眼と紫外線

紫外線の強い季節になりましたね☆

日焼けに気をつけていらっしゃる方は多いと思いますが、肌だけではなく眼も気をつける必要があります。

紫外線によって引き起こされる眼の病気についてご説明します。

1)紫外線角膜炎

紫外線に強くさらされた際に生じる急性の角膜の炎症です。

紫外線を浴びた後、30分~24時間たってから、角膜上皮ぴらんを生じます。

異物感、流涙、充血がみられます。

スキーなどで紫外線の反射の強い場所で起きる“雪目(ゆきめ)”が有名です。

2)翼状片(よくじょうへん)

紫外線により白目の皮(球結膜)が増殖し、黒目に翼状に伸びて侵入します。

異物感、充血、乱視を生じ、瞳の近くま で進行すると、視力障害をきたします。

3)白内障

眼の中にある水晶体というレンズが にごり、物がかすんで見えにくくなります。

手術で人工のレンズに取り替えれば、また見えるようになることがほとんどです。

4)黄斑変性症

視界の中心部が歪んで見えたり、中心が見えなくなります。

治療法はまだ見つかっていません。

 

これから9月末までは紫外線が強いので、外出される際は帽子日傘サングラスなどで眼を保護しましょう!

夏の花粉症

「花粉症」ときくと、2月~3月頃のスギ花粉症のイメージが強いと思いますが、日本の花粉症は、ほぼ一年中あります。

4月~10月にかけてはイネ科の花粉症が多く、8月から10月にかけてはブタクサ・ヨモギ・カナムグラの花粉が飛んでいます。

スギ花粉症ほど症状がひどくないので、痒くてもお薬なしで凌いでいる方が多いようですが、アレルギー性結膜炎では瞼の裏側に乳頭(にゅうとう)というボツボツした物が出現し、悪化すると乳頭が大きくなって、角膜(かくまく=黒目の部分)を傷つけることもあります。

また、コンタクトレンズを装用されている方は、レンズに花粉が付着しやすいので症状が悪化しやすくなります。
アレルギーのある時期だけでも、なるべく眼鏡か1日の使い捨てコンタクトレンズをお薦めします。

ゴロゴロが気になったら、早めに眼科を受診し、目薬で治療しましょう!