光干渉断層計(OCT)眼底検査での早期発見。

OCT検査当院でも今年の4月に導入した光干渉断層計(OCT)ですが、患者さんご本人様にもご自身の目が今どういった状態なのかが写真でよくわかると大変好評をいただいています。

そして近年の光干渉断層計(OCT)が普及することによって、糖尿病網膜症による失明が減少していることがわかっています。

1991年の厚労省の調査では成人の失明率No1の病気はこの糖尿病網膜症で、全体の18.3%を占めていました。その後、2013年の調査では緑内障に続き、第2位の病気になり、全体の15.6%と減少になりました。

糖尿病を患っている患者さんは増加をたどる一方で、糖尿病網膜症での失明率が減少しているのは、早期発見と適切な治療が行なわれたという点にあるのではないでしょうか。

また、内科の先生からの眼底検査の指示の徹底も素晴らしいものです。糖尿病と診断された初期の段階で眼科受診をされている患者さんは、それだけ視力を維持することにアドバンテージをもっている状態ということです。失明をしないということと、視力を維持するということにはかなりの差があると考えていただくと良いと思います。

色覚異常でも、日常生活を送ることはできます。

色覚異常と聞くと、物が見えないとか白黒の世界になるとかちょっと違う思い込みを持たれている方もいらっしゃいます。しかし、目にはちゃんとカラーで視界が捉えられます。色の具合は他人と違っていても、見る機能には問題がありませんので日常生活程度であれば一般の方と同じように過ごすことができます。

ただ一点、違うことは「色の区別」がしにくいということです。具体的には、色覚異常の中でも多いパターンで言えば次のような色の区別がしにくいと言われています。

灰色(黒色)

ピンクと白(灰色)

オレンジ黄緑

また、これらに加えて

と黒

ピンク

の区別がしにくいといった方もいらっしゃいます。もっと具体的に日常的なことを挙げてみます。

◆紅葉が識別できない

◆充電ランプ、充電中の赤→緑などに変化する場合、完了の色が変わったかどうか判りにくい

◆電車の中にある路線図、色分けされている路線が読み取りにくい

◆スーパーの買い物で、新鮮な食材かどうか判別がしにくい

◆靴下を左右色違いで履いてしまうことが多い

などが挙げられます。形や文字ではなく、色に頼って判別をしなければならないことが苦手なのです。しかし、視力そのものは異常なく日常生活は問題なく送れる方がほとんどです。

もし、色覚異常と診断された場合は前向きに受け止めることが大切です。また、身近にこのような異常をお持ちの方がいらっしゃるようでしたら、困っているときは手助けをしてあげてください。

オペレーター24時間365日対応のレンズメーカー

日本アルコンといえば、目薬の製造メーカーでもありますが各種使い捨てコンタクトレンズも製造をしています。
エアオプティクスアクア
こちらのメーカーさん、感心すべき点があります。なんと使用中の同社のコンタクトレンズについてオペレーターの方と24時間365日の稼動体制で対応をされています。

レンズに対してのご質問やトラブルなど気になることがあれば、本当に「いつでも」ご相談できるのです!

【フリーダイアル】
0120-389-103

コンタクトレンズは高度管理医療機器のひとつで、取り扱いにはとても注意が必要なものです。病院でも救急指定を除いては、24時間体制で診療を行えるところはありません。

デイリーズトータルワンデイリーズアクア

アフターサービスがしっかりとしている製造メーカーのレンズを選択するのも、安全に使用する上では大切ですね!ワンデーではデイリーズシリーズ、2ウィークではエアオプティクスシリーズ。1マンスではEXアクアが発売販売されています。

iPS細胞による網膜手術のその後☆

昨日のニュースで、昨年9月にiPS細胞から目の網膜の細胞を作 り、臨床研究として世界初の移植を行った兵庫県内の70代女性の難病患者について、「良好と評価できる」と発表されていましたね!

同ニュース内では、
1年後の詳細な検査でも腫瘍などはなく、視力の低下が抑えら れており、悪い血管も再発せず、体液の漏出もなくなり網膜の形が改善。既存治療では低下が続いていた視力は0・1程度を維持し、「明るく見える」との自覚症状もあるという。
との報道。

加齢黄斑変性は、現在、レーザー光凝固術・脈絡膜新生血管抜去術・黄斑移動術などが主流とされています。

加齢黄斑変性しかし、どの方法でも視力が不良になったり、思わぬトラブルや合併症を起こす危険があり、加齢黄斑変性になったらこれをすれば確実に治る!という確固たる治療法がありませんでした。今回のiPS細胞網膜手術は、新しい治療法として大変注目を集めたものでした。新しい治療方は、その後の経過については、どうなるか未知であったというのも確かです。このまま、良好維持に期待しています!

