メニコンフィットで、コンタクトレンズの汚れも疲れも軽減。

メニコンフィットコンタクトレンズを使用していて、目がゴロゴロしてきた。疲れる。乾く。このような症状を訴える患者さんは大変多くいらっしゃいます。

勿論、目そのものに異常があるときはレンズの使用を中止して点眼加療をしていただきたいのですが、炎症を起こす原因となる”汚れ”には化粧品などから引き起こされることも多いのです。

では、炎症が起きる前に何とか食い止めよう!という働きをしてくれるのが、

「装着液、メニコンフィット(メニコン社)」

なのです。
コンタクトレンズを目に装着する直前に、レンズの内面に垂らして使用します。そうすると、メニコンフィットの成分がレンズの表面に防護バリアを作るようなイメージで、とくに化粧品汚れなどをブロックしてくれる働きをしてくれるのです。自分では気がつかないうちに、アイシャドウとかマスカラの成分とかがパラパラと目に入ってしまっているときってあるのですよ。診察時にレンズに汚れが付いていますと先生から指摘されて外してもらうと、大抵化粧品などがくっついています。

さらにメニコンフィットのピンク色に注目すると、これはいわゆる”疲れ目”を軽減する成分が含まれていることを示します。

目薬にお世話になる前に、自己防衛という観点から装着液を使用してみるのも良いかと思われます。ハード・ソフトとレンズの種類を問わずに使用できるのも便利です。

当院がボツリヌストキシン製剤に、ゼオミン(XEOMIN)を利用する訳。

シワの改善を行う製剤、通称「ボトックス」。ボツリヌストキシン製剤はアメリカ・アラガン社のものです。FDA(アメリカ食品医薬品局:日本の厚生省のような機関)でもその安全性が認可され、日本でも2009年にボトックスビスタとして厚生省が認可しました。”安全性”という面においては高い評価を得ていますが、繰り返しボトックスを投与しているうちに、少し気になる副作用が起こります。それはボトックスの効果が薄れてしまう(効きにくくなってしまう)点なのです。

ボツリヌストキシン製剤は継続して投与し続けていくと、複合タンパクといういわゆる「抗体」が生じます。折角シワを改善するために施術をしても、体内に抗体があると薬剤の効果がでにくくなってしまうのです。

そのため当院ではこの副作用が極めて少ない、ゼロに近いとされるドイツメルツ社のボツリヌストキシン製剤【ゼオミン(XEOMIN)】を採用することとしました。
ゼオミン

シワ改善や多汗症治療としてボツリヌストキシン製剤を使うと、数ヶ月で効果が薄れてくるので、また再度施術を繰り返していく訳ですから、この製剤が効かない体になってしまったら施術をする意味がないということになってしまいます。

ゼオミンは、現在日本の厚生省にこそ認可はありませんが、2011年にアメリカのFDAにて認可を取得し、その副作用の少なさから世界中のドクターが注目しているボツリヌストキシン製剤なのです。

ワンデータイプにも遠近両用レンズがありますよ。

40歳を過ぎてくると、だんだんと老眼が始まってきます。まだ認知度は低いですが、ワンデータイプにも遠近両用コンタクトレンズが現在4社から発売されています。

遠近両用ワンデー◆ジョンソン&ジョンソン
ワンデーアキュビューモイストマルチフォーカル

◆クーパービジョン
プロクリアワンデーマルチフォーカル

◆日本アルコン
コンフォートプラスマルチフォーカル

◆シードコンタクトレンズ
ワンデーピュアマルチステージ

いずれも1回の使い捨て、ディスポーザブルタイプとなります。船橋でも花粉が飛び始めた時期ですから、普段のコンタクトレンズの調子が悪い。でもメガネも不便だというような時、臨時で活躍するのがこのワンデータイプのレンズです。

院内でも普段のコンタクトレンズの調子が悪いという際に、使い捨てがあるとお話をすると
「えっ、遠近両用でもワンデータイプがあるのですか」とご存じなかったという反応をされる患者様も多いのです。

メガネとの併用は勿論なのですが、目の状態や用途によってはワンデー使い捨てレンズのほうが助かるということもあります。是非、上手に活用してみてください。

コラーゲンプラグでドライアイが軽症に!

