バイオフィルム対策に効果的なケア用品はある?

昨日はバイオフィルムが形成されてしまうと、普通の洗浄消毒剤では対抗できない事を含めてお話しいたしました。細菌感染が疑われるようなケースは迷うことなく捨てるようにしましょう。

では、バイオフィルムが形成されにくい環境を作るためにはどのようにすれば良いのでしょうか?先ずはできるところから

*使用後のケースも、水道水ではなく洗浄消毒剤(MPS)を用いて綺麗に洗う。

*定期的にケースも真新しい物に交換する。1ヶ月に1回が目安!

ということを実践することが大切です。

クリアデューまた、オフテクス社より販売されている「クリアデューファイーストケア」という製品があります。この製品は消毒成分にポピドンヨードを用いているため、感染症の要因として問題視されているバイオフィルムに対しても効果的ということが実証されています。他にもアカントアメーバーなどに対しても抗菌作用が広く、即効性のあるものです。ケア製品の成分に注目してみるのも方法の1つかもしれません。

夏はとくに細菌が繁殖しやすい条件が揃っていますので、感染症にかからないよう十分にご自身の目を守るよう注意していきましょう。

赤ちゃんが寝るときに電気を消すと、将来近視になりにくい

我が子の身長はどのくらいまで伸びるのかな。

どんな声でしゃべるのかな。

将来どんな仕事に就いているのかな。

親であれば我が子の成長は大変楽しみな事です。元気に育ってほしいことを願わない親はいません。
赤ちゃん

ところで目について申し上げると、子供が将来近視になる確率を下げる方法があるのはご存じでしょうか。あくまでも確率の話ですが、簡単に実践できるのであれば試してみたいところですよね。

では実際に何に気をつければよいかというと、

「寝るときの部屋の明かり」

これが大きく、子供の近視の進行に影響してくるようなのです。

かつてこんな研究結果が報告されています。ペンシルベニア大学の眼科研究チームが赤ちゃんの時にたとえ小さな豆電球であっても、明かりを付けたまま眠ると近視の進む原因となるというものです。近視になった結果は、

*真っ暗な部屋で寝た子→10%
*豆電球の部屋で寝た子→34%
*明かりを付けたままの部屋で寝た子→55%

真っ暗な部屋で寝た子とそうでない子。たったこれだけの事でこんなにも差が生じています。電球1つで将来近視になる確率が変わるなら、真っ暗な部屋で寝かせてあげようと思いますよね。年齢的には生まれてから2歳ごろまでの環境下だそうです。

はやり目にこそ欲しい特効薬

夏になると、プールなどを感染経路として流行性角結膜炎にかかる方が増加します。流行性角結膜炎とは、アデノウィルスによる感染力が非常に強い結膜炎で一般的には「はやり目」と呼ばれてます。

目の充血このウィルスに感染すると潜伏期間が1週間程度、その後に強い充血や多量のメヤニ、涙、異物感を感じたりします。

ともかく症状が酷いので、何とか特効薬がないものかと患者さんが思われるのも最もなことです。

しかし、残念ながらはやり目は「ウィルス」が原因で起こっているためウィルスに対する特効薬は未だに見つかっていません。

ではどのような治療が試みられるかというと、起きてしまっている炎症を何とか抑えるために炎症止めの目薬を使います。主にステロイド薬などがこれにあたります。また、抗菌剤などを併用していくといったような対処療法による処置になるのです。

ウィルスそのものを撃退する薬がありませんので、あとは人間の免疫力で対抗するほかありません。よく寝て、栄養をつけるという生活を心掛ければ数週間で次第に治まっていきます。

また、先生から指示のあった目薬をしっかり点眼しないと、角膜に点状の混濁ができて目がかすむようになります。1度かすみが起こると元に戻るまでに数年かかる事もあります。

身近な方がはやり目になった場合は、かかっていない方は感染しないように注意をする必要があります。アデノウィルスは空気感染はしません。接触感染になりますので、タオル・ドアノブ・リモコン・お風呂・食器など、何気なく触れるものを通して感染してしまうことが多いとされています。学校では周囲の友達に感染させないよう治るまではお休みすることになります。これは学校保健法にて定められています。職場においては上司の指示を仰ぐこととなります。

カラコンの適正使用を心掛けましょう!