100円均一ショップの老眼鏡

メガネ「100円均一ショップの老眼鏡ってどうなんですか?」と、よく質問を受けます。おそらく、目にとってどうなのか?という意味でおっしゃられる方が多いのかと思います。

100円の老眼鏡を使ったからといって目が悪くなるわけでもありません。違和感が無ければ、使っていただいても問題はないでしょう。

ただし、A子の意見としては”ともて手軽で便利なのですが、万能ではありません”といったところでしょうか。

★老眼の初期、ちょっとぼやけて見えるのを何とかしたい。
★写真や伝言メモ、値札とかをササッと見えるといいな。
★コンタクトレンズを遠方視に調整しているので、その上からサッと掛けられる老眼鏡がほしい。
★旅行など外出時の携帯に。

など、時間的には「短時間」、メインではなく「サブで使用する」という点では非常に便利です。価格も100円、ちょっと老眼の度が進んでもすぐに買いなおしできますし手軽です。

しかし、メインで使う!という点で考えると正直、厳しいところがあります。

100円の老眼鏡は、純粋に老眼を矯正するのみの役割しかありません。度数は左右同じ度が入っていますので、各々の調節力に対応するよう変えることはできません。老眼の度合いと近視や遠視・乱視などの度数は個人によって異なりますため、100円の老眼鏡だけでは事足りないという方も多いのです。

さらにフィット具合にも個人差があります。鼻の高い人、低い人。目と目の幅やお顔の大きさも皆さん違いますが、100円の老眼鏡では個々のパーツの位置に合わせることはできません。フィット具合が合わないと、見え方だけでなく疲れや肩こりなどにもつながります。無理して使用するのではなく、用途に合わせて併用するという方が無難と思われます。

目薬がしみる理由。

目薬をさして、しみる!!こんな経験はありませんか?目薬の成分がそう感じるのか、薬剤アレルギーなのか原因は様々考えられます。しかし、ほとんどの場合は目に傷がある事が原因なのです。

例えば、ドライアイ症状がひどくて頻繁に目薬をさす方も多いと思います。ドライアイによって目の表面に細かい傷ができてしまうと、そこに目薬が入るとしみる!と感じます。おそらくご自身の肉眼では確認できないようなものです。他にも目をこすったり、異物が入ってしまったりすると目の表面が擦り傷のようになっている事もあります。コンタクトレンズの摩擦によって傷になっているということも考えられます。

しみる!という自覚症状にも程度がありますので、我慢できるくらいのものだと時間を割いて眼科を受診しようという結論には至らずしばらく様子をみてしまう方もいらっしゃいます。その後症状がひどくなってようやく眼科を受診したというケースもしばしば見受けられます。

目薬が目にしみたり、刺激があるなど何か異常を感じる場合は我慢をせずにぜひ眼科の先生に相談してみてください。傷が原因でこの症状が起きていれば診察を受ければすぐに対処、治療していくことができます。

ソフトコンタクトレンズの消毒と洗浄

ソフトコンタクトレンズには消毒と洗浄は不可欠です。

時間がないので、ササッとこすって終わり・・。とか、こすり洗いすることもしない・・。という方をお見かけします。使い始めた当初はしっかりと消毒・洗浄を行っていたけれども慣れてくると面倒になりがちな手入れです。

しかし、ハードコンタクトに比べてソフトコンタクトは「感染症」のリスクが極めて高いとされています。ひどい場合には失明に至るケースもあるのです。

装着してきたコンタクトをチェックさせていただくとカビつきのものだったり等、仰天してしまうこともあります。ご自身ではちょっと汚れが付いたかかな?程度の軽い気持ちでもそれが何であるかの判別は肉眼ではしにくいものです。

カビソフトコンタクトレンズのカビ
左側、小さい方の写真「レンズの端の部分の白い物体」を拡大してみると右の写真のようになります。実はこれはカビです;;;

 

これがドンドン繁殖して感染症を引き起こす原因になります。残念ながら、カビは一度レンズについたら取り去ることはできません。そのレンズは捨てて新しいものにしましょう。

夏の高温多湿の環境、間違った洗浄消毒液の使用などさまざまなことが原因で繁殖します。毎日の手入れの方法を是非、見直してみてください。

勘違いされやすい遠視のこと。

子ども後ろの席から黒板が見えない=目が悪い。これは「近視」と呼ばれる目の異常の状態で、遠くは見えにくいのですが、近くは比較的見えます。黒板は見えないけど、手元の教科書やノートは見えます。

これに対し、「遠視(えんし)」と言われる目の異常があります。文字を見る限りでは、近視と反対のことではないか?!黒板は見えるけど、手元の教科書やノートは見ない状態。と思われている方、いらっしゃいますよね?!

