老眼が進むほど、0.25の度数が大切。

通常コンタクトレンズの度数は0.25刻みで製造されています。度なしを「0」とすると、近視の場合ならば -0.25 → -0.50 → -0.75 → -1.00 → -1.25というように-0.25ずつ度数が増えていきます。しかし、-6.00を超えたあたりから0.50刻みになってしまうコンタクトレンズが多く存在します。確かに強度近視であれば、-0.25くらい度が強くなって、何が変わるのだろうか。ほとんど見え方が変わらないと、視力検査をしていてもお答えいただく方が多いのは事実です。

しかし、老眼が進んできた世代にとっては、この「0.25」の重要性が改めて実感できるのです。遠近両用コンタクトの構造は単焦点のレンズとは一味違うものになっているため、遠くを見るときにはあまり見え方が変わらなくても、手元の視力を改善するために調整する「0.25」の度数には非常にありがたみを感じるのです。

近年は使い捨てコンタクトレンズが増え、以前のように受注製作をするようなことが大幅に減少しました。そのため、度が合わなかった場合でも「度数を調整」するのではなく、コンタクトレンズの種類まで変えないといけないといった事になります。

せめて遠近両用コンタクトレンズくらいは度数0.25刻みで作製してもニーズがあるのではないか思われます。