用ワンデー、マイデイトーリック。当院においても多数の患者様に試していただいていますが、どうやら現存の乱視用レンズと比べると、独特のボテっと分厚く、目の中での存在感たっぷり(←言いたい放題^^;)という嫌な装着感がどうやら少ないようです。

マイデイトーリック初めから乱視用だった!という方は、むしろ違和感が減った。近視用であったけれど、今度からは乱視用にしないといけないというケースでも、すんなり乗り換えられる様子です。通常であれば、従来のHEMA素材よりシリコーンハイドロゲルの方が固くてゴワゴワした感じですが、さすがはクーパービジョン社です。

乱視用レンズはまばたきによってレンズが目の中で回転しないように様々なデザインの工夫がなされているのですが、マイデイトーリックのデザインはレンズの水平方向の厚みが一定になるように設計されています。そうする事ににより、まばたきにをした時にレンズに加わるまぶたのチカラが一定になり、レンズの回転を抑制することはもちろん、装着しているときの違和感も減少するのです。さらに表面を滑らかにする処理を施しているという事ですから、乱視用なのにちょっと今までと違うのではないかいっ?!という結果につながっているのではないでしょうか。

今のところ、乱視用のワンデーコンタクトではマイデイトーリックのみがこの高酸素透過性素材のものですので、従来型の乱視用レンズでドロップアウトしてしまったという方は試してみる価値が高そうです。

誤解されがちなワンデーコンタクトの意味。

使い捨てコンタクトレンズと一般的に呼ばれているコンタクトレンズの中で、【ワンデータイプ】と呼ばれているものがあります。

ソフトコンタクトレンズインターネット等での販売でコンタクトレンズが大変安易に購入できるようになったのと同時に、正しい使い方を知らないまま使用して眼障害を引き起こすということも無くなることがありません。

コンタクトレンズにおける「ワンデータイプ・1日使い捨て」の解釈ですが、これは「1回の使いきりで捨てる」という意味なのです。単純に「ワンデー」といえば、1日使えるという意味で解釈はできますが、1日の途中でも目から外したらそのまま捨てなくてはならないという補足部分が上手く伝わっていないのです。

例えば、
*朝の出社前にコンタクトレンズをつける→夜に帰宅、コンタクトレンズを外して捨てる。

というこのパターンであれば問題ありません。着けた後に一度も外すことをしていませんよね。

しかし、
*朝の出社前にコンタクトレンズをつける→昼休みに目が乾いたから、1度外す。保存液等でちょっとすすいでもう1度同じレンズを着ける→夜に帰宅、コンタクトレンズを外して捨てる。

これは誤った使い方になります。
外した瞬間に捨てますので、昼休みに着けていたコンタクトレンズを外したのであれば、それは捨てます。再度午後の仕事に戻るときには、新しいコンタクトレンズを着ける必要があります。

もうお気づきかと思いますが、ワンデータイプのコンタクトレンズは1日1枚の消耗ではないのです。1日のうちに2枚・3枚と複数枚を使用することも十分あり得るのです。

コンタクトレンズをもう何年も使用されている方からも、誤った使い方されているお話をよく耳にします。是非、使用方法を再確認してみてください。

コンタクトレンズの乾燥に、ジクアス点眼が効くかも!

コンタクトレンズを使用している方は、していない方よりも目の乾きを訴えることが非常に多くなります。レンズを目に装着した状態は非常に涙の層も不安定になりがちです。

乾燥症状を改善するために、コンタクトレンズをしたまま点眼できるという目薬は多々あります。市販のものだと単純に涙と同じ成分を点眼する「人工涙液」と呼ばれるもので、減少した涙を注ぎ足すものです。しかし、これは一時的に乾燥した目の表面を潤しているにすぎません。

ジクアス点眼液人工涙液を使用しても、改善がない!という場合、ちょっと違う角度から改善を試みるのに「ジクアス点眼液」が効果的かもしれません。

ジクアス点眼液は【涙の質を改善する】ことを目的とした目薬です。涙の分泌量を増やす、涙を良質なものにするという点にあります。また、コンタクトレンズ使用者の場合は目とレンズの間に涙を溜める効果があると証明された目薬です。

以前まではコンタクトレンズの上から点眼禁止とされていましたが、現在流通のものは点眼ができる処方になっています。

ご希望の方は受け付け、または院長までお申し出ください☆

ソフトウェアプラスの後継は?

