ワンデータイプを1日に何枚使いますか?

使い捨てコンタクトレンズ→ ワンデータイプのコンタクトレンズのことをさします。

ワンデータイプということなので、
1日のうちに何回でも着けたり外したりということができそうですが
それは違います。

1回の使い切りになりますので、
朝着けたレンズを昼寝をするので外した!という場合
そのレンズは捨てます。

え?!勿体ない気がする!!と
思えますが、目の安全のために捨てて下さい。

そして、箱から真新しいコンタクトレンズを取り出して使います。

 

通常、ワンデータイプのコンタクトレンズは30枚入りです。
1日につき1枚ずつレンズを消耗する方にとっては
約1カ月分となりますが、
途中で外したりするという方の場合、
半月分にしかならない。ということも起こります。
1日に2枚ずつ消耗する方の場合、単純に2倍の料金がかかります。

 

このように、消耗の枚数が多ければ多いほど、
ワンデータイプは経済的負担が増えます。
そう考えると、定期交換タイプ(2ウィーク、1マンスタイプなど)に
種別変更を・・と考えたくなりますが
アレルギー症状などがあり、ワンデータイプしか使用許可がおりない
ような患者さんも沢山いらっしゃいます。
そういった患者さんには、メニコン社が提供している
「メルスプラン」をお勧めしています。

メニコン_メルスプラン

 

 

 

 

メルスプランの場合、「月額の費用」になります。

月々両目分で¥4,620なので、1箱あたり¥2,310です。
1日に2枚ずつ消耗する方なら1箱あたり¥1,155です。

使用した箱数に関係なく、月額の費用は一定なので
レンズの消耗枚数が多いほどお得になるという画期的プランです。

単純に考えたら、1ヶ月に2箱受け取っても
4箱受け取っても、6箱受け取ってもレンズ使用者の負担金は
変わらないということです。

ドライアイなどで、レンズが1日もたずに曇ってしまう!!
そういった私たちミドルエイジにも、良心的な価格設定だと思われます。

ワンデータイプでコスト的な負担を軽減したい、という方は
検討してみると良いでしょう。

乱視用、遠近両用コンタクトレンズはあるの?!

若い時からコンタクトレンズはソフトコンタクトを使用。

最近は手元が見えにくくなり、そろそろ遠近両用コンタクトレンズの
出番かも・・・!

そうお感じになられる方も多いと思いますが、
現状では、
「乱視矯正レンズ」+「遠近両用レンズ」を組み合わせた
ソフトコンタクトレンズは残念ながらありません・・・

なので、いつもワンデータイプや2ウィークタイプの乱視用コンタクトをしていて、
そこに遠近両用の度数を入れることはできないのです。

お話を伺っていると、あれば良いのに~。という要望は多々あります。

乱視+遠近の矯正を希望の場合、現状ではハードコンタクトレンズに
たよることになりますが、乱視の種類によっては
ハードレンズで矯正しきれなケースも生じます。
また、着け心地に慣れるまでの時間などを考えると
なかなかスムーズに移行する、というのは難しそうです。

 

メガネでは、乱視を矯正し、さらに遠近両用にするといった具合に
作成できるので、近い将来ソフトコンタクトレンズでも
簡単に乱視と遠近の矯正ができる製品が
開発されれば良いですね!

遠近両用コンタクトレンズ、試してみてください。

最近、手元が見えにくくなってきた・・・

はじめの内は、
『現在使用中のコンタクトレンズの度を下げれば
手元の見え方は楽になりますよ~』など、説明を受けて
遠くの見え方を少し我慢して、
手元が見やすくなるように調整されているかと思います。

しかし、調節力の低下が年齢とともに進行していくと、
これ以上遠くを見えにくくして
手元に焦点を合わせるのは、無理!!というところまで来たら

遠近両用コンタクトレンズの出番です♪

調節力は個人差がありますので、
何歳から遠近両用にしなくてはいけない!という決まりはありません。

見え方に不便を感じたら、そろそろかな・・・と考えてみてください。

 

ワンデータイプ・2週間タイプ・ハードコンタクトタイプなど、
各種院内で見え方を確認頂くことができます。

使ってみての調子の良し悪しはあると思いますが、
*視力を確保する*
という点を考えて、是非ためしてみてください。

合いそうなら継続使用、ダメなら他の方法考えれば
よいことです。

何もせずに視界不良の状態を継続されることは
おススメはできません。

先生と相談の上、検討していただくと良いでしょう。

コンタクトレンズを初日から長時間着けるのは、やめましょう!

