腫れた目に、眼帯はいつも必要?!

目を怪我した、腫れた。

なので眼科を受診して、
「目を治療している患者さん」=「眼帯をしている」という
イメージがありませんか?
眼帯の男の子

 

 

 

 

よく、患者さんにも聞かれます。

「眼帯をした方がいいですか?」と・・

 

なんとなく、眼帯で目を保護してもらえているという
安心感がわいてしまうところですが、
基本的には【眼帯はおススメしていません】

 

よほど重症で、埃なども入らないよう目を保護しないといけない!と
いう時は、必ず先生から指示があります。

特にお子さんの場合、むやみに眼帯をしてしまうと
かえって発達途中の視力形成などにも
影響を与えかねません。
バイ菌が入らないようにと、つけた眼帯が目にとっては
逆効果になってしまいます。

しかし、お子さんの場合
眼帯がないと、腫れた目を手で触ったりこすったりされないよう
注意することが必要です。

今まで問題なく使っていたコンタクトが、急に不調になった。

若かりし頃から、何十年と使用していたハードコンタクトレンズ。
現在のレンズに汚れがたまってきたので、そろそろ交換。

とくに大きな不調はなかったので、度数をはじめとした全てのデータを
同じもので作り替え。

真新しいレンズになったはずなのに
レンズが曇る?!違和感が・・・
しかも、前回作ったのと同じデータなのにどうしてだろう?!と
驚くこともあると思います。

 

真新しいハードコンタクトレンズにして、
こういった症状が出た時は
まず、新しいコンタクトレンズを装着する前に
よくコンタクトレンズを洗って、水道水ですすいでください。

水に馴染まずに保存されていたレンズに多いのですが
いきなり新しいレンズを目に入れると
目の脂質分がレンズ表面に吸着してしまいます。

そうなると、レンズが曇って仕方ない・・・ということになります。

 

また、この初期商品の親水性が原因ではなかった場合、
年齢が40代以上の方は、「涙の量と質」に変化が出ているの可能性も大です。

涙は3層に分かれているとされ「水層」・「油層」・「ムチン層」とあります。
加齢とともに分泌される涙の量が減り、さらに涙を蒸発させにくくする油層が
薄くなります。
同じように見えても、涙の「質」が違っていてはどうにもなりません・・

このように、コンタクトレンズそのもの以外にも
原因がある場合がありますので、
不調が出る場合は、我慢して使用するより
先生に相談してみると良いでしょう。

「物を見る」ことは、大人になっても重要です。

子どもの時は、視力の発達のために
「物を見る」ということは大変重要なことだと
以前よりお話をしています。

では、お父さん・お母さんの世代。
その上はおじいちゃん・おばあちゃんになったら
意識的に「物を見る」ということを
しなくても良いのでしょうか?
家族と視力

 

 

 

 

 

 

 

視力は、年齢に関係なく確保することが必要とされます。
物を見ることによって、脳に刺激を与えます。
そうすることで、脳の活性化にもつながります。
年をとっていても、物をしっかりとした視界で
見ることは、結果的にアンチエイジングにもつながります。

年をとると、老化現象の1つとしてほぼ全員に白内障が
発症すると言われますが、
ずっと曇った視界でいるより
今は日帰り手術などもありますので
早めに視力回復をはかる。
というのは有効な手段としておススメします。

また、度の極めて合っていない眼鏡やコンタクトレンズ。
これらも調整して、すっきりとした視界を手に入れましょう。

目が痛かったら、コンタクトレンズは外してください。

目が痛い・・・

真っ赤に充血して、受付に駆け込んできた患者さん。
結膜炎

 

 

 

 

お話を伺うと、昨日から充血していて、さらに痛みもあり。
そんな時に
「コンタクト入れちゃってますが、大丈夫ですか?」

との質問を受けました。

 

・・・ここで、思い直して頂きたいのですが
目が痛いのになぜ、コンタクトレンズを着けてしまうのでしょう??