アルコン社より発売されていた「ソフトウェアプラス」。シリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズには、多大に推奨されてきたAOセプト、AOセプトクリアケアには専属で使用されるべき【すすぎ・保存】用の液です。

ソフトウェアプラスこの度、メーカーアルコン社が販売の終了をホームページに告知しています。時期は今月末ごろが予定だとか。どうやらリニューアルでもないようで、全くの販売停止という雰囲気です。

しかし、AOセプトシリーズを使っている方は、今後は何を組み合わせて使用するのでしょう?!単体での販売が終わるようなので、どうしてもソフトウェアプラスが欲しい方はAOセプトとセット買いをしてくださいね~。ということなのでしょうか?

AOセプトシリーズは、他の洗浄保存液などと併用すると化学反応がうまくいかずにケースから泡吹きしてしまったりという報告もあります。ソフトウェアプラスを使用していた方は、洗浄システムそのものを他のに乗り換えを考えることにもなりそうです。

同社のミラーフローもそうでしたが、使い勝手が良かったので無くなってしまったのは残念でした。続いてはソフトウェアプラス、このあとはAOセプトシリーズそのものが消えたりなんてしませんよね?!

カラコンこそ、クリアデューファストケアで手入れを。

1本でソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、消毒、保存ができるマルチパーパスソリューションと呼ばれるタイプのケア用品があります。

便利ではありますが、このタイプの製品はこすり洗いが重要な役割を果たすものです。こすり洗いは片面20~30回、さらに裏面も、そして反対側の目の分もとなると最低でも100回はこすり洗いをするものです。

食事後の食器のように汚れが肉眼で確認できれば落ちるまでこすり洗いをすると思うのですが、コンタクトレンズに付着している汚れはパッと見てわかるものではありません。そうなると、サボってしまう方も多いと思うのですがいかがでしょうか。

コストを考えなければ、使い捨てのワンデータイプを選択されるほうが良いのですが、現実的にそれも難しいっという場合。
オフテクス社より製造されている「クリアデューファーストケア」で手入れをしてみましょう。

クリアデュー

少なくとも毎日100回のこすり洗いからは解放され、消毒洗浄力も高い優れものです。

このような漬け置きの洗浄剤の場合、一般的にはカラーコンタクトには使用できない製品もあります。しかし、クリアデューファーストケアなら日本国内で承認されているカラーレンズについては全て使用可能です。オシャレ感覚で使用していて、目のトラブルを発症しやすいのもカラーコンタクトの使用者に多く見られる傾向です。安全に使えるよう、きちんとレンズケアを行っていくようにしましょう。

学校生活でのハードレンズは使いにくい?!

学生お子さんたちが初めてコンタクトレンズを使う際に、現在はほとんどの方が使い捨てレンズ(すべて使い捨てはソフトレンズになります)を選択されています。

使い捨てレンズは、
*慣れるのが容易
*紛失してもスペアがすぐにある
*スポーツ時にも使用できる
など、初心者の方でも使いやすい要素がたくさんあります。

ところで、親御さんがハードレンズのヘビーユーザーの方ですとお子さんにもハードレンズを使わせたいという要望が出ることがあります。

できない訳ではありませんし、ハードレンズの酸素透過性や視力の矯正力はソフトレンズには及ばない点も数多くあります。

しかし、少々気になるのは学校生活で不便にはならないのか?という点です。

上記の使い捨てレンズのメリットは、ハードレンズのデメリットでもあります。ハードレンズは慣れるまでには個人差もありますが、平均3ヶ月程度がかかります。また、学校でレンズを紛失なんて事になれば見えずに苦労するかもしれません。さらに学校では体育の授業や部活動などで運動することもしばしば。運動時には外れてしまったり、割れてしまったりする危険性があるので、運動の際はハードレンズは外すことになります。