初めてコンタクトレンズをしたとき、
一昔前までは、「ハードコンタクトレンズ」が主流でしたので、
ほとんどの方が、ぽろぽろ涙をこぼしつつレンズに慣れるの
待ったものです。

レンズ装着開始初日は、がんばっても数時間が限度!!
なので、自然に外してしまうということが当たり前でした。

 

しかし、近年は装着感の良いハードレンズやソフトコンタクトが
続々と登場し、コンタクトレンズデビューをした初日でも
違和感を感じない!という方も多いようです。
しかも、「見やすい!!」という視覚の満足感が大きく
使用者には良いことづくしです。

ただ、今までは目に 「コンタクトレンズ=異物」 が入ることが
なかった状態のところに
急に異物が入ってきたら、 目にとっては大きな負担となります。

装着の指導を眼科医から受けた際、
「1週間くらいかけて、使用時間を徐々に延ばしていくように」
と、お話されたことと思いますが、
これはソフトコンタクトレンズに限ったことではありません。

ハードコンタクトレンズの使用でも同じです。

一般的には、下の表のようになります。
コンタクトレンズ装用時間

 

 

 

 

1日目は6時から8時間が目安です。
2日目は8時間から10時間程度・・・と
前日の装着時間+2時間で調整します。
だいたい1週間後くらいに、 朝起きて、夜まで着けていられるように
目にコンタクトレンズを慣らしていきます。

 

また、コンタクトレンズを一時的に中止した場合、
中止期間が1週間未満なら、中止前と同様の時間、使用しても
問題ありませんが、それ以上になる場合は
再度、眼科医の診察と検査を受けてから使用再開をするようにしてください。

コンタクトレンズでは矯正できない乱視はどうする?

乱視の症状は、おもに物が2重にダブって見える。ということです。
その程度やダブッている方向によって、見え方やツラさも変わり、
さらにはコンタクトレンズでは矯正不能!!なんて事もあります。

以前、ツラい乱視の見え方ということをお話いたしましたが、
特にコンタクトレンズで矯正しにくいのは
”斜め”方向に乱視がある方なのです。

日本人のほとんどは「直乱視」を持っている方が多いといわれ
年齢とともに「倒乱視」になる傾向が見られると言われています。
そして、まれに「斜乱視」を持った方がいらっしゃいます。

そのため、一般的な使い捨てコンタクトは
この「直乱視」「倒乱視」を矯正できるようなデザインになっていて、
「斜乱視」の方用のコンタクトは、ほとんどのメーカーが製造していません。
(製造しているメーカーもありますが、ごく少数・・・)

商品開発のシェアというのもあるようですが、
一番の原因は目にフィットさせるのが非常に難しい!!という点にあるようです。

コンタクトレンズは、涙の上に浮かべて使用するものです。
海に浮かぶ船のようなイメージですが、
縦・横といった方向にレンズを安定させるのは比較的容易ですが、
斜め方向に安定させる・・・というのは、
非常に難しいのです。

そのため、うま~い具合に矯正視力が出る!!という方が、
本当に少ない・・
しかも、乱視用のレンズは、ズレてしまうと
さらに見え方がおかしくなってしまう事態を引き起こします。

 

そして、現在のところ、斜乱視をお持ちの方は

「メガネ」

を是非、活用してください。
耳と鼻に固定されて、しっかりと見え方が矯正されます。
無理して合わないコンタクトレンズを使うことだけは
やめましょう!

(ハードレンズ編)ケア用品の適合から外れるコンタクトレンズもある

メニコン社から出ている【プロ―ジェント】をご存じでしょうか?

プロージェントパッケージ7Pプロ―ジェントとは、ハードコンタクトレンズ専用の強力なタンパク質除去剤です。手入れは月に1回です。ハードレンズを使用したことがある方なら、一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか?

しかし、このプロ―ジェント。こっそり?!【東レ】のハードレンズが適合から抜けてしまった過去があります。

かれこれ10数年、A子はこの仕事をしていますが、確かに2005年くらいまでは
【東レ】の商品が適合レンズに含まれていました。しかし、それ以降に出荷された製品は、適合レンズ一覧から削除されていました。

メニコン社に当時、問い合わせをしたところ「強力すぎる液が、東レのやわらか素材の製品に滲み込み、水道水ですすいでから装着しても目にしみる!」という相談が、お客様センターに多数よせられたようです。「そのため、東レのレンズを適合から外させていただきました」との回答。

当時は、急にそのような事態になり注意喚起するような記載もなく、よく見たらこっそり名前か無くなってた。という感じでした。

ただし、違和感なく使用を続けているユーザーの方々がいるのも確かで、これもまた、メニコン社のお客様相談センターでいただける答えは「従来から使用し、問題なく東レ商品に使っていただいているご経験があれば、継続使用して問題ない」ということです。

ちょっと曖昧な返答に、患者さんに何とお伝えしたら良いか悩みます・・。しかし、適合レンズの一覧表から名前が消えたのであれば

高確率で、目に滲みる!!という症状が起きると想定し、東レのハードコンタクトレンズへの使用は中止するようさくら眼科ではご案内しています。

使い捨てコンタクトレンズに不良品が入っていた時。

いつも使用している使い捨てコンタクトレンズ。パッケージブリスターから取り出したら、まず何をしていますか。

そうです。まずレンズそのものに異常がないか確認します。

万が一、2枚レンズが重なって入っている、欠けている、破れている等。何かいつもと違うようなレンズを見つけたのであれば絶対に目に入れてはいけません。

勿体ないと思っても目には絶対に入れてはいけません。

では、レンズは捨てるしかないのでしょうか。せっかく購入したレンズですから、そのままゴミ箱ではなく、購入した販売店もしくはレンズパッケージに記載されている
メーカー各社のフリーダイアルにまずは連絡してみましょう。