すぐにでも外して頂きたいのは山々ですが
万が一、ウィルス性の結膜炎で充血していたりなどもありますので、
院内ではむやみに外すことは、行っていません。

 

「メガネはお持ちなのか?」ということをお聞きすると
度が合っていない、とか壊れてしまっている。
という悲しいお答えをもらってしまうことがあります。

 

強い度数になればなるほど
こういった時にメガネは必需品です。

コンタクトレンズを入れないと見えない・・
というお気持ちは分かりますが
その前に ”目” そのものが耐えられなくなってしまう
かもしれません。

 

当たり前のことですが
目が痛い時は、コンタクトレンズは無理に着けないようにしましょう!

乱視でもないのに、物が2重に見える。

【物が2重に見える】

こんな症状があったら、ほとんどの方が

『乱視』

を疑うのではないでしょうか?

確かに、この物が2重・3重に見えるというのは乱視を持っている方の見え方の1つです。まずは、お持ちのメガネを調整して見えるようになるか試してみましょう!

しかし、単純に乱視の度数を入れて矯正しても物がダブって見える症状が変わらないというケースもあります。

もし、ご年齢が50歳以上ならこういった場合、高い確率で『白内障』が疑われます。乱視の症状だけであれば、メガネを調整すれば見えるようになりますが、白内障の場合は、目の中にある「レンズ(水晶体)」そのものが白く濁ってしまい、物を見えにくくしています。この場合、いくらメガネの乱視度数を調整しても、変化はありません。(他にも斜視の出現があったりなど、様々な原因が考えられます)

日常生活に支障が出るようなら、白内障の手術を勧められると思います。視界を常に正常に保つことで、老後の生活も楽しいものになります。見え方に異常を感じたら、先生にまずは診てもらいましょう!

近視の度数が強い方は、眼底検査を受けましょう。

ひとことで近視と言っても、度の弱い方から強度の方まで様々です。中でも、注意していただきたいのはやはり『強度』の近視の方です。

通常、近視の度が強い方は眼軸が長いとされ、網膜(いわゆる物を映し出すスクリーンの部分)が薄くなりがちです。この部分が薄いと、破けて剥がれやすくなります。

映画館のスクリーンを思い浮かべてみて下さい。スクリーンに穴があったら、その部分が見えにくいですよね。目の中も同じような作りになっていて網膜が破れたり、めくれたりして異常があると物が非常に見えにくくなります。こういった症状が、強度の近視を持っている方は起こりやすい状況にあるということを覚えていてください。

また、小さな穴だと、見えていないことに気が付きにくいのです。そして、自覚症状が出た時には大変な事になってしまっている可能性もあります。定期的に眼底を確認して、異常ない状態であったかを確認してもらっておくと安心ですね!

★★★このような症状を確認するための眼底検査は、お薬で瞳孔を広げて検査をします。数時間、ピントが合いにくくなりますので車の運転や細かい作業はできなくなります。公共の交通機関を利用して来院ください。

トマトはお好きですか?目の健康を守る作用があります。

毎日暑い日が続きますが、しっかり食事は取れていますか?
夏バテの原因にもなりますので、
一日3回の食事は必ず取るようにしましょう。

また、目の健康を守るために、
ブルーベリーなどに含まれる『アントシアニン』という成分が良い!!
ということは以前よりお伝えしています。

 

そこで、今日は暑い日にも食べやすい【トマト】に含まれる
リコピンという成分に注目してみます。

リコピンは、カロチノイドの一種で、抗酸化作用に非常に優れます。
抗酸化作用は、ベータカロテンの約2倍、ビタミンEの約100倍の力があるといわれます。

 

この作用は、目にとっては
【視機能の保持】
【目の粘膜の正常化】 
といった効果が期待できます。

目の老化に伴う「白内障」の発症も、
リコピンが血中濃度に含まれる量が多い人のほうが
発症が遅いという報告も出ているようです。

 

リコピンの1日の摂取目安は、10mg程度です。
通常トマトには7~8mgのリコピンが含まれますので、
1~2個くらいが食べる目安量です。
仮にトマトジュースを1缶飲むと、23mgのリコピンが摂取できるので、
随分とお手軽ですね!

