2)視力とスポーツ。

視力とスポーツは、ただ単純に遠くのものが
1.0まで見えるとか、それだけでは語りきれません。

そこで、動体視力というものをご存知でしょうか?

動体視力とは、その名のとおり
「動いているものを目で捉える力」のことを言います。
言葉で書いてもわかりにくいと思いますので、
レンズメーカーさんのサイトにこんな良いものがありましたので、
是非、ご覧になってください。

動体視力テストへ⇒

・・・いかがでしたでしょうか?

A子はどうやらスポーツ選手並みの動体視力があると
診断されました。(←ホントか?!と自分でもツッコミたくなりますが・・)

(しかし、メガネやコンタクトをせずに
ぼんやりとした視界で同じテストをすると
その下のランク止まりで、あと一歩という結果でした。
視界の確保は重要ですね!)
そしてスポーツ時には、動いているものを見極める視力、
動体視力も必要となります。

動体視力は、
A)「近づいてくる物を見極める力」と
B)「目の前を横切る物を見極める力」
に大きく分けられます。

A)の場合は、主にピントを瞬時に合わせる能力
B)の場合は、眼球運動能力

を鍛えることになります。

動体視力は訓練することにより、その能力をUPすることができますので、
スポーツに打ち込みたい方は
その種目に応じたトレーニングを積むと良いでしょう。

1)視力とスポーツ。

スポーツの秋です。
さあ、運動をしよう!!と意気込む前に
視力はしっかりと確保できていますか?!

視力とスポーツは、切っても切れない関係なのは
言われるまでもないでしょう。

視力が良いと、スポーツ選手は好成績を残せるという
記録もあるほどです。
有名なのは、あのプロゴルファーの方や野球選手など・・ですね!

スポーツをするとき
例えば野球ならピッチャーが投げるボールを見ますし、
バットで打たれたボールを見ながら追いかけます。
走っているランナーを見て、どこにボールを投げるか
目で情報を確認します。

野球だけに限らず、バスケットも相手や見方の動きを見て
次にどこにボールを回すか、シュートをするか、
ゴールまでの距離はどれくらいか。
そういった情報をどんなスポーツでも目から得ます。

スポーツ時は、
”目から9割超の情報を得ている”と言われるほどです。


ということは、
「あら?!うちの子は練習しているのに野球の打率が上がらないわ!」
なんていう時、
もしかしたら視力に問題があって打率が上がらないのかもしれませんよ?

 

ピッチャーが投げるボールがしっかりと見えないのに
打てるはずもありません。

視力を確保して、スポーツを楽しみましょう^^

目は、脳の一部と言われています。

目と脳。

別物のように思えますが、「目は脳の一部」と言われています。

物が見えるしくみとして

1)角膜(黒目) ⇒ 2)水晶体 ⇒ 3)硝子体 ⇒ 4)網膜 ⇒ 5)視神経 ⇒ 6)脳
の順番で情報が伝達されていきます。
目のしくみ

 

 

 

 

 

上の図のように、角膜(黒目)の部分から入った情報は視神経を通り最後は脳に伝っていきます。そして脳に到達した情報は、どんな物が見えているのかが処理されます。

例えば、「赤い色の丸いものが目の前にある」という情報が脳に伝わると、
今まで脳にストックされた知識などから、これが何であるのか?これは「赤いボールだ」というように情報が処理されていきます。

このように、物が見える仕組みを考えると目から脳まではつながっていて脳への入り口のようになっていることがわかります。

例えば、見え方の異変を感じればまずは眼科を受診しようと思いますよね。しかし「目」そのものには異常がないと診断されると、「脳」に異常があるのではないかと眼科医は考えます。脳神経外科と眼科が切っても切れない関係にあるのも納得です。

ちなみに、見えにくい度が合っていないメガネやコンタクトレンズを使いっぱなし。白内障などが進行しているのに手術をせずに我慢。実はこのような視力が確保できていないような状態が長年続く事は、視覚的刺激が欠落して認知症などの脳の病気にもかかりやすくなると言われています。目は脳の一部ということを是非再認識してみませんか。

ブルーライトが、眼精疲労を起こすワケ。

最近、メガネを買うときに
「ブルーライト」カット付きのメガネというのを
よく見かけるようになっていませんか?

パソコンやスマホなどの画面からは
「ブルーライト」と呼ばれる紫外線についで強いチカラををもつ
光が放たれています。

”紫外線”と聞くと、日焼け止めや日傘、UVカット付きメガネなどで
身体を守らなきゃ!!と
ほとんどの方が思い浮かべることができると思いますが、
「ブルーライト」とはどんなものでしょう?