その際に、不良品レンズの入っていたレンズとパッケージを手元に用意しておいてください。「ロット番号」「LOT」というところに数字が記載されているはずです。
この番号を伝えると、どこでどのように作られたのかが確認されます。また、不良品は新品のレンズと交換してもらえるはずですから、発見した異常レンズはその際に購入店を通して製造メーカーへ渡してもらうようにします。

目が痛かったら、コンタクトレンズは外してください。

目が痛い・・・

真っ赤に充血して、受付に駆け込んできた患者さん。
結膜炎

 

 

 

 

お話を伺うと、昨日から充血していて、さらに痛みもあり。
そんな時に
「コンタクト入れちゃってますが、大丈夫ですか?」

との質問を受けました。

 

・・・ここで、思い直して頂きたいのですが
目が痛いのになぜ、コンタクトレンズを着けてしまうのでしょう??

すぐにでも外して頂きたいのは山々ですが
万が一、ウィルス性の結膜炎で充血していたりなどもありますので、
院内ではむやみに外すことは、行っていません。

 

「メガネはお持ちなのか?」ということをお聞きすると
度が合っていない、とか壊れてしまっている。
という悲しいお答えをもらってしまうことがあります。

 

強い度数になればなるほど
こういった時にメガネは必需品です。

コンタクトレンズを入れないと見えない・・
というお気持ちは分かりますが
その前に ”目” そのものが耐えられなくなってしまう
かもしれません。

 

当たり前のことですが
目が痛い時は、コンタクトレンズは無理に着けないようにしましょう!

ハードくんとソフトさん。

コンタクトレンズユーザーの方で、
ご自身が使用されているコンタクトレンズの名前を
ちゃんと言える方って、どのくらいいらっしゃいますか?

コンタクトレンズに不調があって来院された時、
使っているレンズが
「ソフト」か、「ハード」か、「使い捨て」か
くらいはお答えいただけるのですが、それ以上の
商品名まで覚えていらっしゃる方って
実際に少ない気がします。

ある程度レンズ自体にマーキングなどがあると
どのレンズを使って不調なのかを特定できて、対処法を
考えるのに役立つのですが・・

ただ、「ブレスオースーパーハード」とか「シードスーパーハイオーツー」とか
「アイミーサプリームアスフェリックユーブイ」とか
コンタクトレンズの名前って、各社趣向を凝らしてるようで
何回か聞いたくらいでは、忘れてしまうのも無理はないかもしれません。

そんな中、昔々

「ハードくん」と「ソフトさん」

という名前のコンタクトレンズがありました。

何?!このネーミングって思うかもしれませんが
実際にこんな名前のハードレンズとソフトレンズがメニコン社から
販売されていました。

これくらいインパクトがあれば、覚えていられそうですよね!

(ちなみに私、個人的には覚えやすくて好きだったのですが
今ではもう購入することはできません)

そういえば、メニコン社の社名の由来も、「目にコンタクト」の略称だとか
お聞きしたことがあります(笑)

 

いずれにしても、ご自身の目に入れて使うコンタクトレンズのお名前は
是非、覚えてあげてください。

先端恐怖症でもコンタクトレンズが使えるの?

ゴールデンウィーク、ゆっくりお休みをいただきました。
今回は人込み・渋滞のなかにはあえて飛び込まず、
自宅でほぼノンビリして、私の連休は終了です。

そんな休み中、A子は久々にとある友人に会いました。

私がこんな職業についているのを知っているので、その友人から質問された内容がコチラ。
↓   ↓   ↓

 「先端恐怖症でもコンタクトレンズが使えるの?」

返答としては、
「絶対に、何がなんでもコンタクトをしたいと思うなら、使える」
とさせてもらいました。

 

これ、○○恐怖症と名のつくもの、
本当に「どの程度、駄目なのか」個人差が大きすぎて、
単純に先端恐怖症と言われても、解答に困るところがあります。

ちょっと指が目に向けられるだけでも駄目なのか、
指が近づいてくると駄目なのか、
自分の指なら大丈夫なのか、

様々なのです。

ご自身が、「先端恐怖症で怖い」と感じるその「怖さ」より
「コンタクトを使いたい」という願望が勝れば
使えるのではないでしょうか?

とある眼科さんで取られたデータでは
先端恐怖症だと言ってコンタクトを着けるのも大変だった患者さんでも
95%が克服されて、コンタクトを使用できるようになったと
公表されていましたよ。

それに、先端恐怖症と言っていたけど、
やってみたら、恐れるに足らずだったり
という方も多いのではないでしょうか。

ただ、先端恐怖症だから
”コンタクトレンズは絶対に無理” と決め付けず、
使ってみようという気持ちがあれば
是非、チャレンジしてみてください。

どうしても駄目なら、メガネという道具があるのですから、
そちらを活用しましょう!