高度管理医療機器、人体に大きな影響を及ぼす危険性のあるものが区分されます。カラコンといえどもこの高度管理医療機器に属するのです。ひと昔前までは、雑貨屋さんなどでも購入が可能であったこともありなかなか周知徹底されないところでもあります。

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PDMA)のホームページでは、以下の適正7か条が徹底されるように呼びかけれらています。以下、同文を紹介させていただきます。

カラーコンタクト1)購入前は、眼科へ行こう。
2)添付文書をよく読んで正しく使おう。
3)装用期間を守ろう。
4)異常があったら、すぐに眼科へ行こう。
5)友達との貸し借りはやめよう。
6)ケア用品を使ってケアしよう。
7)定期検査は必ず受けよう。

難しい事ではありません。当たり前のことなのです。使用方法を守って適切に使えば良いのです。再度確認して使用するようにしてみて下さい。

眼底検査で見つかるのは、目の病気だけではありません。

健康診断など、必ずといってよいほど項目に含まれている「眼底検査」

眼科医眼底を見れば、血管がわかる、血管がわかれば病気がわかる、というほど重要な検査の1つです。

眼底検査は検査用の目薬をさして、まぶしい光を当てながら目の奥「眼底」を眼科の先生が肉眼で観察します。眼底を見ると、網膜血管や視神系の末端がはっきり見えるので、血管が詰まって出血があったりするようなことがあれば糖尿病などを始めとした内科系の病気が発見されることがあります。

また、糖尿病と診断されると内科の先生から眼底検査を受けるようにと指示されると思いますが、眼底検査を受けたら糖尿病だとわかったという逆からの発見パターンもあるのです。

40歳を過ぎたら1度は〇〇健診をという呼びかけをよく耳にしますが、本当にその通りなのです。早期に発見できればすぐに治療を開始することができて、苦しい思いを減らすことができますからね。病院嫌いという方も多くいらっしゃるとは思いますが、その病院に長くお世話にならないための健診と考えてみるのもよいのではないでしょうか。

目薬といえども”クスリ”なのです。

お薬と言われて連想されるのは、コップ1杯の水と「錠剤、カプセル、粉」の形状をした飲み薬を思い浮かべる方が多いと思います。

目薬点眼直接飲み込む、口にするものなので「飲んでも大丈夫だよね?!」という気持ちがやはり働きますよね。

では、眼科で処方される目薬はどうでしょう?目が乾くな~、ショボショボするな~というときに爽快1滴!という具合に安易な感じのイメージがありませんか?必要以上に点眼薬を使用してしまってはいませんでしょうか。確かに飲み薬に比べれば副作用は少ないほうかもしれません。しかし、目薬といえども「クスリ」ですからこの部分はやはり気にしておいていただきたいのです。

例えば、目薬に含まれる「防腐剤」。目薬が長持ちをするという利点もあるのですが、防腐剤の成分は非常に目にとっては強力なもので、目に炎症を引き起こす原因になることがあります。目薬をさしているのに、目が真っ赤になってしまっていたら本末転倒です。また、ステロイド剤の目薬は眼圧を上げてしまう作用がありますし、緑内障の治療に使う目薬は喘息や不整脈があったりする場合は使用できない場合もあります。使用する際は先生の指示をきちんと守って使用するようにしましょう。

涙が出るのに、ドライアイ?!

ドライアイによる傷1涙が溢れてしまっているにもかかわらず、

「ドライアイ」

と、眼科で診断を受けることがあります。

ドライアイって、どんな病気でしたっけ?!