本当に重度のドライアイ症状でお悩みの患者さん、特にシェーグレン症候群のような「涙が極めて少ない」「目の表面に傷が多い」といったケースの場合、涙点プラグによる処置を行うと症状を非常に軽くすることができます。

当院でも使用しているコラーゲン製の涙点プラグは、安全性が高く生体親和性に優れたアテロコラーゲンを原材料としています。シリコン製とは違い、非常に柔らかいので処置後の異物感や周辺の組織への刺激がほとんどありません。液体であるので涙点のサイズを問わず処置が可能なのです。

実際に処置を行った患者さんからも、「とっても楽になった!」「目薬を差す回数が極めて減った!」「異物感がゴロゴロ感が改善された!」など、喜んでいただいたお話を耳にします。

涙点人間の目には、上下左右合計4つの涙点があります。涙腺から分泌された涙は、涙点から出て鼻へ流れ出て行きますが、コラーゲンプラグはこの涙点にフタをして涙を溜めておく役割をするものとお考えください。
また、液体コラーゲンは2ヶ月程度で吸収されてしまいますので、効果が薄れてきたときに再度注入を行うようになります。

涙点プラグをご希望の方は、一度診察にてご相談ください。

目薬は数多く使えば安心?!

目薬何かツライ症状があるとき、薬を飲めば何とかなる。そのように思われるのは自然なことなのですが、本当に必要かどうかをよく主治医の先生と相談いただくのが先ず必要なことです。

眼科で処方される目薬であっても、「たかが目薬」と思わずに「薬」として考えてくみてください。目薬でも喘息を悪化させたり、肺や心臓にまで影響を与えることもあるのです。点眼する目薬の数が増えればそれだけ副作用のリスクも2倍、3倍と高まるのです。

また、数多くの目薬を点眼すると本当に効果を出したいお薬が作用していないという事もあるのです。

複数の目薬を点眼するときには、先に点眼してから最低でも5分は時間をあけてから次の目薬をさすことが必要です。時間をあける理由は、先に点眼した目薬が後から入ってきた目薬に押し出されてしまうからのです。複数の目薬をしっかり点眼しているのに効果が出ないという方の理由もここにあるのです。

そういった事から考えると、複数の目薬をさしておけば安心!という訳ではなく、むしろ「気をつけなければならない」とお考えいただければと思います。

眼科の先生方も極力リスクは減らし、でも必要な薬は使用しなければならないので非常に考えながら患者さんごとにケースバイケースで対応をしていらっしゃるのです。

肝斑には、トラネキサム酸を”塗布”が効果的です。

肝斑シミトラネキサム酸=内服薬。シミの治療とかによく使われているよね!という認識が一般的かと思われますが、最近では「塗る」トラネキサム酸が注目を浴びています。

トラネキサム酸は止血薬として使われていましたが、美白効果が発見されてからは美白薬としても広く知れ渡るようになりました。

皮膚科でもレーザーでの処置ができない肝斑の治療に使われており、内服薬として処方されることが多いのです。しかし、止血薬でもあるため血栓症のリスクや下痢や嘔吐、ホルモン分泌異常などの副作用が心配されるため、長期的な服用が難しいのです。

そのため、最近ではトラネキサム酸を塗布するという点が着目されて直接皮膚に塗布しても美白の効果を発揮することが解明されました。ドクターズコスメとして化粧品に配合させて使用すれば、毎日無理なく続けられ、さらに副作用のリスクもほとんどなく、高い美白効果を発揮してくれるというわけなのです。

当院でも資生堂社が現場の医師とともにつくられた「ナビジョンDR TAホワイトエッセンス(1本45ml ¥10,000+税)」を取り扱っています。トラネキサム酸の美白効果をより安全に使用できるエッセンスとなっています。

メニコン2ウィーク遠近両用が終了となります。

新しい製品が増えれば、それまでの製品も終了するのは仕方のないことですが、2017年3月末で、メニコン社「2ウィーク遠近両用」の製造販売が終了となるそうです。

2ウィークメニコン遠近両用特に遠近両用など、まだまだ販売種類が少ない製品だと、次に目に合うレンズを探すのに苦労される方も少なくありません。ご使用中という方は早めに、他に合いそうなレンズを試してみることをお勧めします。

同社レンズでは、メニコン2ウィーク遠近両用に替わる製品として「2ウィークメニコンプレミオ遠近両用」があります。高酸素透過性のシリコーンハイドロゲル素材、老眼初期から後期まで度数の調節幅も大きく、目に合うのであればスペック的には全く問題はなさそうです。あとは見え方の満足感等がきちんと得られるか、にありそうです。

いずれにしても入手ができなくなる前にいろいろ試して、目に合う製品を見つけるようにしてみてください。

クリアデューファーストケア、すすぎ液は足りない?!

