ドライアイにおける涙点プラグの必要性

ドライアイの診断基準とは

近年のスマホやパソコンの普及によって、「ドライアイ」という病気ではないかと感じる方が急増しているのではないでしょうか。ドライアイという言葉自体も広く知れ渡っているように思われます。では、実際にドライアイというのはどのような病気なのでしょうか。「日本のドライアイの定義と診断基準(現時点での最新基準2016年)」に書かれていることをとりまとめてみますと次のようになります。

様々な原因で涙液層が安定せず、目の乾きや痛み、視力の低下などが生じていて、涙液層破壊時間(BUT)の検査結果が5 秒以下ということであればドライアイという診断がなされます。

ドライアイの治療方法

では、実際にドライアイにより目が乾く、この事によって感じる不快感や視力の低下を引き起こしている場合、まずは目薬によって対処をしていきます。目薬にも不足する涙を補給するタイプのものと、涙の蒸発を抑えるタイプのものがあります。医師の指示に従い、継続的に点眼することで改善をはかります。

涙点プラグによる処置について

目薬を使用しても、涙の分泌量そのものが少ない場合もあります。その場合は「涙点プラグ」という処置を行うことにり、しばらくの間涙を目の中に溜め込んでおくことができます。涙点プラグは涙の流れ口である涙点と呼ばれる部分をコラーゲンやプラスチックで塞ぐことによって、ドライアイの症状を緩和させるものです。

コラーゲンタイプは異物感が少なく、慣れやすいという利点があります。しかし、数か月で体内に吸収されていきますので、定期的にコラーゲンプラグを注入していかなくてはなりません。対して、プラスチック製は外れなければ半永久的に使用できるものの、異物感が強く慣れるまでに大変時間がかかります。
涙点と涙の図

涙点プラグはどうしたら受けられる?

ドライアイの症状が酷く、生活上困っているようであればまずは診察を受けていただきます。(診察は予約制ではありませんので、受付時間内にお越しください)診察において、涙点プラグ処置の適応かどうかを医師が判定します。

当院では予約制にて涙点プラグ処置を行っておりますので、診察の際に処置を行う日程を決めることとなります。