子供のアレルギーとプール。

お子さんが”結膜炎”と診断を受けた場合でも、感染しない結膜炎であればプールに入れるケースもあります。

プールその代表的なものは「アレルギー性の結膜炎」です。アレルギー性の結膜炎は、他人にはうつりません。感染リスクはありませんから、プールには絶対に入れないよ!とは言いきれません。症状が落着いてるときであれば、ゴーグルを装着してプールに入っても良いよ、と先生から許可がでるときもあります。

確かに症状が酷く充血したりかゆみがあるときは控えるのがベストですが、できる限りプールを楽しみにしているお子さんには「プールに入れるよ」って言ってあげたいですよね。
ただし、いつものアレルギー性結膜炎かな?と自己判断してしまうの危険です。似たような症状でプールに入れない結膜炎もありますから、必ず眼科の先生の診断を受けてからプールに入るようにしましょう。

また、ゴーグルをしっかり装着して塩素の含まれるプールの水がなるべく目に入らないようにします。屋外プールの場合は日光、紫外線のアレルギーがあって症状が悪化することもあるのでこちらも十分に注意する必要があります。

我慢するより、早めに遠近両用メガネを活用しましょう。

年齢を重ねれば誰にでも起こる老眼の症状。初期の状態では、ちょっと手元がぼやけるようになったなという程度で生活が出来ないことはありません。遠近両用メガネなんて、まだまだ先と見送ってしまっても良いのでしょうか。

老眼それではここで、「今後」のことを考えてみましょう。

もうダメだ。スマホも新聞も文字にピントが合わない。このような状態になって初めて遠近両用メガネを使用することを決意。しかし、実際に初めて掛けた遠近両用のメガネは何でこんなに違和感があるのかと思われる方が何とも多いのです。

遠近両用メガネは、一昔前まではレンズの鼻側あたりに小さな小窓がありました。いかにも老眼を矯正している事が他人からでもわかり、外見的に回避したいと思われる方が多かったのも事実です。

しかし、現在では累進屈折力レンズというものが主流となり、以前のような小窓はありません。他人から境目がわからずに、遠くから近くが1枚のレンズで見えるようになっています。中心部は度が強く、鼻側の下あたりは度が弱いというかんじです。

そのため、1枚のレンズ上で覗いた部分によって度数が違う状態になっています。初めて使ってみると今までと違う感じの見え方に違和感が出ることがあります。勿論、ほとんどの方はすぐに慣れてこのような違和感は解消されますが、老眼の程度が進めば進むほど、度数の強い部分と弱い部分の幅が広がますので、最初に掛けたときの違和感が大きく感じらます。

このような点からある程度この度数幅が狭い(老眼の症状が軽度の)うちに遠近両用メガネに慣れておくと、老眼の症状が進んでからの遠近両用メガネにおける度数調整もスムーズに受け入れられるというわけなのです。

2歳児の4割弱は、スマホやタブレットを使用しているという事実。

先月、内閣府が子供たちがスマホやタブレット端末などの機器を利用しているのか調査した結果を公表していましたね。

スマホA子が驚いたのは2歳児の結果で、37.4%がこのような機器にすでに触れているという事実です。約4割ってスゴイ数字だと思うのですがいかがでしょう?そして、2歳児が何をスマホとかで見ているの?!ってビックリしました。

2歳といえば眼科でもようやく視力検査が出来る?出来ない?練習すればできるかな?くらいの年齢です。それがスマホが使いこなせるのか?って思ってしまいますが、親のパスワード画面のロックを解除したり動画を見たりすることがすでにできるようなのです。親が普段やっていることをよく見ていて真似をしているということでしょう。

画面をタップ、スワイプ、さらにはピンチアウトさせたりと操作しちゃうわけですから大したものです。意思を持ってというよりは、興味本位で触っているのかもしれませんが^^;

さらに親側からすれば子育て用のアプリとかも配信されていたり、公共の場で子供が泣き出したときにyou tube 動画を見せると泣き止むとか、活用の幅は広いようです。

しかし、スマホやタブレットなどの機器からは目に有害は”ブルーライト”が発せられています。また、目の成長期にピントを近くに合わせすぎている状態を長時間続けるのは近視の進行にも影響してきますから、使用する時間など十分に注意して利用することが望ましいとされています。

