ドライアイによる視力低下

ドライアイの症状には様々なものがあり、目の乾きはもちろん、痛みやゴロゴロ感などもあります。
そして症状の一つに目がかすむ、というものがあります。視力の悪い人でなくてもかすんで見えにくいなど、見え方に影響が出てしまう場合があります。
ドライアイの人は涙の分泌量が少なく不安定になっているので目のピントを合わせる力が低下してしまい、見えにくさの原因になってしまうのです。
ドライアイは加齢、長時間のデジタル機器の使用、乾燥した部屋での生活などによって起こりやすくなります。
特にコンタクトレンズを使用している人は使用していない人に比べて目がとても乾燥しやすくなっています。
朝コンタクトレンズを付けた時は視界が良好なのに、夕方になってくるとかすんで見えにくい、目薬をさすとマシになるという人はドライアイの可能性が高いです。特にソフトコンタクトはレンズが涙を吸ってしまうので乾燥しやすくなります。
ドライアイの対策として、
*パソコンなどを使用する時はこまめに休憩を取ったり意識的にまばたきをするようにする
*エアコンなどの風に直接当たらないように気をつけ、エアコンを使用する場合はなるべく加湿をするようにする
*コンタクトレンズを使用する場合は目薬などをさしたり、部屋に加湿器などを置いたりして乾燥を防ぐ
などがあります。しっかりと心がけてドライアイによるかすみ、見えづらさを解消しましょう。
目薬点眼

起床時の目の乾き

朝起きた時に乾燥して目が開けにくい、まばたきをするのがつらい、痛みがある、などの症状はありますか?
これらの症状の原因の一つにドライアイがあります。
目を開けたままでいると当たり前ですが目が乾くので、自然とまばたきをします。
起きているときは目が乾かないように絶えずまばたきをしています。
寝ているときは目を閉じているので、目はずっと潤った状態でいれるような気がしますが、実はそうではないのです。
目はまばたきをすることによって涙の水分を行き渡らせ、目の表面を潤しています。寝ている間はまばたきができないため、目の水分補給が難しくなるのです。
起床時のドライアイ対策としては、就寝前に点眼薬や眼軟膏を使用するといったものがあります。眼軟膏は特に点眼薬よりも長く効き、起床時の乾燥を防いでくれます。
も う一つ、寝ている間にしっかりと目が閉じられていない状態、半目の状態でいる方も起床時の乾燥がひどくなります。目が疲れていると目の周りの筋肉が緊張し て目が閉じずらくなるとも言われています。就寝時に半目になってしまうという方は、夜寝る前に目を温めるなどして目を休ませてから眠ると改善されることも あります。
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コンタクトレンズ

コンタクトレンズを着ける

だんだんと暖かくなってきて、春の訪れを感じられるようになりました!

しかし夜はまだまだ冷えますので、体調管理には気をつけてください。 3月に入ってから、初めてコンタクトレンズを使用されるという方がたくさん来院されています。種類を決めたり、つけ外しの練習をしたり…スムーズな方でも最低1時間程度はかかります。初めてコンタクトレンズを使用したいと考えている方は、お時間に余裕を持ってご来院ください♪

ソフトコンタクトの1ヶ月タイプや2週間タイプなどを使用されている方、ケアはしっかりとおこなっていますか? 使い始めの頃はコンタクトを触るのもおそるおそる丁寧に扱っていたのに、ケアもしっかりおこなっていたのに、慣れてきてだんだん適当になってしまっていないでしょうか(>_<)? こすり洗いをしっかりする、コンタクトケースの方もしっかりと洗って乾かしておく、決められた消毒時間を守る、など… 毎日のことで疲れていて、適当になってしまうという気持ちもわかりますが、毎日のことだからこそ何かおきてからでは遅いので、目の健康のことを考えてしっかりとケアをおこなってください。