※参考 (過去の可視光線についての記事はコチラ
可視光線

 

 

 

 

ブルーライトは、可視光線のなかで最も強いエネルギーを放つ
短波長の光です。(上の図だと左の方の波長の部分です)
光は、角膜から入った後、水晶体を通り網膜で焦点を結びます。
しかし、ブルーライトは波長が短いため、
網膜に達する前に焦点を結んでしまいます。

そのため、網膜へピントを合わせるのに非常に労力を要します。
色がボヤけやすいということもあり、
人間の目にはあまり嬉しくないものなのです。

さらにブルーライトは、空気中で散乱しやすいといわれ
目にとって、まぶしすぎる刺激を与えることになります。
散乱した光をひとつにまとめてピントを合わせるって
大変ですよね?
そのため、目も脳もフル回転で仕事をしないといけないので
普通に物を見るよりも、たくさん働かないといけません。

こういった事情により、 眼精疲労を起こしやすい と言われています。

 

メガネにブルーライトカット加工をする、パソコンやスマホなどに
ブルーライトカットのフィルターなどを貼る。
という防御策をとることで、眼精疲労は少しでも軽減されるはずです。
積極的に活用してみましょう!

秋の花粉症

秋は比較的病気の少ない季節ですが、数日前から
目のかゆみや充血などの症状の患者さんが増えてきています。
秋の花粉症の季節です。

秋の花粉症の主な原因はブタクサとよばれるキク科の植物だと言われています。
ブタクサは道端や公園など、私たちの身近な場所に生えており、
きっと船橋にも沢山生えていると思われます。
あまり知られてはいませんが、ブタクサの花粉症は春の花粉症の、
スギやヒノキに次いで多いと言われています。

症状としては、目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど
春の花粉症と殆んど変わりはありません。
認知度が低いためか、季節の変わり目のせいか、
風邪と勘違いされやすいようです。
風邪だと思っても症状が長引くようなら、
一度耳鼻科や眼科を受診することをおススメします。

また、ブタクサにアレルギーがある人は、メロン、きゅうり、スイカ、
バナナなどを食べると、口のまわりやのどが痒くなったり、
目が腫れたりする症状を併せもつ方が多くいます。

秋の花粉症と診断されたら・・・・・
春の花粉症対策のように、ゴーグルやマスクはもちろん有効です。
また、ブタクサなどキク科の植物は、スギやヒノキよりも背が低いため
花粉が飛ぶ範囲が狭くなります。
できるだけ近づかないようにすることが大切です。

化学眼外傷

洗剤やパーマ液、髪染めの液などが誤って
目に入ってしまったことはありませんか?
誤って化学物質が目に入り、目に障害をおこすことを化学眼外傷といいます。

化学物質が目に入ると、角膜や結膜などの眼球表面に炎症がおこり、
酷い時には、角膜全体が濁ってしまったり、
角膜が剥がれてしまったりする場合もあります。
特に、化学物質がアルカリ性の場合、角膜表面だけでなく内部まで浸透し、
眼球の内側まで障害が及ぶこともあります。
また、将来白内障や緑内障の原因になる可能性もあります。

もし化学物質が目に入ってしまったら・・・・・?
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誤って化学物質が目に入ってしまったら、まず眼科を受診する前に
水道水でよく目を洗うことが大切です。
目が化学物質に触れている時間が長ければ長いほど悪化していきます。
約10分ほど、水道水を掛け流して洗眼してください。
目を洗い終わったら、すぐに眼科を受診してください。
早く、適切な処置を行い、軽度の状態であれば、
通院だけで後遺症もなく回復することができます。

コンタクトレンズでは矯正できない乱視はどうする?

乱視の症状は、おもに物が2重にダブって見える。ということです。
その程度やダブッている方向によって、見え方やツラさも変わり、
さらにはコンタクトレンズでは矯正不能!!なんて事もあります。

以前、ツラい乱視の見え方ということをお話いたしましたが、
特にコンタクトレンズで矯正しにくいのは
”斜め”方向に乱視がある方なのです。

日本人のほとんどは「直乱視」を持っている方が多いといわれ
年齢とともに「倒乱視」になる傾向が見られると言われています。
そして、まれに「斜乱視」を持った方がいらっしゃいます。

そのため、一般的な使い捨てコンタクトは
この「直乱視」「倒乱視」を矯正できるようなデザインになっていて、
「斜乱視」の方用のコンタクトは、ほとんどのメーカーが製造していません。
(製造しているメーカーもありますが、ごく少数・・・)

商品開発のシェアというのもあるようですが、
一番の原因は目にフィットさせるのが非常に難しい!!という点にあるようです。

コンタクトレンズは、涙の上に浮かべて使用するものです。
海に浮かぶ船のようなイメージですが、
縦・横といった方向にレンズを安定させるのは比較的容易ですが、
斜め方向に安定させる・・・というのは、
非常に難しいのです。

そのため、うま~い具合に矯正視力が出る!!という方が、
本当に少ない・・
しかも、乱視用のレンズは、ズレてしまうと
さらに見え方がおかしくなってしまう事態を引き起こします。

 

そして、現在のところ、斜乱視をお持ちの方は

「メガネ」

を是非、活用してください。
耳と鼻に固定されて、しっかりと見え方が矯正されます。
無理して合わないコンタクトレンズを使うことだけは
やめましょう!

