レーシック手術を受けられてから数年が経った頃、患者様から次のようなご相談をいただくことが多くあります。
「最近、前より見えにくくなった気がします」
「レーシックをしたのに、近視や乱視が戻ってきたのでしょうか?」
「このままどんどん悪くなるのではと不安です」
手術を受ける決断をされたからこそ、このような変化はとても心配になりますよね。
まず最初にお伝えしたいのは、レーシック後に見え方が変化することは、決して珍しいことではないという点です。
手術前にメリットとデメリットを説明され、もちろんメリットの方が大きいと判断されたので、手術を決心されていると思います。後遺症については本当に人それぞれですが、術後は起きている症状とうまくお付き合いしていくと前向きにこれからを考える事が大切です。
レーシック後も、目は少しずつ変化していきます
レーシックは、角膜の形をレーザーで調整することで近視(目の屈折異常)を改善する手術です。多くの方が手術後、「裸眼でよく見える生活」を実感されます。
しかし、レーシックは近視の進行を完全に止める手術ではありません。
手術後も、年齢や生活環境の変化により、眼球やピント調節の状態は少しずつ変化します。その結果、数年から十数年を経過してから、軽い近視や乱視が再び出てくることがあります。これを「戻り」と呼びます。
特に手術前の近視が強かった方、比較的若い年齢で手術を受けた方は、変化を感じやすい傾向があります。ただし、これは手術が失敗したという意味ではありません。
「視力が落ちた」と感じる原因は一つではありません
実際に検査をすると、「思っていたほど視力は下がっていない」というケースも多くあります。その代表的な原因の一つがドライアイです。
レーシック後は、角膜の神経の影響により、涙の量や質が変化し、ドライアイを起こしやすくなることがあります。ドライアイがあると、
・時間帯によって見え方が違う
・ぼやけたり、にじんだりする
・目が疲れると視界が不安定になる
といった症状が出やすく、「視力が落ちた」と感じてしまうことがあります。
スマートフォンやパソコン作業も影響します
現代の生活では、スマートフォンやパソコンを長時間使用することが多く、近くを見る時間が増えています。
このような生活が続くと、ピント調節の筋肉が緊張し、一時的に近視が進んだように感じることがあります。
この場合、目を休ませたり、点眼治療を行ったりすることで、見え方が改善することも少なくありません。
「見えにくい=必ず視力が悪化している」と自己判断しないことが大切です。
不安を感じたら、早めの受診をおすすめします
見え方に違和感があると、インターネットで情報を調べて不安が大きくなってしまう方もいらっしゃいます。しかし、実際の目の状態は、眼科で検査を行わなければ分かりません。
当眼科では、
・現在の視力
・近視や乱視の有無
・角膜の状態
・ドライアイの程度
などを詳しく確認することができます。その結果、点眼治療で安定する方もいれば、必要に応じて眼鏡を併用することで快適に過ごせる方もいらっしゃいます。(※ただし、レーシックするとほどんどの方がコンタクトレンズをするのは極めて難しい状態となります。)
レーシックは「ゴール」ではなく、目と付き合うためのスタート
レーシックは「一度受けたら一生何もしなくていい手術」だとは考えるのは少々難しいかと思われます。
レーシックは、裸眼での生活を快適にするための大切な一歩であり、その後も定期的に目の状態を確認しながら付き合っていくことが重要です。
「少し見えにくいかも」「以前と違う気がする」
そんな小さな違和感でも構いません。どうぞ我慢せず、お気軽にご相談ください。
私たちは患者様が安心して毎日を過ごせるよう、これからも丁寧にサポートしてまいります。
※※当院では術後のサポートは可能ですが、レーシック手術は行っていません。予めご了承願います。※※