魚を食べましょう♪

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日本人の食生活は魚をよく食べることで、肥満度が低く長寿でもあると言われています。
みなさんは毎日の食事でどのくらい魚を食べていますか?
特に身体にいい魚は青魚です。タンパク質やビタミン類を多く含んでいて、高血圧などの、成人病やダイエットなどにも効果的と言われています♪
代表的な青魚はいわし、さば、さんま、あじなどです。これらの青魚に含まれる身体に良い栄養成分を紹介します。
☆カルシウム
骨や歯を形成するのに大切なミネラルですが、尿や便として体外に排出されてしまうので常に摂取することが必要な栄養素です。
☆タウリン
脂質の消化や吸収に関係していて、少なくなると高血圧や動脈硬化を引き起こします。肝臓機能にも大きく関係している、アミノ酸の一種です。脳卒中や糖尿病などの予防にも効果があります。
☆EPA
魚類に多く含まれる不飽和脂肪酸の一つで、エイコサペンタエン酸の略称です。心筋梗塞などを低減させる効果があり、血液をサラサラにしてくれると言われています。また、血液の中の中性脂肪も低減させると言われているのでダイエットにも効果があるようです。
☆DHA
ドコサヘキサエン酸の略称でEPAと同じく不飽和脂肪酸の一つです。血液の中の中性脂肪を減少させ、心臓病の危険を軽減させると言われています。また脳にも影響があり、アルツハイマーや痴呆病、うつ病などにも効果があると言われています。
☆カリウム
不足すると高血圧やむくみの原因になります。筋肉の収縮にも影響があり、けいれんの原因にもなってしまいます。
☆ビタミン
カルシウムはビタミンDがないと上手く働かないと言われています。また、ビタミンB類は脳や皮膚、神経などの機能を正常に保つために必要な栄養素です。
☆鉄分
不足すると貧血を引き起こします。女性には特に必要な栄養素と言われていますが、年々摂取量が減少していて鉄欠乏性貧血になる女性が増えているそうです。
青魚は臭みが強いというイメージがあり、苦手な方も多いと思いますが、これだけの栄養素を含んだ身体にとても良い食材です。毎日の食事でなるべく積極的に摂取して、健康的な身体を保ちたいですね!

カフェインとドライアイ

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涙は常に少しずつ分泌され、目の表面を保護して栄養を与えています。この涙が減ると目の表面が乾いてしまい、目がゴロゴロしたり、ヒリヒリとした痛みがでたりなど、様々な症状を引き起こします。
このつらいドライアイに効くという実験結果がでたのが、カフェインです。一杯のコーヒーが眠気を覚ますだけでなく、目を潤してくれてドライアイの人達の生活に役立つかもしれないのです。
カフェインは唾液や消化液などの分泌を増やす事がわかっているので、東京大学医学部の研究者はカフェインが涙腺も刺激し涙液を増やすのではないかと考えたそうです。
そ して実際に78人を二つのグループに分けてカフェイン摂取の実験を行いました。一方のグループにはカフェインの錠剤を、もう一方のグループにはニセの錠剤 を摂取してもらい、その後の涙の生産量を調べたところ、カフェインの錠剤を飲んだすべての被験者に生産量の増加が見られたそうです。
ただし、カフェインに対する刺激反応は人によって異なるようで、カフェイン代謝に影響する特定の遺伝子を持っている人には大きな効果があるようです。
ドライアイに悩んでいる人はコーヒーや烏龍茶など、カフェインを多く含むものを意識的に摂取してみると効果があるかもしれません。

目に優しい色

目に良い色、といえば最初に思い浮かぶのが「緑」という方は多いのではないでしょうか?
目が疲れた時に緑のものを見るのが良いと言われています。
目の疲れはパソコンの画面など、近くのものを見続けることで目の筋肉が凝り固まることによっておきてしまいます。
そこで遠くの景色、緑の木などを見ることで遠くにピントを合わせることができて、固まった筋肉をほぐすことで疲れが軽減されるということです。
そのため、近くにある緑のものを見ても意味がないと思われるかもしれませんが、全く意味がないわけでもないそうです。
緑という色は人間の目にとって一番負担をかけない色とされています。目が疲れたときに、一番負担のかからない色のものを見て目を休めれば、少し疲れが軽減されるかもしれません。
パ ソコンの画面はほとんどが白地に黒の文字で構成されていますが、これはかなり目に負担のかかる色合いです。通常の紙に印刷されたものと違い、パソコンの画 面は白が多いとそれだけ光が強いということになります。パソコンの画面では黒地に緑の文字が一番目の負担が少ない色合いとされています。
しかし、なかなかこの色合いで作業される方は少ないと思いますので、デスクワークなどで目の疲れを感じることが多い方は、デスクの隅に緑のものを置いておいてみてはいかがでしょうか?

目の紫外線対策

黄色人種は虹彩が黒いため眩しさには比較的強い人種ですが、最近ではオゾン層の破壊により、目に有害な紫外線が降り注ぐようになっています。

紫外線のピークは春から夏頃ですが、冬でも全くないわけではありません。雪の照り返しなどは非常に強い紫外線になるので、注意が必要です。
紫外線は角膜や水晶体に影響し、白内障や黄斑変性症のリスクを高め、角膜炎などの眼障害も引き起こします。
もともと目には紫外線をカットする機能があります。明るいところでは虹彩が閉じて光を遮り、暗いところでは虹彩が開いて光をたくさん取り込むように働きます。
しかし最近では紫外線の濃度が高くなってきているため、紫外線の強い午前10時から午後2時頃の外出時には紫外線をカットするサングラスをかけるのがオススメです。
サングラスをする場合、気をつけたいのが色の濃いものです。色の濃いサングラスをかけて外出すると視界が暗くなるため、先ほど書いたように虹彩が開いて、より光を取り込んでしまうのです。そのため有害な紫外線も取り込んでしまうことになります。
サングラスを選ぶときは色の薄いものを選ぶといいでしょう。
曇りの日でも雨の日でも紫外線はあります。曇りの日にサングラスをするのはなかなか抵抗がある人は、UVカットの付いたメガネをするのもオススメです。簡単に出来る方法で紫外線から大切な目を守りましょう。
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若年性白内障