一般的なイメージでは、「涙が少なくて、目が乾く」という認識ではないでしょうか。ところで、本当にドライアイになると、目の表面が乾くということ以上に

*目の疲れ
*目の痛み
*目の充血
*かすむような見え方
*まぶしい

といった症状を訴えることが多いのです。
そして、「涙が溢れる」という自覚症状もここに含まれます。

「目が乾く」より「涙が溢れる」という症状が強く出るのは、ドライアイにより目の表面が乾き、そこに傷が出来てしまっていて、痛い!!→なので、涙が出る。というものなのです。

ドライアイが原因で出来てしまった『傷』が痛むために涙が出ているなんてちょっと悲しきことです。

妊娠中はコンタクトレンズよりメガネを活用しましょう。

妊娠中はホルモン値の変化などにより、体調が良かったり優れなかったりと症状がよく変わることがあります。

妊婦さん今まで問題なく使用していたコンタクトレンズに関しても、異物感を感じる、充血する、見えにくく感じたりする事があります。これらの症状は涙の分泌量が減少したり角膜の形状変化によって起こるものです。

もしこのように、いつもと違うなと思った時には迷わずメガネを使用するようにします。コンタクトレンズを無理に使用すると、反って目に傷をつけたり不調になる原因となります。

実際に出産が近づいているときは、コンタクトレンズがちゃんと自分で外せる状況に置かれるかどうかはかわりません。急に陣痛がきてコンタクトを外すまで気がまわらないかもしれません。自然分娩のはずが緊急手術になるかも等、考えたらきりがありません。

そんなもしもの時のことも考えて、サッと外せるメガネを使用しておくほうが「安全」ですよね。

ちなみに、黒い点や模様が見える、視界がぼやける等の症状があるときは、目にだけではなく体にも異常が起きている場合もありますから、主治医の先生に速やかに相談します。

子供のアレルギーとプール。

お子さんが”結膜炎”と診断を受けた場合でも、感染しない結膜炎であればプールに入れるケースもあります。

プールその代表的なものは「アレルギー性の結膜炎」です。アレルギー性の結膜炎は、他人にはうつりません。感染リスクはありませんから、プールには絶対に入れないよ!とは言いきれません。症状が落着いてるときであれば、ゴーグルを装着してプールに入っても良いよ、と先生から許可がでるときもあります。

確かに症状が酷く充血したりかゆみがあるときは控えるのがベストですが、できる限りプールを楽しみにしているお子さんには「プールに入れるよ」って言ってあげたいですよね。
ただし、いつものアレルギー性結膜炎かな?と自己判断してしまうの危険です。似たような症状でプールに入れない結膜炎もありますから、必ず眼科の先生の診断を受けてからプールに入るようにしましょう。

また、ゴーグルをしっかり装着して塩素の含まれるプールの水がなるべく目に入らないようにします。屋外プールの場合は日光、紫外線のアレルギーがあって症状が悪化することもあるのでこちらも十分に注意する必要があります。

我慢するより、早めに遠近両用メガネを活用しましょう。

年齢を重ねれば誰にでも起こる老眼の症状。初期の状態では、ちょっと手元がぼやけるようになったなという程度で生活が出来ないことはありません。遠近両用メガネなんて、まだまだ先と見送ってしまっても良いのでしょうか。

老眼それではここで、「今後」のことを考えてみましょう。

もうダメだ。スマホも新聞も文字にピントが合わない。このような状態になって初めて遠近両用メガネを使用することを決意。しかし、実際に初めて掛けた遠近両用のメガネは何でこんなに違和感があるのかと思われる方が何とも多いのです。

遠近両用メガネは、一昔前まではレンズの鼻側あたりに小さな小窓がありました。いかにも老眼を矯正している事が他人からでもわかり、外見的に回避したいと思われる方が多かったのも事実です。

しかし、現在では累進屈折力レンズというものが主流となり、以前のような小窓はありません。他人から境目がわからずに、遠くから近くが1枚のレンズで見えるようになっています。中心部は度が強く、鼻側の下あたりは度が弱いというかんじです。

そのため、1枚のレンズ上で覗いた部分によって度数が違う状態になっています。初めて使ってみると今までと違う感じの見え方に違和感が出ることがあります。勿論、ほとんどの方はすぐに慣れてこのような違和感は解消されますが、老眼の程度が進めば進むほど、度数の強い部分と弱い部分の幅が広がますので、最初に掛けたときの違和感が大きく感じらます。

このような点からある程度この度数幅が狭い(老眼の症状が軽度の)うちに遠近両用メガネに慣れておくと、老眼の症状が進んでからの遠近両用メガネにおける度数調整もスムーズに受け入れられるというわけなのです。