そういった点もふまえて、お子さんのコンタクトレンズの種類は決定されてみると良いでしょう。

カラコン買うなら眼科へ。

とある少女が眼科に来た目的が「カラコンが欲しいから」。

アイコフレワンデーUV何かおかしいでしょうか。

A子としては、ちゃんと目のことを考えて来てくれているのねという高評価なのですが、いかがでしょうか。

確かにカラコンなんて目によくないから使うものではないという考えをお持ちの医師も沢山いらっしゃいますし、保護者の方もカラコンなんて子どもには使わせないほうが良いと思っている方の方が圧倒的に多いです。(事実、カラコンなんて使っても使わなくても良いものですからね)

しかし、眼科でカラコン欲しいなんて言ったら怒られそうって思われてしまうような対応が、反ってカラコンを使用するくらいの世代の眼科受診を遠ざけてしまっているのも問題ではないでしょうか。

今はカラコンを買おうと思えばインターネットでも薬局とかでも簡単に購入できます。定期検査も受けずに、使い方の指導も受けずに、無茶な使い方をして、その結果目を真っ赤にしてしまってはこちらのほうが危険です。

眼科で処方されるカラコンであれば、医療機器承認番号なる認可を必ずとっている安全性の高いものを勧められます。また、実際の目の状態からフィットするかどうか、視力の安定性などの検査も行い、どのように使用するのか(着脱、手入れの方法、定期検査について)などもしっかりと説明されます。

カラコンが欲しいのであれば、眼科に行きましょう。

マイデイトーリック(乱視用)を試してみましょう

日本初登場となった、シリコーンハイドロゲル(高酸素透過性)素材のワンデータイプ乱視用コンタクトレンズ。
その名も「マイデイトーリック」。眼科医からの評判も高いクーパービジョン社の製品です。
マイデイトーリック

乱視用コンタクトレンズを使用して困ることと言えば

*見え方を改善するにはハードレンズを勧められることが多いが、異物感に耐えられない

*ソフトの乱視用コンタクトでは、とにかく乾く。ブレがあまり改善しない。

*ハードレンズと比べると、酸素透過性もかなり低い。などが挙げられます。

これらの観点から比べると、マイデイトーリックは従来のソフトコンタクトレンズの乱視用より群を抜いて改善された存在となっています。

使いたいときだけ使える便利さもワンデータイプならではの良さです。もちろん紫外線(UV)カット効果もありますので屋外でのスポーツ時にも大活躍です。

まだ従来型素材のワンデー乱視用を利用している方は「マイデイトーリック」を試してみる価値は高いと思われます。

デイリーズトータルワンの秘密。

デイリーズトータルワン最近ではコマーシャルなどでもよく見かけるようになった「デイリーズトータルワン」。快適な着け心地が1日中続いた!という声も多く耳にするのは、そのハイスペックなレンズデータを見れば一目瞭然な感じです。

酸素透過率は、現時点は1dayディスポーザブルタイプのレンズではナンバー1「156Dk/L値」。シリコーンハイドロゲル素材です。そして、もうひとつ特記すべきは独自の「ウォーターグラディエントテクノロジー」によって、装着感の良さ保ったまま、さらに酸素透過性も保持したという点です。

トータルワン構造上の図のように、コンタクトレンズ内部はシリコーンハイドロゲル素材。しかし、この素材の良いところは酸素をよく通すという点にあり、素材的には固くて涙になじみにくいというものなのです。そのためコンタクトが固くて着け心地に悪いという結果につながってしまいます。

そこで、水分を多く含むレンズは着け心地の良さを出せる!!という従来型のソフトレンズにならい、従来の高含水成分の素材でシリコーンハイドロゲル素材をラッピングするような形をとったのがトータルワンなのです。目に触れる部分は柔らかく潤いが残るようになっていて、酸素透過性も妨げないという理想的な構造をしています。

目に上手くフィットすれば、快適さは右に出るものは今のところないでしょうか?!