白内障というと高齢者の病気というイメージが一般的だと思われます。実際、白内障を発症している人のほとんどが老人性白内障です。加齢によって引き起こされる白内障は、40代の人に少しずつ見られ始めて、90代になるとほとんどの人が発症しているというデータがあります。

しかし最近では20代〜30代の人にも発症が確認され、稀に10代の人にも現れているようです。
このような白内障を若年性白内障、または併発性白内障といいます。
若年性白内障は進行が早く、症状を自覚してから急激に水晶体が濁っていきます。若年性白内障の治療も老人性白内障と同様に点眼治療と手術の外科的治療方法があります。
若年性白内障は目のケガやアトピー性の皮膚炎、網膜剥離やぶどう膜炎などの眼疾患などにより併発する恐れがあります。
他にも遺伝や紫外線、ステロイド剤の副作用などもあげられます。
また、若年性白内障増加の背景には、運動不足や喫煙、生活習慣などが関係しているのではないかとも考えられています。
近年では肉類やコレステロールの高い食生活が基本となり、野菜の摂取量が少なくなっています。このため、野菜に含まれるルテインという栄養素が足りなくなっているのです。ルテインは白内障や視力の低下を防いでくれる栄養素です。
喫煙や飲酒、ストレスや運動不足などはルテインの吸収を妨げると言われています。
できるだけ野菜を多く摂取し、適度な運動をして健康的な生活を心がけましょう。

冬の肌の冷え対策

14日には東京でも初雪が観測され毎日寒い日が続いていますが、体調管理は大丈夫でしょうか?
12月から2月にかけては気温も湿度も共に一年の中で最も低くなります。

冷えは肌に悪影響を及ぼします。身体が冷えると代謝が悪くなり、肌はうるおいを失ってカサカサになってしまいます。
更に血のめぐりも悪くなると、顔色まで悪くなってしまうのです。
冬に肌が乾燥するのは単に低湿度だからというだけではなく、身体の代謝という内側からの影響もあるようです。

身体は服で守られていても顔は空気にさらされた状態なので、日中冷えてしまった肌を夜に温めることが大切です。
そこでオススメなのが蒸しタオルです。蒸しタオルは水に濡らしたタオルを電子レンジで温めれば簡単に作ることができます。
蒸しタオルは使い方によって三つの効果があります。一つ目は洗顔前に使用することによって毛穴を開かせ、クレンジング力を高めてくれる効果。
二つ目は洗顔後に使用することによって、基礎化粧品の浸透力を高めてくれる効果。
そして三つ目が冬の冷えに欠かせない、温感効果です。蒸しタオルで温感パックをする場合は、少し冷ました蒸しタオルを作り5分程肌に当てるとポカポカしてくるそうです。温められた肌は血行がよくなって血液循環がよくなります。
蒸しタオルで内側から冬の肌トラブルを改善しましょう。
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目薬の効果を最大限に♪

病院で処方された目薬、正しく使えていますか?
せっかく処方された目薬も、正しく使用しなければ充分な効果が発揮されなくなってしまいます。
今回は正しい点眼方法を紹介します。
1.まず最初に必ず手をキレイに洗ってください。目薬の容器の先に手が触れてしまい、汚染されるのを防ぐためです。
2.下まぶたを指で軽くひいて、容器の先がまぶたやまつ毛に触れないように点眼します。
この時、さす量は一滴で充分です。2滴以上さすと目から溢れてしまい意味がなくなってしまうので、一滴を確実に目の中に入れてください。
3.目頭を軽く押さえながら1〜2分目を閉じたままでいてください。点眼した後すぐにパチパチとまばたきしてしまうと、薬が涙とともに目頭の涙点から喉の方に流れていってしまいます。
目の外へ流れ出た液はティッシュで軽く拭き取ってください。
2種類以上目薬が処方されている場合は、一つ点眼してから5分程度あけて次の目薬をさしてください。
使用後の目薬は容器のフタを閉めて、清潔な場所へ保管しましょう。
目薬は一度開封してしまったら、使用期限に関わらず一ヶ月以内には使い切るようにしてください。
正しい点眼方法で目薬の効果を最大限に得られるようにしましょう!