また、食べる時は、加熱をしたほうが効果的に体内に吸収されます。

ちなみに美容にとっては、紫外線によるシミ対策効果が期待できます。
また最近は、トマトを食べるとシワ予防にもなると、研究成果が発表されたようです。

 

リコピンはトマトの他、スイカや柿などにも含まれます。
トマトが苦手!!という方はご参考までに・・。

人間ドックで言われた「ドルーゼン」って何?

人間ドックで、眼科受診をという指示をもらうというかたも多いですよね。その理由が『ドルーゼン』って、書かれている方がいらっしゃいます。眼底(目の奥)を精査してもらうようにとの記載があります。

ところで、一般的に「ドルーゼン」なんて言葉をお聞きになられたことはありますか?普通に生活していたら、あまり耳にしない言葉です。

簡単に申し上げると、ドルーゼンとは眼底にたまった老廃物「ゴミ」のようなものです。これは、年齢とともに自然に溜まっていくものです。このドルーゼンが溜まりすぎると、『加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)』という病気にかかります。

加齢黄斑変性は長い年月をかけて起こるので、自覚症状としてあまりこの病気にかかっているという変化に気がつきません。気が付かないうちに目の奥の網膜が萎縮して、徐々に弱り出します。網膜は光を感じ取る部位です。ここが弱ると視力が低下し、見えにくくなっていきます。そのために見たい部分が見えないという残念なことが起こります。

特に片目が見えている状態の場合、極めて病状が進行していることに気がつきません。定期的な眼底検査を受けることで、問題ないということを眼科医に確認してもらうと安心できますよね!

ものもらいへの対策。

朝、目を覚ましたら
まぶたが腫れている!!!
(ヒドイ方は、お岩さんみたに腫れあがってしまう方もいます。)

一般的には、こういった症状を「ものもらい」と呼んでいます。
(地域によっては呼び方が様々あります)

「ものもらい」というからには、
誰かから感染してしまった、うつされた。と思われがちですが
人にうつる病気ではありません。

原因としては2つ挙げられます。
1)汚れや雑菌が目の中に入って腫れた。
2)まぶたにある分泌腺が詰まり腫れた。

という点です。

厳密には、
まつ毛の生えているあたりにあるマイボーム腺に細菌が入った【麦粒腫(ばくりゅうしゅ)】、
このマイボーム腺に脂が詰まり、しこりのようになった【霰粒腫(さんりゅうしゅ)】
という病名になりますが、どちらのあだ名も「ものもらい」です。

これら「ものもらい」の原因は、寝不足・飲酒。疲れ・ストレスなどによる
免疫力の低下と言われています。
かかりにくくするには、規則正しい生活で、免疫力を高めることです。
また、脂の詰まりも原因となりますので、
ホットタオルなどで目を温め、目のマッサージをしてあげるのも効果的です。

手元用の眼鏡は術後、1ヶ月以上は様子をみましょう。

白内障の手術をして、スッキリと綺麗な視界を手にいれる
ことが出来た!!

しかし、遠くが良く見えるが手元が見えにくい・・

白内障の手術をして、明るさや色の判別、
そういったものはグッと改善されますが、老眼はそのまま残ります。

手術前に使っていたメガネは当然、度が合わなくなり使えなくなります。

その時に、ちょっと新聞を読んだりするときに使う
「手元用のメガネ」が欲しくなと思います。

数日後くらいに、
術後の経過を診てもらいに来た。ついでに手元用のメガネの
度数も測ってほしいという要望をよく耳にします。

新しい度の合ったメガネを作ってあげたい気持ちはありますが
術後の状態が安定し、手術による傷が落ち着いてくる
1ヶ月くらいは様子をみて
問題なければ作って下さい。

個人差がありますので、症状が落ち着くまでにこれ以上かかる方も
いらっしゃいます。

メガネの度数を合わせられる状態かどうか、
1ヶ月くらいを目安に
先生に相談してみると良いでしょう。

 

また、今では白内障の手術時に交換するレンズを
遠近両用にすることもできるようですから、
執刀医の先生とその辺についても相談しておくと
術後の見え方の満足感が高まるのではないでしょうか。