そうなのです。「遠くは見えるけど、近くは見えない」と、遠視は勘違いされがちなのです。

残念ながら遠視は、近くはもちろん遠くにもピントが合わず見えにくい状態なのです。常にボンヤリな視界があるのです。

軽度の遠視の場合は、水晶体を膨らませてピントが合うように調節をするので、見えているような状態になります。しかし、この間は常に目の筋肉は緊張状態、非常に疲れやすい状態なのです。さらに常にハッキリと物が見えない状態はとてもストレスになります。遠視の方に、落ち着きがなかったり、集中力に欠けるようなところがあるのはこの目の異常が原因と言ってよいでしょう。

また、遠視になる原因は遺伝的なもので、生まれつき眼球が小さいために起こります。通常は生まれた直後はみんな遠視、成長とともに眼球も大きくなり自然に遠視は解消されるのですが、これが上手くいかないケースも生じます。特に子どもは生まれたときからボンヤリとした視界しか見たことがないので、「見えにくい」という言葉が今の状態に適切なのか判断もできません。さらに子どもは調節力が強く、遠視が隠れているのに視力が1.5も出ているので安心☆なんて捉えられて見逃されてしまうケースも多いのです。早い段階で本当に遠視でないか、しっかりと検査を受けて見極めることが大切です。

遠視は遠くも近くも見えにくい状態である、そして厄介で放置されては絶対にダメなものなのです。

デスクワークと闘う目には、ブルーベリーをお供に。

ブルーベリー目にはブルーベリーが良いということをよく耳にします。厳密に言えば、ブルーベリーに含まれる「アントシアニン」という成分に対して言われています。

そしてアントシアニンはロドプシンを再合成を助ける働きがあります。ロドプシンとはもともと網膜に存在する物質で、ロドプシンは光が当たることによって脳に信号を送っています。この信号により、脳は物が見えていると認識します。

一度この信号を脳に送ったロドプシンは消滅して、また元に戻ります。しかし、すぐに元に戻る訳ではなく少し時間が必要となります。ロドプシンが減少すると、脳に信号が伝わりにくくなるので、見えにくいという症状が起こります。長時間のデスクワークで目を酷使すると、どんどんロドプシンは減り、かすみ目や疲れ目になるのです。

ブルーベリーアイプロですが、この時にアントシアニンを摂取していれば、ロドプシンの再合成が促されていきますので減少した分のロドプシンを追加していくことができるというわけです。絶対に疲れ目にならないほどの効果ではないでしょうが、全く摂取しない状態と比べればロドプシンの量差は明らかに違うでしょう。

目には目薬!という考え方だけではなく、体の内側からのケアというのも選択肢の一つに入れてみてください。当院でも効果的にアントシアニンを摂取できる医療機関専売品の「ブルーベリーアイPro」をご用意しています。ご希望の方は受け付けまでお申し出ください。

※ブルーベリーアイプロは、2017年5月にて当院での取り扱いを終了しました。

白内障の手術で、その他の病気は治りません。

doctor白内障の手術をすれば、もちろん白内障は治ります。

白内障の手術は、水晶体がに濁って光を通さなくなってしまった状態に新しく眼内レンズを入れて光を通すようにするものです。これが原因で視力不良を起こしている場合は 視力が戻ってきます。

しかし、 この水晶体が濁る(白内障)以外の病気があると白内障が手術にて治ってもその他の器官(網膜・黄斑など)に病気が併発していると、水晶体に光が通っても見えるようにはなりません。

白内障の手術は、白内障を治すとためのものです。白内障の手術をしたら、老眼が治った!と言われる方もいらっしゃいますが、これも白内障手術の一貫で、取り出した水晶体の変わりに入れた眼内レンズが遠近両用タイプなどにしたので、その症状が改善されたというわけです。

複数の疾病がある場合は、どの順番で治療を行っていくか主治医の先生とよく相談することが必要です。