目の疲れだと思っていたら、重大な病気が隠れていた。

年齢のせいか、最近目が疲れる。まだまだ仕事を現役でされている40歳から50歳くらいの方なら、自然にこのように思われるのではないでしょうか。

きっと老眼だろう、パソコン仕事だから仕方ないかな。

確かに診断の結果、思ったとおりであることの方が正直多いです。

しかし、年齢が重要因子になる眼精疲労。とくに中高齢の方の場合には

1、緑内障

2、乱視

3、老眼

という順番で疲れ目の症状が発症します。

緑内障目の疲れで緑内障なのかと驚かれる方も多いと思います。40歳以上の方が眼精疲労を訴える場合、眼圧や眼底など念入りにチェックして緑内障が原因で「目の疲れ」が起きていないよねということをまずは確認する必要があるのです。

緑内障は最悪の場合、失明にまで至る病気です。知らないうちに視界が欠けてくるところが恐ろしいのです。「疲れるな」くらいの症状のときに実はすでに罹患しているという危険があるわけですから。

また、2番目に挙げられる乱視も単純に度が変わっただけではなく、「物がぶれて見える方向」が変わってしまうこともあります。これも加齢に伴う変化で、長年使ってきたメガネを掛けることで更に乱視の見え方を悪化させることになっているケースもあります。

「ただの疲れ」と思っても安易な自己判断で終わりにせず、年に1度は健診を受けるようにしておくことが安全策という訳なのです。

単眼症

今年5月10日に、インドで単眼症のヤギが生まれて1週間以上も生存しているとニュースで話題になっていますよね。

医者単眼症というのは生まれつき「目が1つしかない」という奇形で、キクプロス症とも呼ばれています。赤ちゃんがお母さんのお腹の中で成長していく過程で、脳が左右に正常に分割されず、左右の眼窩が癒合して1つの大きな眼窩が形成されることで生じるといわれています。

生まれたときから本来は2つあるべきはずの目が1つしかないのです。真ん中に大きな目が1つ。脳、鼻、耳などにも重い障害が生じていることがほとんどで、残念ながらお母さんのお腹から出てきたら呼吸ができずにすぐに亡くなってしまうということが多いのです。

それなのに、1週間以上も鳴き声をあげて生きているということなのですから本当に奇跡です。子ヤギちゃんの誕生におめでうと伝えたいですね。飼い主さんも大切に育ててくれているそうですよ。

遠近両用に再トライしたら、良さがわかった。

老眼の初期。何となくパソコンやスマホ、新聞など手元が見えにくくなってきた。こんな症状が出始めたら、遠近両用のメガネやコンタクトにしてみよう!と、考える方も多いと思います。

老眼そして思いきって遠近両用レンズにしたにもかかわらず、見え方にあまり変化がない気がする。または、どっちもスッキリ見えなくて反ってイライラしてしまうなど自分の満足する見え方にならず、ドロップアウトしてしまう方も少なくありません。そのため自分には遠近両用は向いていないんだ!という結論に至ってしまうのです。

しかし、その後数年も経つと老眼の程度も徐々に進行してきます。老眼の初期の頃と比べると、ピント調節力は低下して自分ではどうにも対処ができないといった具合に状況が変化します。

そうなると、初期の頃に試した遠近両用レンズの恩恵を受けるべき時となります。仮に同じ度数を選択したとしても、自分自身のピント調節力が弱まっていれば遠近両用レンズのありがたみを大きく感じるわけです。

再トライしてみたら「あれっ、こんなに見やすくなるんだ!」。老眼初期の状態ではイマイチだった遠近両用も、時が経てば大変便利なものに感じられるかもしれませんよ。

コラーゲンプラグで、ハードレンズの違和感も改善に。

若いときからずっと使用し続けていたハードコンタクトレンズ。最近はゴロゴロ感やら曇る感じがあって不調が続くようになってしまった。更にはレンズを新調しても軽快に至らない。何が原因なのかと考えてしまうことってあります。

ハードコンタクトレンズ年齢とともにずっと使い続けていたハードコンタクトに不調が続く場合、ドライアイが引き金になっていることが多々あります。ドライアイの症状が悪化した場合、目とレンズの緩衝材の役割をする涙が不足し、ゴロゴロと異物感につながります。また、涙で目の表面が潤っていないと、目の中にあるタンパク質や脂質などがレンズに滞留して曇らせます。

ドライアイの症状が軽度であれば目薬を点眼することによって改善されますが、重度の症状になってくると簡単に改善には至りません。

あまりにも酷い症状の場合はレンズ自体を中止してメガネでの矯正を主としていくことが必要ですが、乱視などの影響でメガネでの矯正生活がなかなか難しいという方には、「コラーゲンの涙点プラグ」を用いた処置をしてみると、目の表面に涙を滞留させておくことができるようになるため、前出のような症状の改善が見込めます。

目薬で目の周りが黒くなる?!