白内障手術は何歳まで受けられる?

年をとれば、白内障になる!というのはご周知のことですが、
何歳までなら受けられる??とか、
お考えになられたことはなりますか?

白内障は一種の老化現象だし、
あと何年か?くらいの寿命なら我慢してしまおうか・・

など、いろいろお考えはあるのではないでしょうか。

 

当院から紹介をさせていただいている病院さんでは、
100歳を超えても白内障の手術をされたという患者さんの
お話も耳にします。

何歳までしかできない!!という年齢的制限は
やはりないようで、「健康で手術に耐えうるかどうか」ということが
重要のようです。

メガネやコンタクトレンズもそうですが、
何歳から使ってもよいか?という決まりはなく
使う本人が管理できるか、が重要ですね!

 

しかし、年齢が進むにつれて
体力も徐々に落ち、合併症を併発ししたりするリスクも
高まりますので、
60~70歳くらいを目安に受けられるほうが良いと考えられます。
目の手術といえど、全身が健康体である必要があります。

今では、日帰り手術を行っているところもあり、
何日も入院したりする負担というのも
少なくなってきています。

何事も元気で、自分でできるうちに行っておくと良いですね!

目で見る事により、沢山の情報を手に入れる事ができます。
物が見えない事がストレスになり、うつ病にかかるとも
言われますから、きちんと視界は確保しておくことが大切です。

ハードコンタクトでも眼感染症に注意!!

目の感染症というと、圧倒的にソフトコンタクトレンズユーザーが
かかる確率は高いという認識があります。

しかし、ハードコンタクトレンズ使用者でも感染症には十分な
注意が必要です。眼感染症患者さんの10%強は、
ハードコンタクトレンズ使用者なのです。

とくに、どうしてバイ菌に感染してしまったのかを追ってみると
「レンズケース」に付着した汚れからという
感染経路があげられます。

ハードコンタクトレンズを使用しているからといって、
油断は禁物です。

 

3ケ月に一度の定期検査を利用して、
■レンズに異常がないか(キズ・汚れ・変形など)
■眼に合った規格のコンタクトをつけているか(視力や目とレンズのフィット状態など)
■眼の状態は正常か(アレルギー・ドライアイなどレンズに不調を起こす原因が発症していないか)

などを先生に診てもらい、問題ないことを確認することが必要です。

自己判断では異常なしと思えても、
知らないうちに視力に変化が起きていたり、
フィット状態が変わっていたりもします。

例えば、数年使い込んだハードレンズ。
ズレズレの状態で装着していらっしゃるなんてこともあります。
よく、気になりませんでしたね!!と、
こちらが逆に驚いてしまうことも・・・

徐々にレンズが変形したり、目のデータが変わるので
昨日と何か変わった??というのは、正直気が付きにくいのでは
ないでしょうか?

コンタクトレンズを買うためだけに、眼科を受診するのではなく
良好な状態を保てるように活用してくださいね。

目が乾いた時の点眼薬は、何でも良いの?

コンタクトレンズを初めて使用するとき、
「裸眼の時と比べて目が乾くようになりますので、
点眼薬を併用するように」と
先生から指導を受けた事は、覚えていらっしゃいますか?
目薬

 

 

 

 

 

その後、どんな目薬を使用していますか?

コンタクトレンズを処方してもらう時に
眼科で処方される目薬を使用しているのであれば
問題はないのですが、
薬局などで購入できる目薬のなかには
【防腐剤】
【血管収縮剤】
などが含まれるものがあります。

これらの成分を含む目薬を多用することは、
大変危険です。

≪防腐剤≫は、コンタクトレンズに蓄積すると、
目にも悪影響を及ぼしかねません。
防腐剤により、レンズそのものが変形したり
角膜の上皮障害を引き起こす原因にもなります。

 

特にソフトコンタクトレンズにおいては、注意が必要です。
例外として、1回で使い捨てるワンデータイプ、
水分を吸収しないハードレンズに関しては
さほど影響はないとは言えます。

血管収縮剤は、コンタクトレンズの酸素不足による充血を
一時的に改善させたように錯覚させますが、
根本的な治療しているわではありません。
やめた途端に症状が悪化したりなんてこともあります。

よく、テレビCMとかで耳にする
「充血を止める目薬ください」と言われる患者さんが
いらっしゃいますが、そういった目薬はありません・・・。

 

よく、考えて目薬を選んで下さいね!