今回は「眼球打撲」について、患者さんからよく質問される内容をまとめました。眼球打撲は軽く見られがちですが、適切な対応をしないと視力に影響を及ぼすこともあります。
1. 眼球打撲とは?
眼球打撲とは、眼球やその周囲の組織が衝撃を受けることによって起こるケガです。スポーツ中のボールの直撃や棚からの落下物が目に当たった、転倒して目のあたりを打った、子供と昼寝をしていて手が勢いよくぶつかったなど、日常生活での物との衝突などが原因となります。
気を付けたいのは、見た目に変化がなくても目の中が大きなダメージを受けていることがあるという点です。場合によっては数日後に自覚症状が出てくることもありますので注意が必要です。
2. 主な症状
眼球打撲の症状は人によってさまざまですが、以下のような症状を訴える方が多く見られます。
★目の周りの腫れや内出血(いわゆる“青あざ”)
★まぶたの腫れや痛み
★目の充血
★視界がぼやける、かすむ
★光に対して目が痛む(羞明)
★物が二重に見える(複視)
★涙が出る
注意: 強い痛みや視力低下、光に対する強い不快感、出血がある場合は早急に眼科を受診してください。
3. 応急処置
眼球打撲の直後の応急処置は、症状を悪化させないために非常に大切です。
【安静にする】
目をできるだけ動かさず、無理に開け閉めしないようにします。
【冷やす】
腫れや痛みを抑えるために、清潔なタオルでくるんだ氷や保冷剤を15分程度目の周りにあてます。
【目をこすらない】
打撲後は目が敏感になっているため、こすると症状が悪化することがあります。
早めの受診
視力に変化があったり、強い痛みがある場合は必ず眼科を受診しましょう。場合によっては精密検査や点眼薬、手術が必要になることもあります。
4. 受診の目安
以下の症状がある場合は、なるべく早く眼科で診察を受けてください。
■視力低下や視界の異常
■強い痛み
■出血がある
■物が二重に見える
■光に対して異常に痛い
■目の中で黒い点や光のきらめきが見える
眼球打撲は軽度でも目の中でダメージが進んでいることがあるため、「見た目は大丈夫そうだから様子を見よう」と放置するのは大変危険です。
「悩むより、受診して異常なしを確認!」
眼球打撲は軽く見えがちですが、視力に影響することが多々あります。応急処置は「安静」「冷やす」「こすらない」が基本です。
視界の異常や強い痛みがあれば、すぐに眼科を受診することをお勧めします。どうしようと悩むなら近医を速やかに受診して、異常がない事を確認してもらうほうが安心できますよね。
安全なスポーツや日常生活のためにも、目のケガは軽視せず早めの対応を心がけましょう。