長期的に使わなくてはならない緑内障の治療薬には、目の下が黒ずんでしまうという副作用があります。

ルミガントラバタンズ・ルミガン・キサラタンなどのプロスタグランジン系点眼薬は、緑内障治療の本来の目的、【眼圧を下げる】ということには非常に効果が期待できる目薬なのですが、皮膚に付着すると黒ずみの原因となるのです。目の周り、特に下まぶたのあたりが黒っぽくなってしまうケースが多いのです。これは、目からこぼれた目薬の成分が皮膚に付着して起こります。

そのため、毎晩1回の点眼は「お風呂の前」にすることをお勧めします。緑内障の方が眼圧を下げる薬を点眼するのをやめることはできません。皮膚への黒ずみという副作用がでないよう、シッカリとまぶたのあたりについてしまった目薬の成分は洗い流すようにします。

また、美容目的で「ルミガン」をまつ毛の育毛剤として利用されているという方も、同じように成分が皮膚に付着すると黒ずみますから、十分ご注意ください。市販で購入できるようなまつ毛美容液も同様ですよ。

花粉の時季くらいは、コンタクトはお休みしませんか?

春になると大量に飛散するスギやヒノキによる花粉のアレルギーは今や多くの方の悩みです。普段は何の問題もなく使用しているコンタクトレンズが、外部から目に入る花粉の影響もあり非常に汚れやすい状態にあります。

なかなか普段のコンタクトの生活から、メガネに切り替えるというのは不便と思われる方も多いのですが、放置しておくと大切な目の方が悲鳴を上げてしまいます!

巨大乳頭性結膜炎まぶたの裏をひっくり返してみると、何やら白いブツブツが出来てしまっています。こうなってくるともう、コンタクトどころではありません。コンタクトを装着しても、ずれたり異物感が強くて使用することもできません。

花粉が飛び散り、目のコンディションそのものが悪いときには無理にコンタクトレンズを使用するのは控えて、症状が落ち着くまではメガネを利用するほうが懸命です。

視力という数値より、見えているという満足感が大切です。

以前にも少しお伝えしたこともあったと思いますが、患者さんが考える視力と眼科側が考える視力にはちょっとした違いがあります。

視力検査例えば、視力はどのくらいですか?

という、一般的にいう「視力」は患者さんたちは【裸眼でどのくらいの視力】というのを気にされていて、眼科側は【矯正した視力がどのくらいまであるか】というのを気にしています。実は裸眼よりも、矯正を行っても視力が出ないと何か病気があるのではないかという疑いを持つきっかけになるのです。たとえ裸眼で0.02とかしか見えていなくても、メガネなどで矯正をすれば1.0まで視力が出るのが確認できれば問題なさそうだな、というひとつの目安になります。

では、メガネなどをトライアルする際に

1.0見えないのでは弱いでしょうか?

という視力を表す数値をとても気にされる患者さんからの質問が大変多いように見受けられます。1.0見えるようになるメガネと0.9まで見えるメガネ、さてどのくらいの差がありますでしょう?

老眼が始まりかけた目に対してどうでしょう?パソコンやスマホなど、日中はほとんど近距離のものしか見ないという目に対してどうでしょう?掛ければ1.0見えるメガネでも、度がきつくて感じてフラフラになりそうなのってどうでしょう?

視力という数値はこの場合は1つの目安であり、1.0にならなければいけないという決まりではないのです。自分で掛け心地がよく、生活に不便が出ないような見え方で満足できていれば1.0が必ず見えなくても快適なはずです。眼科側としては、1.0の視力を出すより、患者さんが快適に使えるメガネができるかどうかを気に掛けているのです。