ヨードの消毒成分を用いたソフトコンタクトレンズケアの「クリアデューファーストケア」。オフテクス社から販売されており、消毒力の高さにも定評があります。

クリアデューところで、この製品。以前は同じような成分にて「ファーストケアEX」というネーミングで販売されていました。当時に利用していた患者様からは、消毒用の錠剤に対しすすぎ液が余って仕方ないという声を多く耳にしていたのですが、今度はクリアデューに変更してからはすすぎ液が足りないという事態が起きています。

どうやら、販売元のオフテクス社でも「すすぎ液の量を調整した」ようなのですが、まさかの減らしすぎとは困りものです。

すすぎ液の使用量は、使用者によってかなりの差が生じるのは確かです。使用方法の容量どおりに使えば、全く足りないということにはならないような気もしますが、ファーストケアEX時代の癖で惜しみなく使いすぎてしまうとすぐにすすぎ液が足りなくなってしまうのは、仕方ない事なのかもしれません。

ただし、すすぎ液に関してはクリアデューの場合は別売りが用意されているようですので上手に調整していくと良いでしょう。一番大切なのは、しっかりと消毒、洗浄がなされることにあります。

片眼だけ白内障?!

白内障といえば、一般的には老化とともに起こる病気のひとつです。髪の毛が白髪になるのと同じように、目の中にある水晶体が白く濁ってしまうのです。そのため、視力低下などの異常をきたします。

転倒老化現象の1つといえば、両眼とも同じように白内障の症状が出るように思えます。しかし、目は対称器官ではありますが、右目と左目は別物と考えられています。

実際に、片眼だけ白内障の症状が発症しているというケースもあります。片眼のみ白内障が発症している場合、「外傷性白内障」と診断されることが多いようです。外傷性白内障とは、片眼だけ大きな怪我をしたことが原因で白内障になったということです。例えば、子供のときに野球のボールが当たった、転んだりして目をぶつけたなどが引き金になることがあります。

また、覚えてもいないような小さな怪我が原因となっていることもあり、患者さん当人も「目に怪我をした覚えなんてない」ということもよくあります。

いずれにしても生活上に支障が出ることも考えて、前向きに手術による治療を考える方が良いと思われます。もう片方の眼が見えているから大丈夫!と思っていても、視機能という点で考えると、物を立体的に見るようなチカラなどが失われていってしまいますよ。

ちなみに加齢にともなう白内障の場合は比較的両眼が同じくらいのペースで進行しますが、「ピッタリ同じ」ではありません。片眼だけ少し進行ペースが速いということもあります。

プラセンタ療法について。

プラセンタを利用すると、美容効果はもちろん健康面においても大きなメリットがあるのはご周知のとおりです。当院でも多くの方に継続をいただいていますが、メリット・デメリットをご理解いただいた上での治療をご検討いただければと思います。

ラエンネックおよびメルスモンは、ヒト胎盤(プラセンタ)より生理活性成分(細胞増殖因子、サイトカイン等)を抽出した医薬品で、以下の病気や症状の改善に使われます。

慢性疲労・肩こり・アンチエイジング・肝組織の修復・腰痛
更年期症状(のぼせ、冷え、不眠、イライラ感、頭痛)など

主な副作用は、注射部位の痛み、発疹、発熱、掻痒感、硬結などがあります。また非常に稀ですが、肝炎を発症したケースが報告されている為、健診等で定期的に血液検査で肝機能をチェックし、異常値が出た際はご連絡下さい。

※クロイツフェルトヤコブ病に対する安全性
昭和49年の発売開始以降、プラセンタ療法によるB型肝炎、C型肝炎、エイズ、クロイツフェルトヤコブ病などの感染報告はありませんが、クロイツフェルトヤコブ病に関し、理論的には伝播の危険性を完全には否定できない為、プラセンタ療法を一度でも受けた方は、献血をする事が出来ません。