市販薬と病院でもらう処方薬の違い。

病院で先生の診断を受けずとも、
薬局薬店で、目薬を買うことができます。

何に効く目薬なのかは、パッケージなどに
「ものもらい用」「かゆみどめ」などと
大きく記載されているので
大体の見当はつきます。

購入して点眼をしていれば、大抵の場合は
良くなってきます。

では、先生の診察を受けて処方される目薬と
市販薬では何が違うのでしょうか?

先生の診察を受けた処方薬は、
1つの目薬が、1つの役割を果たします。
例えば、炎症を抑える目薬なら、炎症を抑える作用だけの
効果がでます。

なので、必要な薬の成分を、必要な量だけ点眼することができます。

比べて市販薬だと、メインで入っている薬の成分の他に
様々な成分が混ざっています。

1つの点眼薬で例えば
「殺菌」「炎症止め」など、複数の効果を発揮するようになっています。

これなら、市販薬のほうが便利なのでは?!と
思えてしまいますが、
薬を投与するにあたって大切なのは
必要な薬の成分を、必要な量だけ点眼する
という点にあります。

「殺菌」作用だけで十分なところに、
余分な薬の成分をむやみに投与するのは
あまりおススメできるものではありません。

また、先生から出る処方薬には
防腐剤などの成分も入っていません。

目にとっては、それだけでも余計な負担がかからずに済みますね!

市販の目薬も、病院がお休みのときなど、
大変助かるときもありますから、
ケースに応じて使い分けると良いでしょう。

緑内障の目薬は、お風呂の前にする方が良い?

緑内障の患者さんは、眼圧をコントロールするために
その目薬を常用しますが、
目の下が黒ずんでしまったり、睫毛が伸びてしまったりという
副作用がどうしても出てしまいます。

例えば、「一日○回点眼」という指示が出ていると思いますが
どんなタイミングで、目薬をさすほうが良いでしょうか。

 

上記のような黒ずんできたりするような副作用を
少しでも出にくくするために
夜に点眼するタイミングは、
「お風呂の前」に点眼していただくと
よいでしょう。

普通に考えると、お風呂からあがって
綺麗さっぱりしたところで点眼する方が良いのではないか。
と思いますが、
この場合、目に入りきらなかった点眼液が
目尻などに残留します。
これが前記の黒ずんでくるなどの原因になります。
そういった理由から、お風呂の前に点眼し、
目から溢れてしまった薬液は、お風呂で洗い流してしまう!
という戦法です。

ただし、極端に目の中をお湯で洗ったりするのは
避けましょう。
優しく顔を洗う程度で問題ありません。
もしご家族で悩んでいらっしゃる方がいらしたら、
是非、教えてあげて下さい。

眼科で使用される目のお薬。

眼科でだれさる目のお薬といえば・・・目薬!!ですよね
でも、それだけではありません。
塗り薬や飲み薬も処方されることがあります。
それぞれ特徴が異なり、効果も違ってきます。
なぜ、このお薬が処方されたのか??
正しく理解して、正しく使いましょう~~

眼科で使用される主な目のおくすり

●点眼薬
目薬のことです。
誰もが一度は使用したことがあるのではないでしょうか?
白目や黒目、眼球表面、また、瞼の裏側などの
眼球前方の治療に使われます。

●眼軟膏
目に入っても大丈夫な塗り薬です。
目の周り、まぶたに塗って使用したり、
目の中に入れ、目の表面の病気にも使用します。
点眼薬よりも薬の成分が目の表面に長くとどまり、
効果が高くなります。
しかし、使用後に視界がくもって見えにくくなります。

●内服薬
飲み薬のことです。
目のお薬で飲み薬・・??
と思うかもしれませんが、点眼薬や軟膏では届かない、
目の奥、網膜や脈絡膜、視神経の病気の治療に使うお薬です。
点眼薬・眼軟膏の効果を補う際にも使われます。
胃や腸で吸収されたあと、血液の流れにのって、
病変部位に到達し作用します。

●注射薬や点滴薬
さくら眼科ではほとんど使用されませんが、
病気の急性期には、注射薬や点滴薬を使うこともあります。
病院で、医師や看護師が行ないます。

眼科でも点鼻薬を処方できるの?

今日の花粉の猛威は凄まじかったようですね。患者さんがドアを開けて出入りするたびにA子もくしゃみが出てしまう感じでした(汗;)

花粉症が発症すると、目のかゆみや充血、涙が出たりとありますが鼻の症状も大変です。

よく最近、お問い合わせをいただきますが、 「目の診察を受けた時に花粉症の点鼻薬も処方してもらえますか?」ということです。

まず、出来るか出来ないか? 答えとして言えば 「出来る」 です。

耳鼻科的な処置を行なうことは当院ではありませんが、使っている点鼻薬を目薬と一緒に処方することは可能です。点鼻用のいつもの薬を出すという事であれば診察の際に先生にお申し出ください。

しかし、花粉症といえど侮れません。痒いので、過剰なアレルギーやこすってしまったりして腫れあがるほど真っ赤な目でいらっしゃる患者さんもいらっしゃいます。 少しでも薬で落ち着いてくれるとよいのですが。また、午前中の診療よりも午後の診療のほうが 比較的空いていますので、待ち時間が気になる方は参考になさってください。